有価証券報告書-第98期(令和3年1月1日-令和3年12月31日)

【提出】
2022/03/28 14:57
【資料】
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【項目】
139項目
36 企業結合
前年度(自 2020年1月1日 至 2020年12月31日)
(1)企業結合の概要
① 被取得企業の名称及び事業の内容
名称事業の内容
CUB Australia Holding Pty Ltd※持株会社

※ 2020年8月7日付で、ABI Australia Holding Pty Ltdから商号変更
他54社 ビール・サイダーの製造販売等
② 企業結合を行った理由
当社は、グループ理念“Asahi Group Philosophy”(以下「AGP」といいます。)において、「高付加価値ブランドを核として成長する“グローカルな価値創造企業”を目指す」ことをビジョンに掲げています。またAGPに基づいて更新した『中期経営方針』において、国際事業では、プレミアム化の推進とクロスセルの拡大展開を軸として、グループの持続的成長を牽引することを目指しています。
本件取引は、こうした戦略の一環であり、CUB事業及びその他関連資産を取得することにより、日本、欧州、豪州の3極を核としたゆるぎないグローバルプラットフォームの構築を目指します。
CUB事業は、豪州ビール市場のトップブランドである「Carlton」や「Great Northern」などの商品に加えて、高いマーケティング力や商品開発力を有しています。強固なブランドポートフォリオや効率化推進力により、安定した収益性を備えている事業となります。
当社は、持続的な経済成長が続く豪州において、2009年以降、事業取得を推進してきており、飲料事業に加えて、酒類事業ではグローバルプレミアムブランドと位置付ける「Asahi Super Dry」「Peroni」「Pilsner Urquell」などを展開しています。今後は、CUB事業の広範なディストリビューションネットワークを取得できることに加えて、同等の売上規模である既存の豪州事業との組み合わせにより、調達などでスケールメリットを享受することが可能となります。また、グローカルなタレントマネジメントを拡大することにより、人材面における経営資源の高度化をさらに推進していく方針です。
③ 取得日
2020年6月1日
④ 企業結合の法的形式
現金を対価とした株式の取得
⑤ 取得した議決権比率
名称議決権比率
CUB Australia Holding Pty Ltd100.00%

(2)当社グループに与える影響
取得日以降に、CUB Australia Holding Pty Ltd他54社から生じた売上収益は165,326百万円であり、営業利益は31,909百万円であります。当企業結合が期首に実施されたと仮定した場合の当年度の売上収益及び営業損益(プロフォーマ情報)はそれぞれ2,122,893百万円及び152,286百万円であります。なお、当該プロフォーマ情報は監査証明を受けておりません。
(3)取得対価及びその内訳
取得対価は1,168,241百万円であり、全て現金で支払っております。
(4)取得関連費用
取得関連費用として5,806百万円を「販売費及び一般管理費」にて費用処理しております。
(5)取得した債権
営業債権及びその他の債権の契約上の総額は17,673百万円であり、企業結合日現在の公正価値は17,492百万円であります。
(6)企業結合日における資産・負債の公正価値及びのれん
現金及び現金同等物8,641百万円
営業債権及びその他の債権17,492
その他28,269
流動資産合計54,404
非流動資産合計343,195
資産合計397,599百万円
流動負債合計△45,971
非流動負債合計△116,528
負債合計△162,500百万円
支払対価△1,168,241
のれん933,142

前年度末(2020年度)の暫定的な処理は第2四半期連結会計期間(2021年度)に確定しております。
なお、前年度末(2020年度)における暫定的な会計処理から第2四半期連結会計期間(2021年度)における暫定的な会計処理の確定による変動はありません。
のれんは、今後の事業展開によって期待される将来の超過収益力から発生したものであります。
当年度(自 2021年1月1日 至 2021年12月31日)
該当事項はありません。