有価証券報告書-第18期(平成31年1月1日-令和1年12月31日)
有報資料
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものです。
1.会社の経営の基本方針
当社グループは「暮らしと社会の明日を紡ぐトーア紡」を経営理念とし、トーア紡クオリティの追求と新しい
価値の創造、環境負荷の低減に積極的に取り組むことを通じて、モノづくりの伝統を未来へつなげることを基本
方針としております。
そして社会に貢献し、必要な存在として認められる企業集団となり、常に自らも成長・発展し続ける「暮らし
と社会の明日を紡ぐ企業」として、事業の永続性を確かなものとする努力をしております。
2.経営環境及び対処すべき課題
(1)目標とする経営指標及び中長期的な会社の経営戦略
経営環境の変化の速度が増す中、当社グループでは各事業会社が自主性・迅速性を持って、それぞれの事業
特性に応じた戦略を立案し遂行する力をさらに高め、競争力の強化と収益力の向上に取り組み、継続的な事業
の発展に努めます。
また、グループの主たる経営戦略として
1.事業ポートフォリオの確立
2.中国・ベトナムを中心とする海外事業展開による業容拡大
3.収益性および資本効率の向上
4.内部統制の強化
5.エコロジー活動の展開
以上を掲げ強固な経営基盤の確立を目指します。
今後3年間におけるグループの目標値を次のように設定しております。
(単位:百万円)
(2)対処すべき課題
当社グループでは、5つの事業を中心として、グループ全体のさらなる企業価値の向上を最大の経営課題と位
置付け、各事業分野において、以下の取り組みを進めてまいります。
・衣料事業
原料価格の高止まりに加え、景気の先行き不透明感から厳しい外部環境が続くことが予想される中、今年度衣
料事業では、以下の3点に注力していきます。
1. 徹底的なコスト削減
物流の抜本的な見直しによるコスト削減、および作業の効率化による直接・間接経費の削減に取り組み、収益
性の改善を進めます。
2. 国内の提案力・販売力の強化
『エコ・リサイクル・SDGs』をキーワードに、サステイナブルな素材であるウールの魅力を積極的に発信し、オーガニックウールなど高付加価値商品の販売を推進するとともに、アウトドア/スポーツブランドの新規取引
先獲得を目指します。また、グループ内の縫製子会社・ニット製品製造販売子会社と連携し、スクールユニフォ
ーム部門の販売拡大を図ります。また、近年の自然災害の増加を受け、新規事業として難燃などの機能素材を活
用した防災商品の開発・販売を進めていきます。
3. 海外生産・海外販売の強化
ベトナムの生産基盤を活用したニット糸の東南アジアの日系ニッター向け販売、メンズテキスタイルのヨーロ
ッパ向け輸出、およびブラックフォーマル用テキスタイルの日本向け販売を推進します。
・インテリア産業資材事業
米中貿易摩擦の影響が懸念される中、インテリア産業資材事業は以下の3つの戦略を推し進めていきます。
1. 徹底した生産の効率化
既存設備の徹底した効率化と新規分野開拓のための老朽施設の改修、新規設備への投資を進めます。
また、中国子会社では、昨年増設した設備を効率よく稼働させることで製造コストの安定化を図り、現地メー
カーとの競争に対処し新規部位の受注を目指します。
2. 品質へのプライド・もの作りへのこだわり
原着ポリプロファイバーの細番化を実現し、衣料用途への拡販を目指します。また、連続染色工程を最大限に
生かした機能性製品の開発に注力するとともに、自動車産業向けなどの次世代製品の受注獲得のために新規商材
開発を進めていきます。
3. 環境に配慮したもの作り
化学繊維の中では比較的CO2排出量が少ないポリプロファイバー部門を強化していきます。また、導入済み
の環境に配慮した新排水処理設備の適切な運用に加え、リサイクル事業では既存の取り組みを超えた新しいリサ
イクルの研究にも注力していきます。
・エレクトロニクス事業
昨年は、米中貿易摩擦の影響による中国経済減速の影響を受け、半導体部品の売上は大幅に落ち込みました。
本年は5G期待で半導体市況は好転する見込みですが、その影響が産業機器業界にまで及ぶ時期についてはまだ
不透明です。このような状況下、まず既存の得意先向けについては、徹底的なコスト削減を図り収益を確保しま
す。続いて、新たな売上の柱として以下の4つの新規分野に挑戦していきます。
1. 減速機
昨年から取り組んでいる減速機分野では、メイン部品をメーカーに供給することが決定したため、製販の両面
で売上に繋げます。
2. 電子棚札
電子棚札やICの販売分野は、取引先の承認が取れ、本年度から売上に貢献する予定です。
3. 3D実装
将来の事業の柱として期待される3D実装分野は、量産化の取り組みを開始し、国内外での基盤作りに注力し
ていきます。
4. 特殊センサー
少子高齢化による労働力不足対策として開発が進むサービスロボット分野においては、センサーメーカーと共
同開発した特殊センサーで新たな市場への参入に挑戦します。
・ファインケミカル事業
今後予想される事業環境の変化を「新たな成長の機会」と捉え、以下の3つの重要課題を中心とした更なる成
長の実現に注力します。
1. 電子材料分野
次世代通信規格5Gの進展により成長が見込まれる電子材料分野については、電子回路や放熱材料向けに加
え、フォトレジスト材料の生産能力増強と顧客視点に立ったスピーディーな対応で拡販強化に努めます。
2. ヘルスケア分野
高齢化社会の進展で健康美容志向が高まり、一層多様な需要が見込まれるヘルスケア分野は、ジェネリック医
薬品向け中間体、および化粧品原料の市場ニーズをしっかり取り込んでいきます。エキスパート人材の養成や既
存設備の増強など、持てる経営資源の最大化を推進し、売上規模と収益拡大に努めます。
3. CSR
地球環境問題への対応として、環境負荷低減に有用な製造技術の確立と既存製品の製法改良を一層進め、顧客
満足と品質第一の理念のもと企業の社会的責任を果たしていきます。
・不動産事業
事業部全体として、資産の有効活用をより促進し、安定収益の確保を目指します。事務所賃貸については、設
備のリニューアルを行うことでオフィス環境への満足度を高め、魅力あるオフィスビルとして稼働率の向上に努
めます。経年により資産価値が低下している商業施設については、計画的に修繕し、付加価値を高めることで収
益性の向上に努めます。
これらの取り組みとともに、「企業の果たす社会的責任」の一環として、「人」・「暮らし」・「環境」の心地
よい調和を求めてまいります。
また、法令順守や危機管理を一層徹底するため、「トーア紡グループ企業行動憲章」のさらなる定着と実践を推
進し、より実効性のある内部統制の整備、運用に取り組んでまいります。
1.会社の経営の基本方針
当社グループは「暮らしと社会の明日を紡ぐトーア紡」を経営理念とし、トーア紡クオリティの追求と新しい
価値の創造、環境負荷の低減に積極的に取り組むことを通じて、モノづくりの伝統を未来へつなげることを基本
方針としております。
そして社会に貢献し、必要な存在として認められる企業集団となり、常に自らも成長・発展し続ける「暮らし
と社会の明日を紡ぐ企業」として、事業の永続性を確かなものとする努力をしております。
2.経営環境及び対処すべき課題
(1)目標とする経営指標及び中長期的な会社の経営戦略
経営環境の変化の速度が増す中、当社グループでは各事業会社が自主性・迅速性を持って、それぞれの事業
特性に応じた戦略を立案し遂行する力をさらに高め、競争力の強化と収益力の向上に取り組み、継続的な事業
の発展に努めます。
また、グループの主たる経営戦略として
1.事業ポートフォリオの確立
2.中国・ベトナムを中心とする海外事業展開による業容拡大
3.収益性および資本効率の向上
4.内部統制の強化
5.エコロジー活動の展開
以上を掲げ強固な経営基盤の確立を目指します。
今後3年間におけるグループの目標値を次のように設定しております。
(単位:百万円)
| 令和2年度 | 令和3年度 | 令和4年度 | |
| 売 上 高 | 18,200 | 19,000 | 20,000 |
| 営業利益 | 400 | 550 | 650 |
| 経常利益 | 350 | 500 | 600 |
(2)対処すべき課題
当社グループでは、5つの事業を中心として、グループ全体のさらなる企業価値の向上を最大の経営課題と位
置付け、各事業分野において、以下の取り組みを進めてまいります。
・衣料事業
原料価格の高止まりに加え、景気の先行き不透明感から厳しい外部環境が続くことが予想される中、今年度衣
料事業では、以下の3点に注力していきます。
1. 徹底的なコスト削減
物流の抜本的な見直しによるコスト削減、および作業の効率化による直接・間接経費の削減に取り組み、収益
性の改善を進めます。
2. 国内の提案力・販売力の強化
『エコ・リサイクル・SDGs』をキーワードに、サステイナブルな素材であるウールの魅力を積極的に発信し、オーガニックウールなど高付加価値商品の販売を推進するとともに、アウトドア/スポーツブランドの新規取引
先獲得を目指します。また、グループ内の縫製子会社・ニット製品製造販売子会社と連携し、スクールユニフォ
ーム部門の販売拡大を図ります。また、近年の自然災害の増加を受け、新規事業として難燃などの機能素材を活
用した防災商品の開発・販売を進めていきます。
3. 海外生産・海外販売の強化
ベトナムの生産基盤を活用したニット糸の東南アジアの日系ニッター向け販売、メンズテキスタイルのヨーロ
ッパ向け輸出、およびブラックフォーマル用テキスタイルの日本向け販売を推進します。
・インテリア産業資材事業
米中貿易摩擦の影響が懸念される中、インテリア産業資材事業は以下の3つの戦略を推し進めていきます。
1. 徹底した生産の効率化
既存設備の徹底した効率化と新規分野開拓のための老朽施設の改修、新規設備への投資を進めます。
また、中国子会社では、昨年増設した設備を効率よく稼働させることで製造コストの安定化を図り、現地メー
カーとの競争に対処し新規部位の受注を目指します。
2. 品質へのプライド・もの作りへのこだわり
原着ポリプロファイバーの細番化を実現し、衣料用途への拡販を目指します。また、連続染色工程を最大限に
生かした機能性製品の開発に注力するとともに、自動車産業向けなどの次世代製品の受注獲得のために新規商材
開発を進めていきます。
3. 環境に配慮したもの作り
化学繊維の中では比較的CO2排出量が少ないポリプロファイバー部門を強化していきます。また、導入済み
の環境に配慮した新排水処理設備の適切な運用に加え、リサイクル事業では既存の取り組みを超えた新しいリサ
イクルの研究にも注力していきます。
・エレクトロニクス事業
昨年は、米中貿易摩擦の影響による中国経済減速の影響を受け、半導体部品の売上は大幅に落ち込みました。
本年は5G期待で半導体市況は好転する見込みですが、その影響が産業機器業界にまで及ぶ時期についてはまだ
不透明です。このような状況下、まず既存の得意先向けについては、徹底的なコスト削減を図り収益を確保しま
す。続いて、新たな売上の柱として以下の4つの新規分野に挑戦していきます。
1. 減速機
昨年から取り組んでいる減速機分野では、メイン部品をメーカーに供給することが決定したため、製販の両面
で売上に繋げます。
2. 電子棚札
電子棚札やICの販売分野は、取引先の承認が取れ、本年度から売上に貢献する予定です。
3. 3D実装
将来の事業の柱として期待される3D実装分野は、量産化の取り組みを開始し、国内外での基盤作りに注力し
ていきます。
4. 特殊センサー
少子高齢化による労働力不足対策として開発が進むサービスロボット分野においては、センサーメーカーと共
同開発した特殊センサーで新たな市場への参入に挑戦します。
・ファインケミカル事業
今後予想される事業環境の変化を「新たな成長の機会」と捉え、以下の3つの重要課題を中心とした更なる成
長の実現に注力します。
1. 電子材料分野
次世代通信規格5Gの進展により成長が見込まれる電子材料分野については、電子回路や放熱材料向けに加
え、フォトレジスト材料の生産能力増強と顧客視点に立ったスピーディーな対応で拡販強化に努めます。
2. ヘルスケア分野
高齢化社会の進展で健康美容志向が高まり、一層多様な需要が見込まれるヘルスケア分野は、ジェネリック医
薬品向け中間体、および化粧品原料の市場ニーズをしっかり取り込んでいきます。エキスパート人材の養成や既
存設備の増強など、持てる経営資源の最大化を推進し、売上規模と収益拡大に努めます。
3. CSR
地球環境問題への対応として、環境負荷低減に有用な製造技術の確立と既存製品の製法改良を一層進め、顧客
満足と品質第一の理念のもと企業の社会的責任を果たしていきます。
・不動産事業
事業部全体として、資産の有効活用をより促進し、安定収益の確保を目指します。事務所賃貸については、設
備のリニューアルを行うことでオフィス環境への満足度を高め、魅力あるオフィスビルとして稼働率の向上に努
めます。経年により資産価値が低下している商業施設については、計画的に修繕し、付加価値を高めることで収
益性の向上に努めます。
これらの取り組みとともに、「企業の果たす社会的責任」の一環として、「人」・「暮らし」・「環境」の心地
よい調和を求めてまいります。
また、法令順守や危機管理を一層徹底するため、「トーア紡グループ企業行動憲章」のさらなる定着と実践を推
進し、より実効性のある内部統制の整備、運用に取り組んでまいります。