有価証券報告書-第76期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/23 13:17
【資料】
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【項目】
152項目

対処すべき課題

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営方針
連結子会社を含む当社グループ共通の経営理念である『総親和、総努力により 1.顧客主義 2.品質主義 3.人間主義を基本とし、社業の発展を図り社会に貢献する。』を受け、それぞれ経営ビジョン、経営方針を定め、これらを具体化し、可能性を実現すべく企業活動を行っております。
そして、建設事業をベースに環境関連事業の確立・拡大を図り、時代の要求に迅速に対応しながら、新たな事業にも積極的に挑戦し、さらなる成長と発展を目指して邁進していく所存であります。
(2) 経営環境
今後のわが国経済は、当面、新型コロナウイルス感染拡大の影響により、極めて厳しい状況が続くものと予測されます。
当社グループを取り巻く経営環境につきましても、建設資機材価格や労働者不足による労務費の高止まり等の影響が顕在化した状況の中、特に受注環境につきましては、景気悪化を懸念した民間建設投資意欲の低迷、中長期的にはセグメント上の主力事業である建設事業(建築・土木緑地事業)の公共投資減少等により、さらに厳しさが増すことが予測されます。
また、当社グループにおきましても、新型コロナウイルス感染予防対策を講じておりますが、今後、社員等の感染により、工事・業務の中断等を要因として、売上・利益に影響を及ぼす可能性も否定できない状況であります。
(3) 経営戦略、優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
厳しい経営環境が予測される中で当社グループは、新型コロナウイルス感染対策を状況に応じ適切に対応しながら、第10次中期経営計画の施策を着実に実行し、引き続き地域創生の担い手として携わりながら、中長期的な将来像を見据えた経営戦略を構築し、事業構造の充実と転換に取り組んで参ります。そして、いかなる環境の変化にも柔軟に対応しうる企業集団をつくりあげ、全社員が危機感を共有し、グループの総合力をもって勝ち残るために努力して参ります。
第10次中期経営計画の最終年度である今年度におきましても、中長期的な視点で、経営戦略を検証・策定し、事業の拡大と収益基盤の確立を図り、連結経営のもと、内部統制システムの充実を信頼性、遵法性の向上につなげ、経営力向上に結び付けるために努力して参ります。
特に第10次中期経営計画の重点項目である
1.建設事業の(建築・施設・土木・緑地部門)の体制強化
2.環境事業の維持・拡大
3.営業機能の強化
4.管理機能の強化
を受けて今年度の経営方針として
1.売り上げ・収益を確保するため、基盤事業としての建設事業の強化と、環境事業の維持・拡大を図る。
2.営業体制を整備・補強し、既存顧客を受注の基軸として、エリア戦略を構築し、総合力を生かした営業機能の強化を図る。
3.安全最優先で、年度内無事故・無災害を達成する。
4.働き方改革を推進するために、4週6休を必ず実行する。
5.社員への健康保持・増進活動を通じて、健康経営の推進を図る。
6.内部統制システムの充実と強化を図る。
を掲げました。
建設事業と環境事業を主体とする当社グループは、地球環境への配慮をしながら、業をもって社会(顧客)に貢献すべく、おのおのが使命感と責任感をもって業務に邁進して参ります。
(4) 経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは成長性を確保する観点から「売上高」の確保を重視しております。また、成長を維持していくために「経常利益」を重要な指標として位置付け、営業基盤の拡大による企業価値の継続的拡大を目指しております。