有価証券報告書-第102期(2025/04/01-2026/03/31)

【提出】
2026/06/19 13:24
【資料】
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【項目】
170項目
③ 戦略及び④ 指標と目標
当社グループは、サステナビリティ基本方針に掲げる5つの「寄り添い」を通じて、持続可能な社会の実現を目指します。事業の源である自然への感謝を忘れずに、その恵みを様々な姿かたちで広く社会に届け、企業を取り巻く地球環境や社会の課題に真摯に向き合い、その解決を図りながら新たな価値を生み出します。
また、特定した重要課題に対しては、指標と目標を設定することで、サステナビリティ戦略の方向性を明確にし、各目標の進捗状況をモニタリングし、取り組みに反映しております。
5つの「寄り添い」を通じた重要課題への取り組みと目標
1.環境に寄り添う
気候変動・水資源問題への取り組み、廃棄物の削減をとおして環境改善に貢献します。
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気候変動問題リスク(●)
機会(○)
●地球温暖化による原料農産物の作柄への影響、気象災害激甚化による工場など生産設備への被害、炭素税導入による費用負担
〇CO2排出削減のための生産プロセスイノベーション、環境負荷に配慮した包装資材の開発・促進
KPI(評価指標)と目標2051年3月期までにカーボンニュートラル達成
2031年3月期までにCO2排出量46%削減(2016年3月期比)
2026年3月期の主な取り組みと実績・CO2排出量算定における第三者保証の取得
第三者保証機関により保証された排出量(2024年4月1日から2025年3月31日まで)の値
0102010_005.png・環境マネジメントシステムISO14001の運用
・省エネルギーな生産方法への転換、省エネルギー機器の導入
・CO2削減に向けたグループ企業横断的な取り組みの推進
・最適生産方法・物流体制検討プロジェクトの推進
・環境配慮資材の調達
[実績]2026年3月期CO2排出量削減実績:2016年3月期比 38.7%削減
※バウンダリー:DM三井製糖㈱、北海道糖業㈱、関門製糖㈱
水資源問題リスク(●)
機会(○)
●水資源枯渇および水質悪化による原料農産物の作柄と生産部門(工場)の安定操業への影響
○水使用量低減のための生産プロセスイノベーション
KPI(評価指標)と目標2031年3月期までに水使用量20%削減(2016年3月期比)
※「水使用量」を「生産活動に伴い使用した水(排出量ベース)」と定義しております。昨年公開の有価証券報告書とKPIの表現を変更しておりますが、実績の算定基準に変更はございません
2026年3月期の主な取り組みと実績・工場排水の水質検査・排水処理場での処理等による適正管理
[実績]2026年3月期 水使用量削減実績:2016年3月期比 34.6%削減)
※バウンダリー:DM三井製糖㈱、北海道糖業㈱、関門製糖㈱
廃棄物問題リスク(●)
機会(○)
●廃棄物による水質・土壌汚染(農業・生産部門への悪影響)、産業廃棄物の処理コスト増大
○廃棄物の削減(リデュース)・リユース・リサイクル促進によるコスト・ダウン、環境負荷に配慮した包装資材の開発・促進、副産物の有効利用による新たなビジネスの創出
KPI(評価指標)と目標2031年3月期までに廃棄物ゼロエミッションを達成
※「ゼロエミッション」を廃棄物再資源化率98%以上と定義
2026年3月期の主な取り組みと実績・廃棄物等の分別の徹底・適正処理
・生産に伴う副産物・廃棄物の資源化
[実績]2026年3月期 廃棄物再資源化率 90.6%
※バウンダリー:DM三井製糖㈱、北海道糖業㈱、関門製糖㈱
2.人に寄り添う
労働安全衛生を強化し、ダイバーシティ&インクルージョン(人財の多様性と包摂性)への配慮をとおして、人権が尊重される社会の実現に貢献します。
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人権の尊重リスク(●)
機会(○)
●当社グループ内における人権侵害の発生と企業価値の毀損、サプライチェーン上での人権侵害の発生による原材料調達及び製品販売への影響
○当社グループ内における人権の尊重による従業員のモチベーションアップ・生産性の向上・イノベーションの誘発・優良人材の獲得、サプライチェーン全体での人権尊重強化による企業価値や商品価値の向上
KPI(評価指標)と目標人権に関する教育や取り組みの社内研修を実施(従業員の研修受講率100%)
責任ある原材料調達サプライチェーン構築のため、人権デューデリジェンスを実施(2026年3月期まで)
2026年3月期の主な取り組みと実績・DM三井グループ人権方針、DM三井グループ調達方針の改定、DM三井グループサプライヤーガイドラインの策定
・ビジネスと人権に関するe-Learningの実施
[実績]e-Learning受講率98.7%
※バウンダリー:DM三井製糖㈱
労働安全衛生の強化リスク(●)
機会(○)
●重篤な労災事故発生による従業員への影響及び企業価値の毀損
○安全文化の醸成による企業文化の向上及びステークホルダーからの信頼獲得、労働安全衛生の徹底による従業員の心理的安全性確保とそれによる生産性の向上
KPI(評価指標)と目標労働災害ゼロ(休業災害1日以上を対象)の達成を目指す
2026年3月期の主な取り組みと実績・労働安全衛生マネジメントシステムISO45001の運用
・当社グループ全社を対象にした労働安全研修「安全の日」の実施(1月19日)
・活発なコミュニケーション(RA、ヒヤリハット報告など)による課題抽出と対策の実践
・設備投資や作業手順の変更に際して事前・事後における社内安全審査の実施
[実績]2026年3月期休業災害実績11件
※バウンダリー:DM三井製糖㈱、連結子会社
ダイバーシティ&インクルージョンリスク(●)
機会(○)
●性差別等による企業文化の劣化と採用難による人材不足、新たな発想力の低下
○多様な価値観を受け入れる企業風土の醸成、多様な人材の活躍による従業員のワークエンゲージメントの向上及びイノベーションの誘発、従業員の心理的安全性向上による生産性の向上、人材獲得機会の増加
KPI(評価指標)と目標2026年3月期までに女性管理職比率10%達成
障がい者雇用率3%以上を目指す
男性従業員の育児休業取得率100%を目指す
出産した従業員および出産予定で退職した従業員の合計数のうち、子の1歳の誕生日まで継続して在職している者の割合が70%以上を目指す
ダイバーシティ&インクルージョンの社内教育を実施(従業員の研修受講率100%)
ダイバーシティ&インクルージョンに関する相談窓口を設置
国籍/性別(性的マイノリティー・LGBT)/年齢/障がいの有無に配慮した人事制度の導入
従業員意識調査(働きやすさの調査)実施
2026年3月期の主な取り組み・視覚障がい体験学習会の実施
・国際女性デー記念トークセッションの開催
・マネジメント職対象ダイバーシティ&インクルージョンセミナーの実施詳細は「(3)人的資本」をご参照ください。
3.幸せの時に寄り添う
「適糖生活」を広げ、食の基盤づくりをとおして皆さまの幸せな未来に貢献します。
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糖分過不足による健康阻害リスク(●)
機会(○)
●不正確な情報による糖類過不足の発生とそれによる健康阻害
○正しい知識の啓発による適正な糖分摂取とそれによる商品提供機会の増大・新たな需要の創造
KPI(評価指標)と目標糖分過不足による弊害についてのエビデンスに基づいた知見の蓄積
糖分過不足による弊害の解消=「適糖生活Ⓡ」の概念構築に向けた勉強会、外部専門家との意見交換の実施
日本人一人ひとりの生活実態・健康状態に合わせた「適糖生活Ⓡ」モデルの構築
2026年3月期の主な取り組み・小児糖尿病患者とその家族の会である「つぼみの会」の講習会(年2回・開催)に協賛企業として参加
・小学校での食育授業の実施
・当社ホームページ内に「適糖生活Ⓡ」特設ページを開設し、お役立ち情報を毎月発信。
・「適糖生活Ⓡ」をテーマに、糖尿病栄養療法の第一人者・西村一弘教授と料理研究家コウケンテツ氏によるトークセッションを東京・福岡にて開催。
ホームページでの発信
・糖の適切な摂取に関する一般向けトークイベントの開催(2回)
4.健康に寄り添う
食品安全の徹底とともに、健康寿命の延伸、栄養ニーズの充実、美味しさの革新をとおして、皆さまの健やかな生活に貢献します。
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食品安全の徹底リスク(●)
機会(○)
●食品安全衛生上の重篤な問題による顧客(消費者)への健康被害発生及び企業価値の毀損
○食品安全の徹底による顧客(消費者)の信頼獲得とブランド価値・企業価値の向上
KPI(評価指標)と目標自社製造製品での重篤な健康被害の発生ゼロ
当社グループの国内外精製糖製造工場:GFSI承認認証規格を取得・継続
他の国内食品製造工場:HACCPを含む食品安全に関する国際規格の取得拡大推進
2026年3月期の主な取り組みと実績・FSSC22000等のGFSI承認認証規格のほか、ISO9001やJFS-Bといった国際的な品質や食品安全に関する認証を継続し、品質向上・食品安全の強化を実施
・品質保証部門による食品生産現場への定期監査実施
[実績]2026年3月期 重篤な健康被害発生件数0件
※バウンダリー:DM三井製糖㈱、連結子会社
健康促進・栄養改善リスク(●)
機会(○)
●顧客の健康促進・栄養改善に資する商品の欠如による売り上げの減少、少子高齢化による市場縮小
○顧客の健康促進・栄養改善に資する新たな商品の開発、顧客の健康志向や拡大するヘルスケアマーケットへの対応による売り上げの増大・企業価値の向上
KPI(評価指標)と目標2026年3月期までに健康関連分野(ライフ・エナジー分野)の売上高を50,000百万円まで拡大
2026年3月期の主な取り組みと実績・健康情報提供サービス「Pep Up」を活用したウォーキングイベントなどの健康イベントの実施
・適糖生活®の浸透を目的とした高齢者コミュニティでの講演会の実施
[実績]2026年3月期ライフ・エナジー事業売上高25,348百万円
※バウンダリー:DM三井製糖㈱、北海道糖業㈱(バイオ事業)、㈱タイショーテクノス、ニュートリー㈱、㈱YOUR MEAL
5.地域社会に寄り添う
産業の振興をとおして、地域社会の維持・発展に貢献します。
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地域経済の発展リスク(●)
機会(○)
●国内地方経済の衰退による生産拠点での人材確保問題、国内原料農産物の生産減少
○地域経済活性化による人口増加と人材獲得機会及び消費拡大、地域農業の活性化による生産性向上と原料農産物の安定供給
KPI(評価指標)と目標砂糖原料生産地(沖縄/鹿児島/北海道)の地域経済・自然環境保護に貢献する活動を、毎年合計3件以上実施
地域に貢献するサステナビリティ関連活動を継続的実施
2026年3月期の主な取り組み・さとうきび収穫体験研修実施(沖縄県)
・ビート収穫体験研修実施(北海道)
・小学校での体験授業実施(北海道、千葉県)
・日本全国の和菓子店を応援する「和菓子縁日」の開催(東京都)
・「和菓子縁日」における地域障がい者就業支援団体との連携(東京都)
・児童養護施設にクリスマスケーキを寄贈(福岡県)


(重要課題の体系整理および定義の再編)
当社グループは、2026年3月期までの活動を踏まえ、取り組み姿勢をより適切に反映するため、重要課題の体系整理および定義の見直し(再編)を行いました。2027年3月期からは、この内容に基づいて取り組みを推進してまいります。
主な変更点は以下の通りです。
第一に、「人に寄り添う」における重要課題「ダイバーシティ&インクルージョン」に「エクイティ」の概念を加え、「ダイバーシティ、エクイティ&インクルージョン」へと定義を拡張いたしました。
第二に、課題解決に向けたアプローチを明確化するため、「幸せの時に寄り添う」の重要課題であった「糖分過不足による健康阻害」を、「健康に寄り添う」の重要課題である「健康促進・栄養改善」と統合し、新たに「社会における健康向上・適糖生活Ⓡの推進」として再編いたしました。
変更に伴い、従来並列としていた5つの「寄り添い」を見直し、「幸せの時」を他の4つの「寄り添い」を包括する上位概念として位置付けました。4つの「寄り添い」における重要課題の解決を通じて、最終的に「幸せの時に寄り添う」という価値提供の実現を目指します。
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新重要課題とKPI
重要課題KPI(評価指標)と目標
1.環境に寄り添う気候変動への対応・2051年3月期までにカーボンニュートラル達成
2031年3月期までにCO2排出量46%削減(2016年3月期比)
限りある水資源への対応・2031年3月期までに水使用量20%以上削減及び維持(2016年3月期比)
※「水使用量」を「生産活動に伴い使用した水(排出量ベース)」と定義
廃棄物削減・2031年3月期までに廃棄物ゼロエミッションを達成及び維持(2016年3月期比)
※「ゼロエミッション」を廃棄物再資源化率98%以上と定義
2.人に寄り添う人権の尊重・人権に関する社内教育を年1回実施(従業員の受講率100%)(2030年3月期迄毎期)
・グループ会社へ人権に関する実態調査(SAQ)の実施とSAQ回収率100%(2027年3月期)
労働安全衛生の強化・休業労災ゼロ(2030年3月期迄毎期)
ダイバーシティ・エクイティ&インクルージョンの浸透・障がい者雇用率3%以上(2030年3月期迄)
・女性管理職比率15%達成及び維持(2030年3月期迄)
・男性従業員の育児休業法定取得率100%(2030年3月期迄)
・エンゲージメントスコアDE&Iに関する3つの質問の肯定回答率(平均)スコア50以上達成及び維持(2030年3月期迄)
・DE&Iの社内教育を年1回実施(従業員の受講率100%)(2030年3月期迄毎期)
3.健康に寄り添う安全・安心な食品の提供・DM三井グループ商品での重篤な健康被害発生ゼロ
(2030年3月期迄毎期)
社会における健康向上・適糖生活Ⓡの推進・健康向上に関するセミナー・イベントを2回以上実施(2027年3月期)
・サステナHP内「適糖タイムズ」において、役立つ情報を毎月発信
(2027年3月期)
4.地域社会に寄り添う地域経済発展への支援・砂糖原料生産地(沖縄/鹿児島/北海道)の地域経済・自然環境保護に貢献する活動を合計3件以上実施(2027年3月期)
・地域に貢献するサステナビリティ関連活動を年1回以上実施(2027年3月期)
5.幸せの時に寄り添う*「4つの寄り添い」の上位概念として位置づけ、各寄り添いにおける各重要課題の解決に取り組むことで、最終的に「幸せの時に寄り添う」という価値提供を目指す(重要課題、KPIの設定なし)
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