有価証券届出書(新規公開時)

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2022/01/19 15:00
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(1)経営成績等の状況の概要
当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下「経営成績等」という。)の状況の概要は以下のとおりであります。
① 経営成績の状況
第4期連結会計年度(自 2019年12月1日 至 2020年11月30日)
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用情勢の改善などを背景に緩やかな回復基調にありましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により企業活動や個人消費が大きく縮小し、経済活動の停滞が景気の悪化を一層深刻化させ、依然として先行き不透明な状態が続いております。
当社が事業を展開しております医療業界におきましては、新型コロナウイルス感染症拡大を背景とする外来患者減少により経営環境が悪化している中で医療体制の維持・向上に向けて、デジタル技術を活用し問題解決に取り組んでいくことが重要となっていくものと考えております。システム更新需要の他、モバイル対応、デジタルデータを活用した業務効率化、ユーザー(医院)・エンドユーザー(患者)との接点の強化、2021年3月に運用開始が決定した医療保険の「オンライン資格確認等システム(注1)」へ対応する開発、顔認証技術や近距離通信技術による非接触型透析医療業務支援ソリューションの開発など、業務改善と競争力強化を目的とする技術分野に積極的に投資してまいりました。
このような状況の下、売上収益につきましては、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、営業活動の自粛を行ったことに加え、営業活動再開後も医療機関による訪問制限により、一部の案件に受注の延期や導入の遅れが発生したことで、前年と比較し減少となりました。
以上の結果、当連結会計年度における売上収益は4,626百万円(前年同期比10.2%減)、営業利益は274百万円(前年同期比12.4%減)、税引前利益は169百万円(前年同期比25.0%減)、親会社の所有者に帰属する当期利益は94百万円(前年同期比148.0%増)となりました。
また、EBITDAは669百万円(前年同期比30.8%減)となりました。(注2)
(注1)「オンライン資格確認等システム」は、マイナンバーカードのICチップ、もしくは健康保険証の記号番号によりオンライン上で医療保険の資格情報の確認を可能とするシステム。
(注2)当社グループの業績の有用な比較情報として、EBITDAを開示しております。
EBITDAは、営業利益から非現金支出項目(減価償却費、償却費及び減損損失)等の影響を除外しております。
・EBITDAの計算式は以下のとおりです。
EBITDA=営業利益+減価償却費及び償却費+減損損失
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(医療情報システム事業)
医療情報システム事業におけるデンタルシステム事業では、2020年3月に主力製品である「WiseStaff」シリーズ「WiseStaff-7」のサポート終了に伴い、買替需要が発生したことから、2020年3月までのシステム販売台数は順調に推移していたものの、新型コロナウイルス感染症拡大による営業活動自粛の影響でシステム販売件数が前年と比較し減少いたしました。メディカルシステム事業におきましては、透析業務支援システムの導入率が低い透析クリニックへ導入のアプローチ、販売チャネルの拡充を図るべく代理店開拓を行いましたが、新型コロナウイルス感染症の影響により医療機関での訪問制限や、一部の受注案件で延期が発生した影響もあり、売上収益は減少いたしました。
以上の結果、当社医療情報システム事業の売上収益は4,585百万円(前年同期比10.8%減)、セグメント利益は894百万円(前年同期比28.3%減)となりました。
(その他(医療機器販売事業))
その他(医療機器販売事業)では、主力製品である再生医療向け機器システム「Magellan」に加え、口腔内蛍光観察装置「VELscopeVx」の販売を開始しました。「VELscopeVx」は口腔内の染色や時間のかかる観察手順を必要とせず、特殊な光を照射することにより病変組織を発見することが可能な装置となっており、デンタルシステム事業における歯科医院向けへの販売を開始いたしました。しかしながら、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、病院・クリニック及び歯科医院での投資抑制や商談の制限・延期が発生致しました。
以上の結果、その他(医療機器販売事業)の売上収益は40百万円(前年同期比457.2%増)、セグメント損失は66百万円(前年同期はセグメント損失33百万円)となりました。
第5期第3四半期連結累計期間(自 2020年12月1日 至 2021年8月31日)
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の再拡大と経済活動の再抑制が繰り返されており、厳しい状況が続きました。今後については、ワクチン接種の開始により感染拡大が収束していくことが期待されますが、依然として先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループが事業を展開しております医療業界におきましては、ICT機器の積極的な活用が広まりつつあり、効率的かつ質の高い医療提供体制を構築していく機運が高まっております。また、2021年10月に本格運用開始の「オンライン資格確認等システム」等、国の政策としてもデジタル化が推進されており、デジタル技術を活用し問題解決に取り組んでいくことが医療業界においても重要となっていくものと考えております。
このような環境の中、当社グループは歯科用レセプトコンピュータ「WiseStaffシリーズ」をはじめとする医療情報システムの開発・販売・導入・保守を中心に事業展開し、顧客満足度の向上に努めてまいりました。
当第3四半期連結累計期間の業績につきましては、売上収益は3,620百万円(前年同期比10.9%増)、営業利益は252百万円(同106.7%増)、税引前四半期利益は224百万円(同745.2%増)、四半期利益は130百万円(前年同期は四半期損失4百万円)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は136百万円(前年同期は4百万円)となりました。
また、EBITDAは672百万円(同66.2%増)となりました。(注)
(注)当社グループの業績の有用な比較情報として、EBITDAを開示しております。
EBITDAは、営業利益から非現金支出項目(減価償却費、償却費及び減損損失)等の影響を除外しております。
・EBITDAの計算式は以下のとおりです。
EBITDA=営業利益+減価償却費及び償却費+減損損失
(医療情報システム事業)
当第3四半期連結累計期間において、医療情報システム事業におけるデンタルシステム事業では、歯科用レセプトコンピュータ「WiseStaff-9Plus」の販売台数増加により売上収益が増加しております。新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念される中、2020年5月末の緊急事態宣言解除を受け、営業活動を再開した前年同期と比較して活動量が増加したこと、今コロナ禍においても歯科医院の投資意欲は下降しておらず回復基調にあったこと、経済産業省のIT導入補助金による後押し等が増収に寄与しております。
メディカルシステム事業では、依然として新型コロナウイルス感染症による医療機関への訪問制限等の影響がある中ではあるものの、透析業務支援システム「STEPⅢ」の販売において電子カルテベンダーとの協業に注力したことによりグループ施設案件の受注が好調に推移したこと、既存顧客のシステム更新需要が好調に推移したことにより前年同期と比較して売上収益が増収となりました。
以上の結果、当社医療情報システム事業の売上収益は3,585百万円(前年同期比10.7%増)、セグメント利益は775百万円(同32.9%増)となりました。
(その他(医療機器販売事業))
その他(医療機器販売事業)では、当社におけるMDS事業部及び子会社でありましたクリスメディカルソリューションズ株式会社にてPRP抽出を自動で行うことが出来る血液成分分離システム「Magellan」や口腔内蛍光観察装置「VELscopeVx」等の医療機器の販売を行ってきましたが、2021年5月にクリスメディカルソリューションズ株式会社が連結子会社から除外となりました。
当社としては、MDS事業部の事業を継承し、医療機器販売の事業を継続すること、及び取扱製品の新規開拓を行い歯科に関連した商材を販売することを目的として、当社の100%子会社として株式会社ノーザ販売を設立しました。これに伴い口腔内蛍光観察装置「VELscopeVx」は、当社のデンタルシステム事業が扱うオプション製品と同様に、レセプトコンピュータとのパッケージ販売を可能とした商流の再構築ならびに拡販を図ってまいりました。これにより前年同期と比較して売上収益が増加しました。
以上の結果、その他(医療機器販売事業)の売上収益は35百万円(前年同期比39.5%増)、セグメント損失は36百万円(前年同期はセグメント損失48百万円)となりました。
② 財政状態の状況
第4期連結会計年度(自 2019年12月1日 至 2020年11月30日)
当連結会計年度末における資産、負債及び資本の状況は次のとおりであります。
流動資産は、前連結会計年度末に比べて669百万円減少し、1,675百万円となりました。これは主として、借入金の期限前弁済及び約定弁済の実行等により現金及び現金同等物が926百万円減少したこと、新型コロナウイルス感染症の拡大により通期の売上収益は減少したものの、当連結会計年度末に向け回復の傾向がみられたことにより営業債権及びその他の債権が245百万円増加したこと等によるものです。
非流動資産は、前連結会計年度末に比べて139百万円減少し、5,247百万円となりました。これは主として、社有車等リース資産の更新及び減価償却により使用権資産が98百万円減少したことによるものです。
その結果、資産は、前連結会計年度末に比べ808百万円減少し、6,923百万円となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べて142百万円減少し、1,145百万円となりました。これは主として、前連結会計年度と比べて税引前利益が減少したことにより未払法人所得税等が71百万円減少したこと、その他の流動負債が57百万円減少したことによるものです。
非流動負債は、前連結会計年度末に比べて554百万円減少し、3,782百万円となりました。これは主として、借入金が期限前弁済及び約定弁済等により443百万円減少したことによるものです。
その結果、負債は、前連結会計年度末に比べ697百万円減少し、4,928百万円となりました。
資本は、前連結会計年度末に比べて111百万円減少し、1,995百万円となりました。これは主として、2020年2月28日付で取得した自己株式を同日付で消却したこと等で、資本剰余金が181百万円減少したことによるものです。
第5期第3四半期連結累計期間(自 2020年12月1日 至 2021年8月31日)
当第3四半期連結会計期間末における資産、負債及び資本の状況は次のとおりであります。
流動資産は前連結会計年度末に比べて21百万円減少し、1,654百万円となりました。これは主に、当第3四半期連結累計期間での売上収益の増加により現金及び現金同等物が103百万円増加したこと、またそれに伴い営業債権及びその他の債権の回収の進捗により189百万円減少したこと、仕入取引の増加による棚卸資産が44百万円増加したこと等によるものです。
非流動資産は前連結会計年度末に比べて77百万円減少し、5,169百万円となりました。これは主に、減損損失の計上によりのれんが74百万円減少したことによるものです。
この結果、資産合計は6,824百万円となり、前連結会計年度末に比べ99百万円減少いたしました。
流動負債は前連結会計年度末に比べて99百万円減少し、1,046百万円となりました。これは主に、クリスメディカルソリューションズ株式会社の連結除外に伴い借入金が13百万円減少したこと、及び営業債務及びその他の債務が77百万円減少したことによるものです。
非流動負債は前連結会計年度末に比べて171百万円減少し、3,611百万円となりました。これは主に、借入金が約定弁済により111百万円減少したことによるものです。
この結果、負債合計は4,657百万円となり、前連結会計年度末に比べ270百万円減少いたしました。
資本は前連結会計年度末に比べて171百万円増加し、2,166百万円となりました。これは主に、利益剰余金が136百万円増加したことによるものです。
③ キャッシュ・フローの状況
第4期連結会計年度(自 2019年12月1日 至 2020年11月30日)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ926百万円減少し、755百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、133百万円(前年同期は1,191百万円の獲得)となりました。これは主に、当期利益の増加(当連結会計年度81百万円、前連結会計年度は33百万円)、減価償却費及び償却費365百万円の計上、営業債権の増加241百万円及び法人税等の支払158百万円などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、97百万円(前年同期は51百万円の使用)となりました。これは主に、社内サーバー、PC等の有形固定資産の取得による支出28百万円、及び基幹システム及び販売目的ソフトウエア等無形資産の取得による支出68百万円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、962百万円(前年同期は489百万円の使用)となりました。これは主に、借入金のリファイナンスに伴う長期借入の増加2,555百万円、及び返済による支出3,055百万円、自己株式の取得による支出199百万円、リース負債の返済による支出250百万円などによるものであります。
第5期第3四半期連結累計期間(自 2020年12月1日 至 2021年8月31日)
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ103百万円増加し、858百万円となりました。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、464百万円(前年同期は104百万円の使用)となりました。これは主に、四半期利益の計上130百万円及び減価償却費及び償却費の計上274百万円、減損損失の計上145百万円、営業債権及びその他の債権の減少167百万円、法人税等の支払額98百万円などによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、48百万円(前年同期は77百万円の使用)となりました。これは主に、モバイルPC等の有形固定資産の取得による支出32百万円、基幹システム及び販売目的ソフトウエア等無形資産の取得による支出91百万円及び連結の範囲の変更を伴う子会社株式売却による収入76百万円などによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、312百万円(前年同期は799百万円の使用)となりました。これは主に、約定弁済による借入金の返済120百万円、リース負債の返済による支出192百万円などによるものであります。
④ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当社グループが提供するサービスの性格上、生産実績の記載になじまないため、記載を省略しております。
b.受注実績
第4期連結会計年度及び第5期第3四半期連結累計期間の受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称第4期連結会計年度
(自 2019年12月1日
至 2020年11月30日)
第5期第3四半期
連結累計期間
(自 2020年12月1日
至 2021年8月31日)
受注高
(千円)
前年同期比
(%)
受注残高
(千円)
前年同期比
(%)
受注高
(千円)
受注残高
(千円)
医療情報システム事業3,003,73683.1197,030106.82,337,462131,191
その他40,379557.2--35,297-
合計3,044,11584.0197,030106.82,372,760131,191

(注)1.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
c.販売実績
第4期連結会計年度及び第5期第3四半期連結累計期間の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称第4期連結会計年度
(自 2019年12月1日
至 2020年11月30日)
前年同期比
(%)
第5期第3四半期
連結累計期間
(自 2020年12月1日
至 2021年8月31日)
医療情報システム(千円)4,585,81789.23,585,467
その他(千円)40,379557.235,297
合計(千円)4,626,19689.83,620,764

(注)1.最近2連結会計年度及び第5期第3四半期連結累計期間の主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先第3期連結会計年度
(自 2018年12月1日
至 2019年11月30日)
第4期連結会計年度
(自 2019年12月1日
至 2020年11月30日)
第5期第3四半期連結累計期間
(自 2020年12月1日
至 2021年8月31日)
金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)金額(千円)割合(%)
タカラベルモント株式会社527,24910.2470,01210.2407,95011.3
ササキ株式会社524,62510.2495,24410.7378,78210.5
シャープファイナンス株式会社524,13610.2----

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.シャープファイナンス株式会社は第4期連結会計年度及び第5期第3四半期連結累計期間において、総販売実績に対する割合が10%未満のため記載を省略しております。
(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、「連結財務諸表の用語、様式及び作成方法に関する規則」第93条の規定によりIFRSに準拠して作成しております。この連結財務諸表の作成に当たって、必要と思われる見積りは、合理的な基準に基づいて実施しております。
なお、当社グループの連結財務諸表で採用する重要な会計方針、会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 連結財務諸表注記 3.重要な会計方針 4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載しておりますが、連結財務諸表の作成に当たって特に重要と認識しているものは以下のとおりであります。
(非金融資産の減損)
棚卸資産及び繰延税金資産を除く当社グループの非金融資産の帳簿価額は、期末日ごとに減損の兆候の有無を判断しております。減損の兆候が存在する場合は、当該資産の回収可能価額を見積っております。のれん及び耐用年数を確定できない、又は未だ使用可能ではない無形資産については、減損の兆候の有無にかかわらず回収可能価額を毎年同じ時期に見積っております。
資産又は資金生成単位の回収可能価額は、使用価値と売却費用控除後の公正価値のうちいずれか大きい方の金額としております。使用価値の算定において、見積将来キャッシュ・フローは、貨幣の時間的価値及び当該資産に固有のリスクを反映した税引前割引率を用いて現在価値に割引いております。減損テストにおいて個別にテストされない資産は、継続的な使用により他の資産又は資産グループのキャッシュ・インフローから、概ね独立したキャッシュ・インフローを生成する最小の資金生成単位に統合しております。のれんの減損テストを行う際には、のれんが配分される資金生成単位を、のれんが関連する最小の単位を反映して減損がテストされるように統合しております。企業結合により取得したのれんは、結合のシナジーが得られると期待される資金生成単位に配分しております。
当社グループの全社資産は、独立したキャッシュ・インフローを生成いたしません。全社資産に減損の兆候がある場合、全社資産が帰属する資金生成単位の回収可能価額を決定しております。
減損損失は、資産又は資金生成単位の帳簿価額が見積回収可能価額を超過する場合に純損益として認識しております。資金生成単位に関連して認識した減損損失は、まずその単位に配分されたのれんの帳簿価額を減額するように配分し、次に資金生成単位内のその他の資産の帳簿価額を比例的に減額しております。
のれんに関連する減損損失は戻入れておりません。その他の資産については、過去に認識した減損損失は、毎期末日において損失の減少又は消滅を示す兆候の有無を評価しております。回収可能価額の決定に使用した見積りが変化した場合は、減損損失を戻入れております。減損損失は、減損損失を認識しなかった場合の帳簿価額から必要な減価償却費及び償却額を控除した後の帳簿価額を上限として戻入れております。
② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.財政状態に関する分析
当社グループの財政状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要② 財政状態の状況」に記載されているとおりであります。
b.経営成績に関する分析
第4期連結会計年度(自 2019年12月1日 至 2020年11月30日)
(a) 売上収益
当社グループの当連結会計年度における売上収益は、新型コロナウイルス感染症拡大に伴い、営業活動の自粛を行ったことに加え、営業活動再開後も医療機関による訪問制限により、一部の案件に受注の延期や導入の遅れが発生したことで前連結会計年度に比べ522百万円減少し、4,626百万円(前年同期比10.2%減)となりました。
(b) 売上原価、売上総利益
当社グループの当連結会計年度における売上原価は、前連結会計年度に比べ28百万円減少し、1,870百万円(前年同期比1.5%減)となりました。これは主に売上収益減少による影響でありますが、原価率の高いオプション製品の販売が増加したことから売上原価率が上昇いたしました。
以上の結果、売上総利益は、前連結会計年度に比べ494百万円減少し、2,755百万円(前年同期比15.2%減)となりました。
(c) 販売費及び一般管理費、その他の収益及びその他の費用、営業利益
当社グループの当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、前連結会計年度に比べ193百万円減少し、2,523百万円(前年同期比7.1%減)となりました。これは主に新型コロナウイルス感染症拡大に伴う営業活動自粛により販売費等のコストが減少したことによるものであります。
その他の収益は、前連結会計年度に比べ31百万円増加し、77百万円(前年同期比69.6%増)となりました。これは主に、雇用調整助成金等の収入が発生したことから増加しました。
その他の費用は、前連結会計年度に比べ230百万円減少し、34百万円(前年同期比87.0%減)となりました。これは主に、前連結会計年度に計上したのれん減損損失256百万円が減少したことによるものであります。
以上の結果、営業利益は、前連結会計年度に比べ38百万円減少し、274百万円(前年同期比12.4%減)となりました。
(d) 金融収益及び金融費用、法人所得税費用、親会社の所有者に帰属する当期利益
当社グループの当連結会計年度における金融費用は、前連結会計年度に比べ17百万円増加し、105百万円(前年同期比20.2%増)となりました。これは主に2020年3月に借入金の借換えを実施したことで、手数料を計上したことによるものであります。
以上の結果、親会社の所有者に帰属する当期利益は、前連結会計年度に比べ56百万円増加し、94百万円(前年同期比148.0%増)となりました。
第5期第3四半期連結累計期間(自 2020年12月1日 至 2021年8月31日)
(a) 売上収益
当社グループの当第3四半期連結累計期間における売上収益は、新型コロナウイルス感染症の拡大が懸念される中、2020年5月末の緊急事態宣言解除を受け、営業活動を再開した前年同期と比較して活動量が増加したこと、今コロナ禍においても歯科医院の投資意欲は下降しておらず回復基調にあったこと、経済産業省のIT導入補助金による後押し等が増収に寄与したことで、前年同期比で357百万円減少し、3,620百万円(前年同期比10.9%増)となりました。
(b) 売上原価、売上総利益
当社グループの当第3四半期連結累計期間における売上原価は、前第3四半期連結累計期間に比べ208百万円増加し、1,534百万円(前年同期比15.7%増)となりました。これは主に売上収益増加による影響であります。
以上の結果、売上総利益は、前年同期比で149百万円増加し、2,086百万円(前年同期比7.7%増)となりました。
(c) 販売費及び一般管理費、その他の収益及びその他の費用、営業利益
当社グループの当第3四半期連結累計期間における販売費及び一般管理費は、前第3四半期連結累計期間に比べ74百万円減少し、1,792百万円(前年同期比4.0%減)となりました。これは主に歯科用レセプトコンピュータ、現行機「WiseStaff-9Plus」の後継機種の開発に向けた研究開発費が減少したこと等によるものであります。
その他の収益は、前第3四半期連結累計期間に比べ49百万円増加し、106百万円(前年同期比88.0%増)となりました。これは主に、連結子会社でありましたクリスメディカルソリューションズ株式会社の全ての持分を譲渡したことにより、譲渡益を計上したことから増加しました。
その他の費用は、前第3四半期連結累計期間に比べ142百万円増加し、148百万円(前年同期比2,744.1%増)となりました。これは主に、2021年5月にのれん及び無形資産の減損損失145百万円を計上したことによるものであります。
以上の結果、営業利益は、前年同期比で130百万円増加し、252百万円(前年同期比106.7%増)となりました。
(d) 金融収益及び金融費用、法人所得税費用、親会社の所有者に帰属する四半期利益
当社グループの当第3四半期連結累計期間における金融費用は、前第3四半期連結累計期間に比べ68百万円減少し、27百万円(前年同期比71.2%減)となりました。これは主に前第3四半期連結累計期間に実施した借入金の借換えにより発生した手数料が減少を計上したことによるものであります。
以上の結果、親会社の所有者に帰属する四半期利益は、前第3四半期連結累計期間に比べ131百万円増加し、136百万円(前年同期比2,873.5%増)となりました。
c.キャッシュ・フローの状況分析
当社グループのキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1) 経営成績等の状況の概要 ③ キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
d.資本の財源及び資金の流動性について
当社グループの資金需要は、提供するシステムの品質を維持するための保守及びその開発に係る人件費や外注費等の費用、顧客獲得のための営業部門の人件費や代理店パートナーへの費用及び商品の仕入れ代金等になります。これらの資金需要に対しては、主に自己資金で補っておりますが、自己資金が不足した場合に備え、取引金融機関との間で総額500百万円の貸出コミットメント契約を締結しております。
2020年11月期末の現金及び現金同等物は755百万円となり、十分な流動性を確保していると考えております。今後の事業拡大に向けた運転資金、設備投資資金については、金融機関からの借入又は株式発行による調達を検討してまいります。
e.経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等の達成・進捗状況について
当社グループは、経営方針・経営戦略及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標として、全社及び各セグメントの売上収益、営業利益、EBITDA(営業利益+減価償却費)を重視しております。全社及び各セグメント別の売上収益予算と実績を比較し販売計画の進捗を確認するために販売数量と今後の成長性及び収益性を確保する観点から保守契約の推移及び保有数等の指標を管理しております。
また、償却費負担に左右されることのないEBITDA(営業利益+減価償却費)を重視しております。営業利益とEBITDAの調整は、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等 (2)経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等」に記載のとおりであります。
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  • RAG・検索・ランキングを含む情報取得/推論パイプラインの設計から運用まで一気通貫で担います。

UI/UXデザイナー

  • IRBANK初の一人目デザイナーとして、複雑な金融情報を美しく直感的に届ける体験をつくるポジションです。

Webメディアディレクター

  • 月間500万PVを超える、大規模DBサイトを運営できます。
  • これから勢いよく伸びるであろうサービスの根幹部分を支えるポジションです。

クラウドインフラ & セキュリティエンジニア

  • Google Cloud 上でマイクロサービス基盤の信頼性・可用性・セキュリティを担うポジションです。
  • 大規模金融データを安全かつ高速に処理するインフラを設計・構築できます。

学生インターン

  • 月間500万PVを超える日本最大級のIRデータプラットフォームの運営に携わり、金融・データ・プロダクトの現場を学生のうちから体験できます。

マーケティングマネージャー

  • IRBANKのブランドと文化の構築。
  • 百万人の現IRBANKユーザーとまだIRBANKを知らない数千万人に対してマーケティングをしてみたい方。