有価証券報告書-第83期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/25 11:19
【資料】
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【項目】
99項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当事業年度末現在において、当社が判断したものであります。
(1) 経営方針
当社は、「顧客第一主義」「健全経営」「社員の結束と成長」などを基本精神とする5つの経営理念を掲げ、信頼に誠意と技術で応え続けていくことを経営の基本方針としております。また、創業時の信条である「大木たるより銘木たれ」を原点に、藤木工務店ならではの品位ある企業姿勢を貫き、社業の発展と社会への貢献に全力をつくしております。
(2) 経営環境及び対処すべき課題
今後のわが国経済の見通しにつきましては、新型コロナウイルス感染症による世界的な経済の減速状態が当面続くものと予測されます。建設労務費・資機材の価格安定や政府による公共工事への投資は期待できるものの、民間設備投資は相当に落ち込み、受注面では一層厳しさが増すものと推測されます。
このような中、当社は、令和2年11月に創業100周年を迎えますが、創業時より長きにわたって培った確かな技術と幅広い顧客基盤を基に、様々な用途の建物を高品質かつお客様の価値を具現化することで、他社との差別化を図ってまいります。
また、当社は、文化財等の伝統技術の強化継承に努め、特色ある技術者集団を目指すと共に、請求書等紙ベースの電子化や、建築作業所の業務効率を高めるタブレット機器の配布等といったICT化の促進を図っております。これにより、『3つの品質』(ハードの品質・ソフトの品質・会社の品質)をさらに向上させ、業績の拡大と企業価値の向上に努めてまいります。新型コロナウイルス感染症の影響が残る今後3年は、業績目標として売上高400億円以上、経常利益15億円以上を設定しており、量より質の堅実経営を貫き、良質な建物づくりを通じて、取引先、株主、社員、地域社会の発展に寄与してまいります。