訂正有価証券届出書(新規公開時)
(1) 経営成績等の状況の概要
当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態の状況及び経営成績の状況
第3期連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う緊急事態宣言の発出、まん延防止等重点措置の適用などが続き、経済活動および社会活動が大きく制限される状態が1年のうち大部分を占めることとなりました。2022年3月にまん延防止等重点措置が解除され、直接的な制限が解除された後も、新型コロナウイルス陽性判明者数は高止まりが続いており、自主的に外出自粛を続ける方も存在するなど、依然として経済活動および社会活動の正常化からは遠い状態にあります。
このような環境のもと、当社グループにおきましては、定期購読の雑誌「ハルメク」の読者数が40万人を超えました。新規読者の大量獲得ができる特集が増えてきたところに加え、TV放映の影響もあり、大きく過去最高を更新し、女性誌発行部数No.1の座をより強固なものとしております。更に通信販売も新聞広告などで顧客数を増やし、大きく売上を伸ばすことができました。
以上の結果、当連結会計年度における経営成績は、売上収益25,233百万円(前連結会計年度比66.7%増)、営業利益1,358百万円(前連結会計年度比125.8%増)、税引前利益1,172百万円(前連結会計年度比147.1%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益796百万円(前連結会計年度比163.7%増)となりました。なお、前連結会計年度は2020年8月4日を移行日とした2020年8月4日から2021年3月31日までのIFRSに基づく経営成績となっております。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
なお、セグメント別の売上収益及びセグメント利益又は損失は社内の迅速な意思決定に資するため、会計処理の一部について、IFRSと異なる処理を採用しております。
a.ハルメク事業セグメント
ハルメク事業は、雑誌「ハルメク」により獲得した読者の方々に雑誌の世界観を実体験して頂けるような商品を通信販売や店舗で販売することや、オンラインを含む各種イベントにご参加頂くことで収益を得ている事業となります。そのほか、シニア女性へのアプローチを行いたい法人から広告出稿を頂くなどの取引をしております。
当連結会計年度においては、雑誌「ハルメク」が過去最高読者数を更新したほか、新聞広告による集客も好調に推移し、売上収益18,779百万円(前連結会計年度比74.6%増)、セグメント利益767百万円(前連結会計年度比184.7%増)となりました。
b.全国通販事業セグメント
全国通販事業は、新聞広告などで集客したお客様へ通販カタログ「ことせ」を送付し、通信販売で商品等を提案・販売し、収益を獲得している事業となります。こちらもハルメク事業同様にシニア女性をターゲットとしておりますが、販売している商品の価格がハルメク事業とは異なっており、主に商品の価格帯によってハルメク事業との棲み分けを行っております。2020年3月期まで3期連続で赤字が続いてしまった事業でありましたが、前連結会計年度よりカタログの配布方針の見直しなど、収益改善に取り組んでおります。
当連結会計年度においては、収益性を確保しながら顧客数獲得を進めた結果、売上収益6,757百万円(前連結会計年度比47.3%増)、セグメント利益97百万円(前連結会計年度比763.5%増)となりました。
また、財政状態については次のとおりであります。
(資産)
当連結会計年度末における資産合計は18,304百万円となり、前連結会計年度末に比べ475百万円増加いたしました。
流動資産は8百万円減少し、4,843百万円となりました。主な要因は、売上の増加に伴う棚卸資産の増加353百万円、配当金受取額増加に伴う源泉所得税額の増加などによる未収法人所得税の増加187百万円、資本付随費用の繰延などによるその他の流動資産の増加174百万円、売上の増加に伴う営業債権の増加147百万円、次期システム投資や借入金の返済などによる現金及び現金同等物の減少870百万円であります。
非流動資産は483百万円増加し、13,460百万円となりました。主な要因は、次期システム投資による無形資産の増加393百万円、オフィス増床に伴う有形固定資産の増加53百万円、繰延税金資産の減少49百万円等であります。
(負債)
当連結会計年度末における負債合計は16,480百万円となり、前連結会計年度末に比べ317百万円減少いたしました。
流動負債は749百万円増加し、8,255百万円となりました。主な要因は、新規借入による借入金の増加397百万円、読者の増加などによる契約負債の増加345百万円等であります。
非流動負債は1,067百万円減少し、8,225百万円となりました。主な要因は、返済による借入金の減少804百万円、支払によるリース債務の減少163百万円等であります。
(資本)
当連結会計年度末における資本合計は1,823百万円となり、前連結会計年度末に比べ792百万円増加いたしました。これは主に親会社の所有者に帰属する当期利益を796百万円計上したことによるものです。
第4期第3四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染再拡大があったものの、ウィズコロナの生活様式が浸透してきたことや、水際対策の大幅な緩和も受けて、国内消費に持ち直しの兆しが見られました。しかしながら、ウクライナ情勢の長期化や、急激な円安の進行により、原材料やエネルギー価格及び物流コストの高騰を背景とした物価上昇が加速しており、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
このような環境のもと、当社グループにおきましては、雑誌「ハルメク」で多くの新規読者を獲得できる特集が増えてきたことや、2022年1月および5月の雑誌「ハルメク」編集長TV出演の後押しを受け、前期に引き続き読者数を大きく伸ばしております。その結果、2022年1月~6月における一般社団法人日本ABC協会「発行社レポート」において、コミック誌を除く雑誌全体の販売部数で1位(44万部)を獲得いたしました。更にその後も順調に読者数を伸ばしており、2022年12月号においては定期購読者数が初めて50万人を突破するなど、好調に推移しております。
また物販におきましても、「ものは少なく、暮らしは豊かに♪」という通販コアバリューを新たに定め、「ハルメク通販5つのお約束」に沿った商品をお客様にお届けすることで、売上を伸ばしております。
通販コアバリュー(ハルメク通販5つのお約束):ものは少なく、暮らしは豊かに♪
① たくさんの商品から選んで頂くのではなく、「最もいいものだけ」をご提案します。
② 50代からの女性が「これがほしかった」と思える唯一無二のものを作ります。
③ 「安心して長く使える」ように、ハルメク基準で厳しく品質管理します。
④ 売ったら終わりではなく、皆さまのお声で改良。「ずっとご愛用いただける」ように。
⑤ 「もったいない」の気持ちを大切に、使わなくなったものは社会と環境のために役立てます。
上記通販コアバリューに基づき生み出した商品は、雑誌「ハルメク」読者への販売のほか、新聞広告や自社ECサイトを通じて読者以外のお客様への販売を増やすことにも成功しております。また、新型コロナウイルス感染症影響の軽減により店舗への来店客も大きく増加し、売上を順調に伸ばしております。新型コロナウイルス感染症に関わる行動制限の解除を受け、リアルイベントを再開し、直接お客様にハルメクの世界観を体験頂ける機会が増加してきたことだけでなく、コロナ禍の行動制限下において培った充実したオンラインイベント、リアルイベントとオンラインイベントを組み合わせたハイブリッド型のイベントなども実施し、ご好評を頂いております。
さらに8月にはWeb新サービス「ハルメク365」をリリースしております。「ハルメク365」は「観る・聴く・学ぶ・つながる」をテーマに、24時間・365日いつでもどこでも楽しめる月額定額制のサービスです。これまで雑誌で提供していた「読んで役立つ」コンテンツに加え、ファッション・美容・料理レシピ・脳トレ・エクササイズなど、毎日が楽しくなる動画を大幅に追加しております。そのほか、雑誌「ハルメク」の人気講師陣によるリアル&オンライン講座も毎月開催するなど、文字通り365日飽きることなく楽しめるコンテンツ作りに取り組んでおります。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上収益は、22,966百万円(前年同期比3,050百万円増、15.3%増)、営業利益は2,138百万円(前年同期比762百万円増、55.4%増)、税引前四半期利益は、2,009百万円(前年同期比772百万円増、62.5%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は、1,346百万円(前年同期比507百万円増、60.4%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
なお、セグメント別の売上収益及びセグメント利益又は損失は社内の迅速な意思決定に資するため、会計処理の一部について、IFRSと異なる処理を採用しております。
a.ハルメク事業セグメント
当第3四半期連結累計期間においては、深い顧客理解に基づく読者に寄り添った誌面作りに加え、TV放映の後押しも受け、雑誌「ハルメク」の読者数を大きく伸ばしたこと、通販コアバリューに沿った、ライフスタイル提案としての商品提供が進んだこと、個別商品の新聞広告により読者以外の顧客獲得も大きく伸長したことなどから、売上を大きく伸ばすことができました。また販売費及び一般管理費についても、値上げ局面のなかで適切に抑制できたことにより、セグメント利益につきましても大幅に増加しております。
以上の結果、売上収益は17,584百万円(前年同期比2,753百万円増、18.6%増)、セグメント利益は1,552百万円(前年同期比707百万円増、83.6%増)となりました。
b.全国通販事業セグメント
当第3四半期連結累計期間においては、アパレルを中心に魅力的なオリジナル商品を増やしたことと、積極的な新聞広告投資を行ったことにより、顧客数は順調に増加し、売上も伸ばすことができました。一方、今後の事業成長に向け、新規顧客獲得に向けた新聞広告投資を進めたことから、セグメント利益は前年同期比で減少しております。
以上の結果、売上収益は5,592百万円(前年同期比341百万円増、6.5%増)、セグメント利益は111百万円(前年同期比17百万円減、13.8%減)となりました。
また、財政状態については次のとおりであります。
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末と比べ3,654百万円増加し21,958百万円となりました。
流動資産は3,720百万円増加し、8,563百万円となりました。主な要因は、営業債権の増加1,732百万円、現金及び現金同等物の増加1,636百万円、棚卸資産の増加506百万円であります。いずれも11月から12月にかけて大きな売上を計上する感謝市を行っていることに伴うものであり、12月に売上収益が増加したことにより、営業債権、現金及び現金同等物が増加しております。また、在庫を豊富に用意し、お客様からのご注文に備えていることにより、棚卸資産も増加しております。
非流動資産は65百万円減少し、13,394百万円となりました。主な要因は、無形資産の減少46百万円、使用権資産の減少23百万円、有形固定資産の減少17百万円、保証金の差入などによるその他の金融資産の増加41百万円等であります。減少理由についてはいずれも減価償却によるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ2,305百万円増加し18,786百万円となりました。
流動負債は1,628百万円増加し、9,883百万円となりました。主な要因は、営業債務及びその他の債務の増加2,748百万円、契約負債の増加202百万円、未払法人所得税の増加155百万円、償還による償還条項付優先株式の減少1,030百万円、返済による借入金の減少257百万円等であります。営業債務及びその他の債務の増加は、11月から12月にかけて感謝市を行っていることに伴い、多くの商品を仕入れていることによるものであります。また、契約負債の増加は、雑誌「ハルメク」読者数の増加に伴うものであります。
非流動負債は676百万円増加し、8,902百万円となりました。主な要因は、新規借入による借入金の増加640百万円等であります。
(資本)
当第3四半期連結会計期間末における資本合計は、前連結会計年度末に比べ1,349百万円増加し3,172百万円となりました。主な要因は、親会社の所有者に帰属する四半期利益の計上によるものであります。
② キャッシュ・フローの状況
第3期連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ870百万円減少し、964百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
なお、前期は2020年8月4日を移行日とした2020年8月4日から2021年3月31日までのIFRSに基づくキャッシュ・フローとなっております。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は881百万円(前連結会計年度は870百万円の獲得)となりました。主な増加要因は税引前利益1,172百万円(前連結会計年度比698百万円増)、減価償却費及び償却費628百万円(前連結会計年度は398百万円)であり、主な減少要因は法人所得税等の支払額549百万円(前連結会計年度は200百万円)、棚卸資産の増加額353百万円(前連結会計年度は301百万円)であります。減価償却費及び償却費は固定資産の取得により増加しております。なお、前連結会計年度は2020年8月4日を移行日とした2020年8月4日から2021年3月31日までの8ヶ月間であり、これが前連結会計年度との主な変動要因であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は773百万円(前連結会計年度は215百万円の使用)となりました。主な内訳は、次期システム投資などによる無形資産の取得600百万円(前連結会計年度は150百万円)、オフィス増床に伴う有形固定資産の取得103百万円(前連結会計年度は38百万円)であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は978百万円(前連結会計年度は438百万円の使用)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出838百万円(前連結会計年度は201百万円)によるものであります。なお、前連結会計年度は2020年8月4日を移行日とした2020年8月4日から2021年3月31日までの8ヶ月間であり、これが前連結会計年度の使用との主な変動要因であります。
第4期第3四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,636百万円増加し、2,601百万円となりました。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は2,901百万円(前年同期は1,079百万円の獲得)となりました。主な増加要因は、税引前四半期利益2,009百万円(前年同期比772百万円増)、営業債務及びその他の債務の増加額2,784百万円(前年同期は1,769百万円)、減価償却費及び償却費507百万円(前年同期は468百万円)、法人所得税の還付額193百万円(前年同期は25百万円)等であり、主な減少要因は営業債権の増加額1,732百万円(前年同期は1,295百万円)、法人所得税の支払額585百万円(前年同期は444百万円)等であります。いずれも、前年同期との主な変動要因は売上の増加によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は323百万円(前年同期は651百万円の使用)となりました。主な内訳は、基幹システムの更新に伴う無形資産の取得による支出266百万円(前年同期は505百万円)、有形固定資産の取得による支出16百万円(前年同期は86百万円)等であります。前年同期との主な変動要因は、前年同期において大きなシステム投資やオフィスの増床を行ったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は940百万円(前年同期は678百万円の使用)となりました。支出の内訳は、償還条項付優先株式の償還による支出1,000百万円(前年同期の支出はありません)、短期借入金の返済による支出830百万円(前年同期の支出はありません)、リース負債の返済による支出309百万円(前年同期は284百万円)、長期借入金の返済による支出201百万円(前年同期は637百万円)であり、収入の内訳は、長期借入れによる収入1,000百万円(前年同期の収入はありません)、短期借入れによる収入400百万円(前年同期は242百万円)であります。
③ 生産、受注及び販売の状況
a.仕入実績
第3期連結会計年度及び第4期第3四半期連結累計期間における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1.金額は、仕入価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.第3期連結会計年度における前期比の算出に用いた数値は2020年8月4日を移行日とした2020年8月4日から2021年3月31日までのIFRSに基づく仕入実績であります。
4.第3期連結会計年度における仕入高増加の主な要因は、注3に記載のとおり前期比の算出に2020年8月4日から2021年3月31日の8ヶ月間の数値を用いていること、および売上の増加に伴う商品仕入の増加によるものであります。
b.受注実績
受注生産を行っておりませんので、受注実績に関する記載はしておりません。
c.販売実績
第3期連結会計年度及び第4期第3四半期連結累計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1.総販売金額に対する割合が10%以上を超える相手先はありません。
2.第3期連結会計年度における前期比の算出に用いた数値は2020年8月4日を移行日とした2020年8月4日から2021年3月31日までのIFRSに基づく販売実績であります。
3.第3期連結会計年度における販売高増加の主な要因は、注2に記載のとおり前期比の算出に2020年8月4日から2021年3月31日の8ヶ月間の数値を用いていること、および顧客数の増加によるものであります。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、IFRSに基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、決算日における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような会計上の見積り及び判断を必要としております。当社グループは、過去の実績や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、会計上の見積りを行っておりますが、見積りの不確実性により、実際の結果がこれら見積りと異なる可能性があります。
なお、当社グループの連結財務諸表の作成にあたって用いた重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載しております。
② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績
第3期連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
(売上収益)
売上収益は25,233百万円(前連結会計年度比66.7%増)となりました。これは主に定期購読の雑誌「ハルメク」の読者数が40万人と大きく過去最高を更新し、更に通信販売も新聞広告などで顧客数を増やしたことによるものです。なお、前連結会計年度は2020年8月4日を移行日とした2020年8月4日から2021年3月31日までのIFRSに基づく経営成績となっております。
(売上原価・売上総利益)
売上収益の増加により、売上原価は10,942百万円(前連結会計年度比61.6%増)となり、売上総利益は14,290百万円(前連結会計年度比70.8%増)となりました。
(販売費及び一般管理費・その他の収益・その他の費用・営業利益)
広告宣伝費が1,816百万円増加したこと、従業員給付費用が1,295百万円増加したことなどから、販売費及び一般管理費は12,950百万円(前連結会計年度比66.6%増)となりました。その他の収益は55百万円(前連結会計年度比34.3%増)、その他の費用は37百万円(前連結会計年度比17.7%増)となり、営業利益は1,358百万円(前連結会計年度比125.8%増)となりました。
(金融収益・金融費用・税引前利益)
金融収益は0百万円(前連結会計年度比7.75%減)、金融費用は186百万円(前連結会計年度比46.5%増)となりました。これは当連結会計年度における借入期間が前年同期比で長いことから、借入金に対する支払利息が22百万円増加したことによるものです。
以上の結果、税引前利益は1,172百万円(前連結会計年度比147.1%増)となりました。
(法人所得税費用・親会社の所有者に帰属する当期利益)
法人所得税費用は376百万円(前連結会計年度比118.0%増)となり、親会社の所有者に帰属する当期利益は796百万円(前連結会計年度比163.7%増)となりました。
なお、セグメントごとの経営成績は以下のとおりであります。
なお、セグメントごとの売上収益及びセグメント利益又は損失は社内の迅速な意思決定に資するため、会計処理の一部について、IFRSと異なる処理を採用しております。
[ハルメク事業]
雑誌販売および通信販売を中心とするハルメク事業の売上収益は18,779百万円、営業利益は767百万円となりました。
当連結会計年度においては、事前想定よりも長期化した新型コロナウイルスの感染拡大に伴う通信販売への顧客流入を最大限取り込むべく、積極的な広告展開を行い、通信販売顧客数を大きく伸ばし、売上を伸長すると共に、雑誌「ハルメク」においてはコンテンツ強化や雑誌「ハルメク」編集長のTV出演などの広報活動拡大により、雑誌「ハルメク」読者数は創業以来初の40万人を超すことができました。これら施策の結果、売上収益は前年比で大きく伸長することができましたが、新規読者・顧客獲得のための先行投資的支出により広告宣伝費等が増加し、営業利益は前年並みとなっております。
[全国通販事業]
通信販売を行っている全国通販事業の売上収益は6,757百万円、営業利益は97百万円となりました。
全国通販事業においては、3期連続で続いていた赤字からの脱却を果たした前期の黒字体質を維持しつつ、顧客獲得を進めることを第3期連結会計年度における最大の課題として取り組みました。その結果、顧客数および売上収益は前年比で伸長に転じることができ、営業利益も前年並み水準を確保できております。
第4期第3四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)
(売上収益)
売上収益は22,966百万円(前年同期比15.3%増)となりました。これは主に定期購読の雑誌「ハルメク」の読者数が50万人と大きく過去最高を更新し、更に通信販売においても新聞広告や自社ECサイトを通じて顧客数を増やしたことによるものです。
(売上原価・売上総利益)
売上収益の増加により、売上原価は10,024百万円(前年同期比16.4%増)となり、売上総利益は12,942百万円(前年同期比14.5%増)となりました。
(販売費及び一般管理費・その他の収益・その他の費用・営業利益)
広告宣伝費が757百万円増加したことから、販売費及び一般管理費は10,803百万円(前年同期比8.8%増)となりました。その他の収益は8百万円(前年同期比65.9%減)、その他の費用は8百万円(前年同期比67.9%減)となり、営業利益は2,138百万円(前年同期比55.4%増)となりました。
(金融収益・金融費用・税引前四半期利益)
金融収益は0百万円(前年同期比44.1%減)、金融費用は129百万円(前年同期比7.5%減)となりました。
以上の結果、税引前四半期利益は2,009百万円(前年同期比62.5%増)となりました。
(法人所得税費用・親会社の所有者に帰属する四半期利益)
法人所得税費用は662百万円(前年同期比66.9%増)となり、親会社の所有者に帰属する四半期利益は1,346百万円(前年同期比60.4%増)となりました。
なお、セグメントごとの経営成績は以下のとおりであります。
[ハルメク事業]
当第3四半期連結累計期間においては、深い顧客理解に基づく読者に寄り添った誌面作りに加え、TV放映の後押しも受け、雑誌「ハルメク」の読者数を大きく伸ばしたこと、通販コアバリューに沿った、ライフスタイル提案としての商品提供が進んだこと、個別商品の新聞広告により読者以外の顧客獲得も大きく伸長したことなどから、売上を大きく伸ばすことができました。また販売費及び一般管理費についても、値上げ局面のなかで適切に抑制できたことにより、セグメント利益につきましても大幅に増加しております。
以上の結果、売上収益は17,584百万円(前年同期比2,753百万円増、18.6%増)、セグメント利益は1,552百万円(前年同期比707百万円増、83.6%増)となりました。
[全国通販事業]
当第3四半期連結累計期間においては、アパレルを中心に魅力的なオリジナル商品を増やしたことと、積極的な新聞広告投資を行ったことにより、顧客数は順調に増加し、売上も伸ばすことができました。一方、今後の事業成長に向け、新規顧客獲得に向けた新聞広告投資を進めたことから、セグメント利益は前年同期比で減少しております。
以上の結果、売上収益は5,592百万円(前年同期比341百万円増、6.5%増)、セグメント利益は111百万円(前年同期比17百万円減、13.8%減)となりました。
b.財政状態の分析
財政状態の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要①財政状態の状況及び経営成績の状況」に含めて記載しております。
c.キャッシュ・フローの状況の分析
キャッシュ・フローの状況の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に含めて記載しております。
d.経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」及び「第2 事業の状況1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。
③ 資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要の主なものは、商品仕入れ代金、用紙等仕入れ代金、人件費等であります。資金の流動性を安定的に確保することを目的とし、資金需要の額や使途に合わせて自己資金、金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等で資金調達することを基本方針としております。なお、これらの資金調達方法の優先順位等に特段の方針はなく、資金需要の額や使途に合わせて柔軟に検討を行う予定です。
④ 経営方針、経営戦略又は経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標等の分析
経営方針、経営戦略又は経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、読者数と顧客数を経営指標として重視しております。読者数を重視する理由は、雑誌「ハルメク」の読者は、ハルメクの世界観に共感して頂いている非常にロイヤリティが高いお客様であり、「物販」「コミュニティ」といった他事業とのクロスセル率が高い、もしくは、今後、そういったお客様になって頂ける可能性が高い、非常に重要なお客様であるためであります。顧客数を重視する理由は、当社の経営理念である「50代からの女性がよりよく生きることを応援します」であるのですが、顧客数は「実際に応援できている50代からの女性の人数」を表しているものであるためであります。
各指標の実績等は以下のとおりであります。
読者数は、顧客のインサイトに基づくコンテンツの絶え間ない磨き上げ及びマーケティング手法の開拓、PRの強化により堅調に推移していると認識しております。
顧客数についても、全国通販事業の構造改革により、2020年3月期に減少したものの回復傾向にあり、ハルメク事業は読者数及び新聞単品外販の好調により、堅調に推移していると認識しております。
当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態の状況及び経営成績の状況
第3期連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
当連結会計年度における我が国経済は、新型コロナウイルスの感染拡大とそれに伴う緊急事態宣言の発出、まん延防止等重点措置の適用などが続き、経済活動および社会活動が大きく制限される状態が1年のうち大部分を占めることとなりました。2022年3月にまん延防止等重点措置が解除され、直接的な制限が解除された後も、新型コロナウイルス陽性判明者数は高止まりが続いており、自主的に外出自粛を続ける方も存在するなど、依然として経済活動および社会活動の正常化からは遠い状態にあります。
このような環境のもと、当社グループにおきましては、定期購読の雑誌「ハルメク」の読者数が40万人を超えました。新規読者の大量獲得ができる特集が増えてきたところに加え、TV放映の影響もあり、大きく過去最高を更新し、女性誌発行部数No.1の座をより強固なものとしております。更に通信販売も新聞広告などで顧客数を増やし、大きく売上を伸ばすことができました。
以上の結果、当連結会計年度における経営成績は、売上収益25,233百万円(前連結会計年度比66.7%増)、営業利益1,358百万円(前連結会計年度比125.8%増)、税引前利益1,172百万円(前連結会計年度比147.1%増)、親会社の所有者に帰属する当期利益796百万円(前連結会計年度比163.7%増)となりました。なお、前連結会計年度は2020年8月4日を移行日とした2020年8月4日から2021年3月31日までのIFRSに基づく経営成績となっております。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
なお、セグメント別の売上収益及びセグメント利益又は損失は社内の迅速な意思決定に資するため、会計処理の一部について、IFRSと異なる処理を採用しております。
a.ハルメク事業セグメント
ハルメク事業は、雑誌「ハルメク」により獲得した読者の方々に雑誌の世界観を実体験して頂けるような商品を通信販売や店舗で販売することや、オンラインを含む各種イベントにご参加頂くことで収益を得ている事業となります。そのほか、シニア女性へのアプローチを行いたい法人から広告出稿を頂くなどの取引をしております。
当連結会計年度においては、雑誌「ハルメク」が過去最高読者数を更新したほか、新聞広告による集客も好調に推移し、売上収益18,779百万円(前連結会計年度比74.6%増)、セグメント利益767百万円(前連結会計年度比184.7%増)となりました。
b.全国通販事業セグメント
全国通販事業は、新聞広告などで集客したお客様へ通販カタログ「ことせ」を送付し、通信販売で商品等を提案・販売し、収益を獲得している事業となります。こちらもハルメク事業同様にシニア女性をターゲットとしておりますが、販売している商品の価格がハルメク事業とは異なっており、主に商品の価格帯によってハルメク事業との棲み分けを行っております。2020年3月期まで3期連続で赤字が続いてしまった事業でありましたが、前連結会計年度よりカタログの配布方針の見直しなど、収益改善に取り組んでおります。
当連結会計年度においては、収益性を確保しながら顧客数獲得を進めた結果、売上収益6,757百万円(前連結会計年度比47.3%増)、セグメント利益97百万円(前連結会計年度比763.5%増)となりました。
また、財政状態については次のとおりであります。
(資産)
当連結会計年度末における資産合計は18,304百万円となり、前連結会計年度末に比べ475百万円増加いたしました。
流動資産は8百万円減少し、4,843百万円となりました。主な要因は、売上の増加に伴う棚卸資産の増加353百万円、配当金受取額増加に伴う源泉所得税額の増加などによる未収法人所得税の増加187百万円、資本付随費用の繰延などによるその他の流動資産の増加174百万円、売上の増加に伴う営業債権の増加147百万円、次期システム投資や借入金の返済などによる現金及び現金同等物の減少870百万円であります。
非流動資産は483百万円増加し、13,460百万円となりました。主な要因は、次期システム投資による無形資産の増加393百万円、オフィス増床に伴う有形固定資産の増加53百万円、繰延税金資産の減少49百万円等であります。
(負債)
当連結会計年度末における負債合計は16,480百万円となり、前連結会計年度末に比べ317百万円減少いたしました。
流動負債は749百万円増加し、8,255百万円となりました。主な要因は、新規借入による借入金の増加397百万円、読者の増加などによる契約負債の増加345百万円等であります。
非流動負債は1,067百万円減少し、8,225百万円となりました。主な要因は、返済による借入金の減少804百万円、支払によるリース債務の減少163百万円等であります。
(資本)
当連結会計年度末における資本合計は1,823百万円となり、前連結会計年度末に比べ792百万円増加いたしました。これは主に親会社の所有者に帰属する当期利益を796百万円計上したことによるものです。
第4期第3四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)
当第3四半期連結累計期間における我が国経済は、新型コロナウイルス感染症の感染再拡大があったものの、ウィズコロナの生活様式が浸透してきたことや、水際対策の大幅な緩和も受けて、国内消費に持ち直しの兆しが見られました。しかしながら、ウクライナ情勢の長期化や、急激な円安の進行により、原材料やエネルギー価格及び物流コストの高騰を背景とした物価上昇が加速しており、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
このような環境のもと、当社グループにおきましては、雑誌「ハルメク」で多くの新規読者を獲得できる特集が増えてきたことや、2022年1月および5月の雑誌「ハルメク」編集長TV出演の後押しを受け、前期に引き続き読者数を大きく伸ばしております。その結果、2022年1月~6月における一般社団法人日本ABC協会「発行社レポート」において、コミック誌を除く雑誌全体の販売部数で1位(44万部)を獲得いたしました。更にその後も順調に読者数を伸ばしており、2022年12月号においては定期購読者数が初めて50万人を突破するなど、好調に推移しております。
また物販におきましても、「ものは少なく、暮らしは豊かに♪」という通販コアバリューを新たに定め、「ハルメク通販5つのお約束」に沿った商品をお客様にお届けすることで、売上を伸ばしております。
通販コアバリュー(ハルメク通販5つのお約束):ものは少なく、暮らしは豊かに♪
① たくさんの商品から選んで頂くのではなく、「最もいいものだけ」をご提案します。
② 50代からの女性が「これがほしかった」と思える唯一無二のものを作ります。
③ 「安心して長く使える」ように、ハルメク基準で厳しく品質管理します。
④ 売ったら終わりではなく、皆さまのお声で改良。「ずっとご愛用いただける」ように。
⑤ 「もったいない」の気持ちを大切に、使わなくなったものは社会と環境のために役立てます。
上記通販コアバリューに基づき生み出した商品は、雑誌「ハルメク」読者への販売のほか、新聞広告や自社ECサイトを通じて読者以外のお客様への販売を増やすことにも成功しております。また、新型コロナウイルス感染症影響の軽減により店舗への来店客も大きく増加し、売上を順調に伸ばしております。新型コロナウイルス感染症に関わる行動制限の解除を受け、リアルイベントを再開し、直接お客様にハルメクの世界観を体験頂ける機会が増加してきたことだけでなく、コロナ禍の行動制限下において培った充実したオンラインイベント、リアルイベントとオンラインイベントを組み合わせたハイブリッド型のイベントなども実施し、ご好評を頂いております。
さらに8月にはWeb新サービス「ハルメク365」をリリースしております。「ハルメク365」は「観る・聴く・学ぶ・つながる」をテーマに、24時間・365日いつでもどこでも楽しめる月額定額制のサービスです。これまで雑誌で提供していた「読んで役立つ」コンテンツに加え、ファッション・美容・料理レシピ・脳トレ・エクササイズなど、毎日が楽しくなる動画を大幅に追加しております。そのほか、雑誌「ハルメク」の人気講師陣によるリアル&オンライン講座も毎月開催するなど、文字通り365日飽きることなく楽しめるコンテンツ作りに取り組んでおります。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上収益は、22,966百万円(前年同期比3,050百万円増、15.3%増)、営業利益は2,138百万円(前年同期比762百万円増、55.4%増)、税引前四半期利益は、2,009百万円(前年同期比772百万円増、62.5%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益は、1,346百万円(前年同期比507百万円増、60.4%増)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
なお、セグメント別の売上収益及びセグメント利益又は損失は社内の迅速な意思決定に資するため、会計処理の一部について、IFRSと異なる処理を採用しております。
a.ハルメク事業セグメント
当第3四半期連結累計期間においては、深い顧客理解に基づく読者に寄り添った誌面作りに加え、TV放映の後押しも受け、雑誌「ハルメク」の読者数を大きく伸ばしたこと、通販コアバリューに沿った、ライフスタイル提案としての商品提供が進んだこと、個別商品の新聞広告により読者以外の顧客獲得も大きく伸長したことなどから、売上を大きく伸ばすことができました。また販売費及び一般管理費についても、値上げ局面のなかで適切に抑制できたことにより、セグメント利益につきましても大幅に増加しております。
以上の結果、売上収益は17,584百万円(前年同期比2,753百万円増、18.6%増)、セグメント利益は1,552百万円(前年同期比707百万円増、83.6%増)となりました。
b.全国通販事業セグメント
当第3四半期連結累計期間においては、アパレルを中心に魅力的なオリジナル商品を増やしたことと、積極的な新聞広告投資を行ったことにより、顧客数は順調に増加し、売上も伸ばすことができました。一方、今後の事業成長に向け、新規顧客獲得に向けた新聞広告投資を進めたことから、セグメント利益は前年同期比で減少しております。
以上の結果、売上収益は5,592百万円(前年同期比341百万円増、6.5%増)、セグメント利益は111百万円(前年同期比17百万円減、13.8%減)となりました。
また、財政状態については次のとおりであります。
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前連結会計年度末と比べ3,654百万円増加し21,958百万円となりました。
流動資産は3,720百万円増加し、8,563百万円となりました。主な要因は、営業債権の増加1,732百万円、現金及び現金同等物の増加1,636百万円、棚卸資産の増加506百万円であります。いずれも11月から12月にかけて大きな売上を計上する感謝市を行っていることに伴うものであり、12月に売上収益が増加したことにより、営業債権、現金及び現金同等物が増加しております。また、在庫を豊富に用意し、お客様からのご注文に備えていることにより、棚卸資産も増加しております。
非流動資産は65百万円減少し、13,394百万円となりました。主な要因は、無形資産の減少46百万円、使用権資産の減少23百万円、有形固定資産の減少17百万円、保証金の差入などによるその他の金融資産の増加41百万円等であります。減少理由についてはいずれも減価償却によるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債合計は、前連結会計年度末に比べ2,305百万円増加し18,786百万円となりました。
流動負債は1,628百万円増加し、9,883百万円となりました。主な要因は、営業債務及びその他の債務の増加2,748百万円、契約負債の増加202百万円、未払法人所得税の増加155百万円、償還による償還条項付優先株式の減少1,030百万円、返済による借入金の減少257百万円等であります。営業債務及びその他の債務の増加は、11月から12月にかけて感謝市を行っていることに伴い、多くの商品を仕入れていることによるものであります。また、契約負債の増加は、雑誌「ハルメク」読者数の増加に伴うものであります。
非流動負債は676百万円増加し、8,902百万円となりました。主な要因は、新規借入による借入金の増加640百万円等であります。
(資本)
当第3四半期連結会計期間末における資本合計は、前連結会計年度末に比べ1,349百万円増加し3,172百万円となりました。主な要因は、親会社の所有者に帰属する四半期利益の計上によるものであります。
② キャッシュ・フローの状況
第3期連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ870百万円減少し、964百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
なお、前期は2020年8月4日を移行日とした2020年8月4日から2021年3月31日までのIFRSに基づくキャッシュ・フローとなっております。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は881百万円(前連結会計年度は870百万円の獲得)となりました。主な増加要因は税引前利益1,172百万円(前連結会計年度比698百万円増)、減価償却費及び償却費628百万円(前連結会計年度は398百万円)であり、主な減少要因は法人所得税等の支払額549百万円(前連結会計年度は200百万円)、棚卸資産の増加額353百万円(前連結会計年度は301百万円)であります。減価償却費及び償却費は固定資産の取得により増加しております。なお、前連結会計年度は2020年8月4日を移行日とした2020年8月4日から2021年3月31日までの8ヶ月間であり、これが前連結会計年度との主な変動要因であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は773百万円(前連結会計年度は215百万円の使用)となりました。主な内訳は、次期システム投資などによる無形資産の取得600百万円(前連結会計年度は150百万円)、オフィス増床に伴う有形固定資産の取得103百万円(前連結会計年度は38百万円)であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は978百万円(前連結会計年度は438百万円の使用)となりました。これは主に長期借入金の返済による支出838百万円(前連結会計年度は201百万円)によるものであります。なお、前連結会計年度は2020年8月4日を移行日とした2020年8月4日から2021年3月31日までの8ヶ月間であり、これが前連結会計年度の使用との主な変動要因であります。
第4期第3四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ1,636百万円増加し、2,601百万円となりました。
当第3四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、得られた資金は2,901百万円(前年同期は1,079百万円の獲得)となりました。主な増加要因は、税引前四半期利益2,009百万円(前年同期比772百万円増)、営業債務及びその他の債務の増加額2,784百万円(前年同期は1,769百万円)、減価償却費及び償却費507百万円(前年同期は468百万円)、法人所得税の還付額193百万円(前年同期は25百万円)等であり、主な減少要因は営業債権の増加額1,732百万円(前年同期は1,295百万円)、法人所得税の支払額585百万円(前年同期は444百万円)等であります。いずれも、前年同期との主な変動要因は売上の増加によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は323百万円(前年同期は651百万円の使用)となりました。主な内訳は、基幹システムの更新に伴う無形資産の取得による支出266百万円(前年同期は505百万円)、有形固定資産の取得による支出16百万円(前年同期は86百万円)等であります。前年同期との主な変動要因は、前年同期において大きなシステム投資やオフィスの増床を行ったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は940百万円(前年同期は678百万円の使用)となりました。支出の内訳は、償還条項付優先株式の償還による支出1,000百万円(前年同期の支出はありません)、短期借入金の返済による支出830百万円(前年同期の支出はありません)、リース負債の返済による支出309百万円(前年同期は284百万円)、長期借入金の返済による支出201百万円(前年同期は637百万円)であり、収入の内訳は、長期借入れによる収入1,000百万円(前年同期の収入はありません)、短期借入れによる収入400百万円(前年同期は242百万円)であります。
③ 生産、受注及び販売の状況
a.仕入実績
第3期連結会計年度及び第4期第3四半期連結累計期間における仕入実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 第3期連結会計年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) | 第4期第3四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年12月31日) | |
| 仕入高(百万円) | 前期比(%) | 仕入高(百万円) | |
| ハルメク事業 | 6,856 | 170.8 | 6,671 |
| 全国通販事業 | 3,001 | 149.5 | 2,473 |
| 合計 | 9,857 | 163.7 | 9,143 |
(注) 1.金額は、仕入価格によっております。
2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
3.第3期連結会計年度における前期比の算出に用いた数値は2020年8月4日を移行日とした2020年8月4日から2021年3月31日までのIFRSに基づく仕入実績であります。
4.第3期連結会計年度における仕入高増加の主な要因は、注3に記載のとおり前期比の算出に2020年8月4日から2021年3月31日の8ヶ月間の数値を用いていること、および売上の増加に伴う商品仕入の増加によるものであります。
b.受注実績
受注生産を行っておりませんので、受注実績に関する記載はしておりません。
c.販売実績
第3期連結会計年度及び第4期第3四半期連結累計期間における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 第3期連結会計年度 (自 2021年4月1日 至 2022年3月31日) | 第4期第3四半期連結累計期間 (自 2022年4月1日 至 2022年12月31日) | |
| 販売高(百万円) | 前期比(%) | 販売高(百万円) | |
| ハルメク事業 | 18,779 | 174.6 | 17,584 |
| 全国通販事業 | 6,757 | 147.3 | 5,592 |
| 報告セグメント計 | 25,536 | 166.4 | 23,177 |
| 調整額 | △303 | ― | △210 |
| 合計 | 25,233 | 166.7 | 22,966 |
(注) 1.総販売金額に対する割合が10%以上を超える相手先はありません。
2.第3期連結会計年度における前期比の算出に用いた数値は2020年8月4日を移行日とした2020年8月4日から2021年3月31日までのIFRSに基づく販売実績であります。
3.第3期連結会計年度における販売高増加の主な要因は、注2に記載のとおり前期比の算出に2020年8月4日から2021年3月31日の8ヶ月間の数値を用いていること、および顧客数の増加によるものであります。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。なお、文中の将来に関する事項は、本書提出日現在において判断したものであります。
① 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、IFRSに基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって、決算日における財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に影響を与えるような会計上の見積り及び判断を必要としております。当社グループは、過去の実績や状況を踏まえ合理的と判断される前提に基づき、会計上の見積りを行っておりますが、見積りの不確実性により、実際の結果がこれら見積りと異なる可能性があります。
なお、当社グループの連結財務諸表の作成にあたって用いた重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定は、「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1) 連結財務諸表 連結財務諸表注記4.重要な会計上の見積り及び見積りを伴う判断」に記載しております。
② 経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
a.経営成績
第3期連結会計年度(自 2021年4月1日 至 2022年3月31日)
(売上収益)
売上収益は25,233百万円(前連結会計年度比66.7%増)となりました。これは主に定期購読の雑誌「ハルメク」の読者数が40万人と大きく過去最高を更新し、更に通信販売も新聞広告などで顧客数を増やしたことによるものです。なお、前連結会計年度は2020年8月4日を移行日とした2020年8月4日から2021年3月31日までのIFRSに基づく経営成績となっております。
(売上原価・売上総利益)
売上収益の増加により、売上原価は10,942百万円(前連結会計年度比61.6%増)となり、売上総利益は14,290百万円(前連結会計年度比70.8%増)となりました。
(販売費及び一般管理費・その他の収益・その他の費用・営業利益)
広告宣伝費が1,816百万円増加したこと、従業員給付費用が1,295百万円増加したことなどから、販売費及び一般管理費は12,950百万円(前連結会計年度比66.6%増)となりました。その他の収益は55百万円(前連結会計年度比34.3%増)、その他の費用は37百万円(前連結会計年度比17.7%増)となり、営業利益は1,358百万円(前連結会計年度比125.8%増)となりました。
(金融収益・金融費用・税引前利益)
金融収益は0百万円(前連結会計年度比7.75%減)、金融費用は186百万円(前連結会計年度比46.5%増)となりました。これは当連結会計年度における借入期間が前年同期比で長いことから、借入金に対する支払利息が22百万円増加したことによるものです。
以上の結果、税引前利益は1,172百万円(前連結会計年度比147.1%増)となりました。
(法人所得税費用・親会社の所有者に帰属する当期利益)
法人所得税費用は376百万円(前連結会計年度比118.0%増)となり、親会社の所有者に帰属する当期利益は796百万円(前連結会計年度比163.7%増)となりました。
なお、セグメントごとの経営成績は以下のとおりであります。
なお、セグメントごとの売上収益及びセグメント利益又は損失は社内の迅速な意思決定に資するため、会計処理の一部について、IFRSと異なる処理を採用しております。
[ハルメク事業]
雑誌販売および通信販売を中心とするハルメク事業の売上収益は18,779百万円、営業利益は767百万円となりました。
当連結会計年度においては、事前想定よりも長期化した新型コロナウイルスの感染拡大に伴う通信販売への顧客流入を最大限取り込むべく、積極的な広告展開を行い、通信販売顧客数を大きく伸ばし、売上を伸長すると共に、雑誌「ハルメク」においてはコンテンツ強化や雑誌「ハルメク」編集長のTV出演などの広報活動拡大により、雑誌「ハルメク」読者数は創業以来初の40万人を超すことができました。これら施策の結果、売上収益は前年比で大きく伸長することができましたが、新規読者・顧客獲得のための先行投資的支出により広告宣伝費等が増加し、営業利益は前年並みとなっております。
[全国通販事業]
通信販売を行っている全国通販事業の売上収益は6,757百万円、営業利益は97百万円となりました。
全国通販事業においては、3期連続で続いていた赤字からの脱却を果たした前期の黒字体質を維持しつつ、顧客獲得を進めることを第3期連結会計年度における最大の課題として取り組みました。その結果、顧客数および売上収益は前年比で伸長に転じることができ、営業利益も前年並み水準を確保できております。
第4期第3四半期連結累計期間(自 2022年4月1日 至 2022年12月31日)
(売上収益)
売上収益は22,966百万円(前年同期比15.3%増)となりました。これは主に定期購読の雑誌「ハルメク」の読者数が50万人と大きく過去最高を更新し、更に通信販売においても新聞広告や自社ECサイトを通じて顧客数を増やしたことによるものです。
(売上原価・売上総利益)
売上収益の増加により、売上原価は10,024百万円(前年同期比16.4%増)となり、売上総利益は12,942百万円(前年同期比14.5%増)となりました。
(販売費及び一般管理費・その他の収益・その他の費用・営業利益)
広告宣伝費が757百万円増加したことから、販売費及び一般管理費は10,803百万円(前年同期比8.8%増)となりました。その他の収益は8百万円(前年同期比65.9%減)、その他の費用は8百万円(前年同期比67.9%減)となり、営業利益は2,138百万円(前年同期比55.4%増)となりました。
(金融収益・金融費用・税引前四半期利益)
金融収益は0百万円(前年同期比44.1%減)、金融費用は129百万円(前年同期比7.5%減)となりました。
以上の結果、税引前四半期利益は2,009百万円(前年同期比62.5%増)となりました。
(法人所得税費用・親会社の所有者に帰属する四半期利益)
法人所得税費用は662百万円(前年同期比66.9%増)となり、親会社の所有者に帰属する四半期利益は1,346百万円(前年同期比60.4%増)となりました。
なお、セグメントごとの経営成績は以下のとおりであります。
[ハルメク事業]
当第3四半期連結累計期間においては、深い顧客理解に基づく読者に寄り添った誌面作りに加え、TV放映の後押しも受け、雑誌「ハルメク」の読者数を大きく伸ばしたこと、通販コアバリューに沿った、ライフスタイル提案としての商品提供が進んだこと、個別商品の新聞広告により読者以外の顧客獲得も大きく伸長したことなどから、売上を大きく伸ばすことができました。また販売費及び一般管理費についても、値上げ局面のなかで適切に抑制できたことにより、セグメント利益につきましても大幅に増加しております。
以上の結果、売上収益は17,584百万円(前年同期比2,753百万円増、18.6%増)、セグメント利益は1,552百万円(前年同期比707百万円増、83.6%増)となりました。
[全国通販事業]
当第3四半期連結累計期間においては、アパレルを中心に魅力的なオリジナル商品を増やしたことと、積極的な新聞広告投資を行ったことにより、顧客数は順調に増加し、売上も伸ばすことができました。一方、今後の事業成長に向け、新規顧客獲得に向けた新聞広告投資を進めたことから、セグメント利益は前年同期比で減少しております。
以上の結果、売上収益は5,592百万円(前年同期比341百万円増、6.5%増)、セグメント利益は111百万円(前年同期比17百万円減、13.8%減)となりました。
b.財政状態の分析
財政状態の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要①財政状態の状況及び経営成績の状況」に含めて記載しております。
c.キャッシュ・フローの状況の分析
キャッシュ・フローの状況の分析については、「(1)経営成績等の状況の概要②キャッシュ・フローの状況」に含めて記載しております。
d.経営成績に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、「第2 事業の状況 2 事業等のリスク」及び「第2 事業の状況1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照ください。
③ 資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要の主なものは、商品仕入れ代金、用紙等仕入れ代金、人件費等であります。資金の流動性を安定的に確保することを目的とし、資金需要の額や使途に合わせて自己資金、金融機関からの借入及びエクイティファイナンス等で資金調達することを基本方針としております。なお、これらの資金調達方法の優先順位等に特段の方針はなく、資金需要の額や使途に合わせて柔軟に検討を行う予定です。
④ 経営方針、経営戦略又は経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標等の分析
経営方針、経営戦略又は経営上の目標の達成を判断するための客観的な指標等につきましては、「第2 事業の状況 1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」に記載のとおり、読者数と顧客数を経営指標として重視しております。読者数を重視する理由は、雑誌「ハルメク」の読者は、ハルメクの世界観に共感して頂いている非常にロイヤリティが高いお客様であり、「物販」「コミュニティ」といった他事業とのクロスセル率が高い、もしくは、今後、そういったお客様になって頂ける可能性が高い、非常に重要なお客様であるためであります。顧客数を重視する理由は、当社の経営理念である「50代からの女性がよりよく生きることを応援します」であるのですが、顧客数は「実際に応援できている50代からの女性の人数」を表しているものであるためであります。
各指標の実績等は以下のとおりであります。
| 経営指標 | 2018年3月期 | 2019年3月期 | 2020年3月期 | 2021年3月期 | 2022年3月期 | 2022年12月末 | |||||
| 実績 (万人) | 前期比 (%) | 実績 (万人) | 前期比 (%) | 実績 (万人) | 前期比 (%) | 実績 (万人) | 前期比 (%) | 実績 (万人) | 前期比 (%) | 実績 (万人) | |
| 読者数 | 18 | ― | 25 | 136 | 31 | 126 | 38 | 121 | 42 | 112 | 50 |
| 顧客数 | 87 | ― | 95 | 109 | 82 | 86 | 90 | 110 | 110 | 122 | 127 |
| ハルメク事業 | 32 | ― | 37 | 116 | 45 | 120 | 59 | 131 | 75 | 127 | 89 |
| 全国通販事業 | 55 | ― | 58 | 106 | 37 | 64 | 31 | 83 | 35 | 114 | 38 |
読者数は、顧客のインサイトに基づくコンテンツの絶え間ない磨き上げ及びマーケティング手法の開拓、PRの強化により堅調に推移していると認識しております。
顧客数についても、全国通販事業の構造改革により、2020年3月期に減少したものの回復傾向にあり、ハルメク事業は読者数及び新聞単品外販の好調により、堅調に推移していると認識しております。