有価証券報告書-第195期(2024/12/01-2025/11/30)

【提出】
2026/02/20 15:58
【資料】
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【項目】
197項目
② 戦略
ニッケグループでは、全ての事業分野を対象として、1.5℃シナリオを想定した移行リスク、4℃シナリオを想定した物理リスク、および機会について分析を行っております。
1.5℃シナリオにおいては、エネルギーコストや資材の高騰、環境対策費用や炭素税の負担増加が想定され、製造機能を有する「衣料繊維事業本部」、「産業機材事業本部」、および商業施設運営や不動産開発を行う「人とみらい開発事業本部」において相応の影響が想定されております。また、環境性能や低炭素素材の採用に対する要求が高まる結果、新たな素材の開発やサプライチェーンの再構築が必要となりコストが増大する可能性があります。
4℃シナリオにおいては、風水害の甚大化により一部の工場や商業施設が被災し、操業停止による損失、および復旧コストが生じる可能性があります。また、羊毛の原産地において干ばつ等が発生した場合、その調達に支障をきたす可能性があります。
一方で、機会の面では、全国に保有する太陽光発電施設はすでにグリーンエネルギー需要の高まりに貢献しておりますが、将来的には自家使用により自社のエネルギーコストの低減とカーボンオフセットに活用することも検討してまいります。また、低環境負荷型オフィスビルの開発やサーキュラーエコノミーの仕組み構築によるリサイクルビジネスの拡大など、お客さまに選ばれ社会に貢献できるサービスと製品を提供することで、ニッケグループは持続的で着実な成長を実現できるものと考えております。
分類実現時期影響説明現在の取り組み
移行政策
法規制
技術
短中期・工場や大規模商業施設における直接エネルギーコストの増大
・カーボンプライシング負担の増加
・各施設、設備のエネルギー効率の最適化
・太陽光発電による創エネ
・再生可能エネルギーの導入
中長期中~大・化石エネルギー使用施設、設備の価値低下
・環境対応投資や研究開発費増大の可能性
市場
評判
短中期中~大・消費者の低炭素化への期待に対応できない場合、企業ブランドが棄損し競争力低下の可能性
・原材料コスト高騰
・消費者購買行動の的確な把握
・環境配慮商品の積極的開発
・原材料メーカーや業界動向のモニタリング
中長期中~大・主にBtoB事業で取引先からCO2排出量削減要請の可能性
・環境対応投資や研究開発費増大の可能性
物理急性短中長期・激甚な風水害による一部施設、設備及び在庫被災の可能性・BCP体制強化及びリスク管理委員会での体制整備状況のモニタリング
・研究開発施設の改築、移設
中長期・酷暑による屋外施設の集客力低下
・電力ひっ迫による商業施設、工場の稼働停止
慢性中長期・羊毛の産出量減少、品質低下
・工場での労働環境、在庫品質維持コスト増加
・介護、保育施設での利用者の体調管理負担増加
・原材料調達の多様化
・地域医療機関との連携強化
・介護、保育施設の設備改善
機会資源
エネルギー源
中期中~大・太陽光発電施設活用によるエネルギーコスト低減とカーボンオフセット
・製品の再生利用によるコスト削減
・生産技術革新によるCO2削減
・売電用太陽光発電設備の将来的な自家使用検討
・サーキュラーエコノミーへの取り組み推進(産業資材分野での使用済衣類の資源循環に関する業務提携、衣料繊維分野でのウール衣料品循環プロジェクト「WAONAS™(ワヲナス)」 始動)
・NEDO「繊維to繊維の資源循環構築に向けた研究開発・実証」プロジェクトへの共同参画
・古着反毛における異物の自動除去設備の導入
・環境配慮型革新紡糸"Breeza®"
生産設備導入拡大
製品
サービス
市場
中期中~大・低炭素不動産開発による競争力の向上
・低環境負荷製品選好の強まりによる天然素材であるウールそのものや当社高機能製品のブランド力、競争力向上の可能性
・製造工程でのCO2排出量削減による顧客評価向上
・東京ビル再開発(八重洲通フィルテラス)や賃貸住宅開発での低炭素設計採用(ZEB、ZEH仕様)
・ごみ焼却施設等向け高機能フィルターバグ「ADMIREX®」の生産能力増強、ならびにグローバル市場への販売拡大
・サーキュラーエコノミーへの取り組み推進
・古着反毛における異物の自動除去設備の導入
・環境配慮型革新紡糸"Breeza®"
生産設備導入拡大
・「ZQ認証」(※)原料の調達拡大

※ZQ認証:羊毛原料について「動物愛護」「環境配慮」「作業の安全性」「雇用環境」等の厳格な基準を第三者機関が監査した上で認証する制度

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