有価証券報告書-第66期(2023/01/01-2023/12/31)

【提出】
2024/03/27 17:14
【資料】
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【項目】
134項目
② 戦略
当社グループのリスク分析において、気候変動は重要な課題の1つとして特定されております。気候変動に対してはより詳細な分析が必要と判断し、2022年よりシナリオ分析を実施しております。分析は当社グループの主事業である飲料事業を対象に、1.5/2℃シナリオ、4℃シナリオの2つのシナリオごとに検討し、それに際して前提としたそれぞれの温度帯の世界観、および参照シナリオは下表のとおりです。
1.5/2℃4℃
世界観気候変動対応が進み、規制等の移行リスクが高まる
脱炭素社会への移行に伴う社会変化が、事業に影響を及ぼす可能性が高い社会
気候変動対応が停滞し、自然災害など物理リスクが高まる
温度上昇等の気候変動が、事業に影響を及ぼす可能性が高い社会
参照シナリオIEA:NXE,SDSIPCC:RCP 1.9, 2.6, 4.5IEA:STEPS
IPCC:RCP 8.5

2023年はシナリオ分析の対象年次を2030年および2050年に拡大、2022年に重要度が低いと判断し、分析の対象外とした項目も対象に含め、定量分析を実施し直し、重要リスク・機会を再特定しました。主なリスク・機会は下記のとおりです。インパクトの開示に際しては、相対的に確度の高い推計ができると捉えたものに対してのみ2030/2050の年次を記載しております。複数シナリオ下におけるリスクを最小化し、機会を最大化していくためにも、今回検討した対応策は、経営戦略、中期経営計画に反映するとともに、年次計画に落とし込むことで気候変動のリスクの低減・機会の最大化を図ります。
移行リスク
重要度が高い移行リスク主なリスク・機会の詳細インパクト発現時期対応策
カーボンプライシング導入によるコスト増■炭素税導入、および排出量取引制度の強化等によるコスト増加
2030年
2050年
中・長■リサイクル材の積極採用、軽量化の推進
■サプライヤーにおける炭素税の価格転嫁によるコスト増加■容器/パッケージ軽量化等による原材料使用量の削減
省エネ・GHG排出などの規制強化によるコスト増■省エネ・再エネに向けた設備投資等によるコスト増加中・長■再生エネルギー導入による外部供給電力への依存減
■代替原材料活用への転換(日本コカ・コーラと連携)
■積載効率、配送ルート見直し、次世代自動車の採用拡大、グリーンガス等への燃料検討
■サプライヤーの生産コスト増加に伴う、調達コストの増加
お客さまの行動変化への対応が不十分な場合の売上低下■小売店等からの棚落ちや顧客離反による売上高の減少短・中■持続可能な調達に則った商品の拡充
■環境に配慮した商品の促進(例:100%リサイクルPET/ラベルレス)
プラスチック関連の規制強化によるコスト増■リサイクルPET樹脂などの調達コストの増加中・長■代替材料活用への転換、リサイクル材の積極活用
■容器軽量化の促進
対応が不十分なことによる投資家・金融機関からの評判低下■対応が不十分な場合の株価の低下・資金調達コストの増加短・中■SBT認定取得やRE100への参画(検討中)
■TCFD・TNFDなどを踏まえた積極的かつ継続的な情報開示・対外発信


物理リスク
重要度が高い物理リスク主なリスク・機会の詳細インパクト発現時期対応策
異常気象による製造効率・製造数量減少■水質悪化による品質維持コスト増中・長■BCP対応の強化
■病気などのリスク上昇による対応コスト増
異常気象による事業停止工場などの自社拠点が風水害に起因する操業停止により生じる、復旧・販売逸失の影響短・中■製造拠点、営業/物流拠点、およびサプライチェーンにおける風水害リスクの特定、および優先順位付け、対応策の強化
水原材料の希少化■水価格の高騰による調達コストの増加中・長■WURの向上
■渇水による工場の操業停止による対応コスト・販売逸失額■S&OI対応の強化
原材料の調達リスク農作物など原材料の調達コストの増加短・中■調達先の分散化
■サプライヤーとの協業(農法の開発等)

機会
重要度が高い機会主なリスク・機会の詳細インパクト発現時期主な対応策(構想中も含む)
省エネ・GHG削減に寄与する製品へのお客さまの需要増加■環境に配慮した原材料やパッケージによる売上の増加中・長■環境に配慮した商品(例:100%リサイクルPET/ラベルレス/リユース/パッケージレス)の開発・促進
効率的なサプライチェーンによるコストおよびGHG排出量の低減■再エネ・省エネ設備(施設、ロジスティクスなど)導入による電力コストやGHG排出量の削減中・長■最新技術を搭載した製造機器の導入、モニタリングによる製造プロセスや工場設備の継続的な改善
■水使用量の削減によるコスト低減■水源涵養力向上のさらなる促進
温暖化に伴うお客さまの嗜好変化■熱中症対策や健康飲料の売上増加中・長■熱中症対策や健康飲料商品の開発・展開

*インパクトの閾値:高:100億円以上、中:10-100億円、低:10億円未満

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