有価証券報告書-第87期(2023/04/01-2024/03/31)

【提出】
2024/06/25 10:52
【資料】
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【項目】
101項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。
(1) 経営方針
当社は、「顧客第一主義」「健全経営」「社員の結束と成長」などを基本精神とする5つの経営理念を掲げ、信頼に誠意と技術で応え続けていくことを経営の基本方針としております。また、創業時の信条である「大木たるより銘木たれ」を原点に、藤木工務店ならではの品位ある企業姿勢を貫き、社業の発展と社会への貢献に全力をつくしております。
(2) 経営環境及び対処すべき課題
今後のわが国経済の見通しにつきましては、雇用や所得環境が改善するもとで、個人消費が持ち直している中、企業収益の改善を背景に設備投資は立ち直り、景気の緩やかな回復傾向にあります。一方で、近年の世界経済を牽引してきた中国経済の減速や世界的な金融引締め政策、ロシア・ウクライナ情勢や中東情勢の長期化、円安や原材料・エネルギー価格の高騰などにより、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。建設業界におきましては、政府建設投資は底堅く推移し、民間建設投資は回復基調が継続しました。一方で、資材価格等の高騰・労務費の上昇の影響、労働時間の上限規制への対応など、今後も注視が必要な状況となっております。
このような状況下において、当社は2024年問題に対応できるよう労働環境の整備を進め、魅力的な職場づくりの実現に向けて、作業所へのオフサイト・オンサイト両面での支援を強化することにより、会社の成長と共に、ヒトの幸せ創造企業を目指していきます。
また、創業時の特色である文化的・美的な建物への取組みを強化し、特色ある企業へとブランディングを推進してまいります。一方、物価変動に対応した採算確保と生産効率を重視した選別受注を徹底し、かつ、社員の技術力向上と平準化、生産性向上のためのDXを推進し、さらには、ステークホルダーである「地球」「地域社会」「お客様」「取引先」「社員」の笑顔とともにサステナブルな社会の実現にも取り組んでいきます。