3892 岡山製紙

有報資料
141項目
Link
CSV,JSON
IRBANK 公式AIに無料相談IRBANKをAIにつなぐ

毎回URLを貼らずに、AIから直接データを引けます

普段使っているAIに聞く

有価証券報告書-第185期(2025/06/01-2026/05/31)

【提出】
2026/08/25 11:38
【資料】
PDFをみる
【項目】
141項目
②戦略
当社は、シナリオ分析をもとに「気候変動対策が進み将来の気温上昇が1.5℃に抑制された世界」と「気候変動対策が停滞し将来の気温上昇が4℃に達してしまう世界」の2つの世界観を記述することで、当社における気候関連のリスクと機会による当社への影響度を明らかにし、気候関連の変化及び不確実性に対する対応策を定めております。
今回、洗い出しと評価を行ったリスクと機会については、当社のリスク管理体制に則りモニタリングを継続的に実施し、適宜再評価を行ってまいります。
<シナリオ分析のステップ>気候変動に関するリスク・機会については以下のステップで分析を行います。
今後は本ステップに従い、1年に1度の頻度にて分析の見直しを実施してまいります。
※STEP4については今後本分析を基盤として検討してまいります。
0102010_003.jpg<シナリオ分析の対象業種>当社売上高全体を構成する板紙事業、美粧段ボール事業を対象として分析を行いました。
<シナリオの定義>当社では、特定した「気候変動対策への対応によって生じるリスク(移行リスク)・機会」と、「気候変動によって生じるリスク(物理リスク)・機会」のそれぞれについて、自社やサプライチェーンへの影響を評価するために、下記の2つのシナリオを参照し2つの世界観を記述しております。
参照シナリオ
対象世界気温上昇が1.5℃に抑制された世界気温上昇が4℃に達してしまう世界
参照文献・
シナリオ
IEA “World Energy Outlook”
NZEシナリオ
IPCC”第6次評価報告書(AR6)”
SSP5-8.5シナリオ

特定したリスク・機会と各シナリオから想定される当社の世界観は下図の通りです。
<1.5℃シナリオ>0102010_004.png

<4℃シナリオ>0102010_005.png
<リスク・機会の当社への影響度の評価>当社は、1.5℃シナリオと4℃シナリオという二つの将来世界を設定し、それぞれの気候関連リスク・機会を「時間軸(短期:~2029年、中期:2030~2050年、長期:2050年以降)」と「財務影響度(小:営業利益への影響度1億円未満、中:営業利益への影響度1億円以上~5億円未満、大:営業利益への影響度5億円以上)」で評価しました。
その結果、1.5℃シナリオでは中長期において①炭素価格の本格導入、②サプライチェーン上流での脱炭素化対応による原材料コストの上昇が、当社にとって最大のリスクとなることが判明しました。
一方、4℃シナリオでは、自然災害の甚大化や感染症のパンデミックが発生した場合、サプライチェーンの混乱や設備の損傷を引き起こす可能性があります。これらの事態は、原材料調達の困難、取引量の減少、修繕費用の増加といった影響につながることが懸念されます。
機会面においては、1.5℃シナリオ下で2030年頃から、顧客の購買基準が『GHG排出量の少なさ』へと移行し、脱プラスチックの潮流も加速すると想定されます。この変化を受け、製品ライフサイクル全体のGHG排出量を削減した低炭素製品や、代替需要が見込まれる紙製包装の提供を強化することは、当社の競争力向上につながる重要な機会となると考えられます。
これらの分析を踏まえ、当社は「4℃シナリオの回避」と「1.5℃シナリオ下でのリスク最小化・機会最大化」という二段構えの戦略を掲げます。まず、費用対効果を精査したうえで設備の脱炭素化を段階的に進め、将来の炭素関連コストの上昇に備えます。次に、低炭素製品、美粧段ボール事業への投資を重視し、脱炭素ニーズを先取りすることで2050年時点の取引量減少リスクを抑え、新たな需要を創出します。さらに、炭素関連コストや脱炭素対応による原材料価格上昇リスクに備え、サプライヤーとの排出削減の協働などを軸とした持続可能な調達戦略を構築し、コスト競争力と環境価値を同時に高めることを検討してまいります。
リスク・機会の種類要因当社へ想定影響時間軸影響度
移行リスク|1.5℃シナリオ
|
政策・
法規制
炭素価格の導入炭素価格導入による事業コスト増(排出枠購入費+原材料コスト転嫁)中期~長期
排出量報告制度の強化報告資料作成のために要する作業工程の増加による時間的負担の増加短期
技術省エネ・再エネ
技術の進歩・普及
脱炭素設備(省エネ設備等)導入による設備投資増+対応が遅延した場合エネルギーコスト増中期~長期
市場顧客が低排出企業を選定製品ライフサイクルにてGHG排出量削減ができない場合、既存顧客との取引量が減少中期~長期
サプライヤーが脱炭素対応サプライチェーン上流企業の脱炭素対応により生じた調達価格上昇中期~長期
評判金融機関・投資家の変化サステナビリティ評価悪化により信用格付けが低下し資金調達が難化、資本コスト(利子・リターン)が上昇短期
物理リスク|4℃シナリオ
|
急性
リスク
気象災害の増加・激甚化災害によるサプライチェーン機能障害(原料調達・輸送・顧客納入の遅延、代替輸送手配、生産設備の停止)長期
自社施設に対する事前耐災投資+対応が遅れた場合、復旧修繕費の発生長期
干ばつによる水不足の増加取水量が足りず自社の生産能力の低下により売上が減少中期~長期
水不足による農作物減産により輸送量が減少中期~長期
慢性
リスク
平均気温の上昇サプライチェーン上流企業の空調コスト増加により生じた調達価格上昇中期~長期
自社拠点への空調設備追加等投資の増加、空調使用エネルギー増加中期~長期
海面の上昇海面上昇によるサプライチェーン全体の混乱(原材料調達の難化、輸送ルートの変更)長期
感染症の流行感染症流行に伴うサプライチェーン全体の混乱(原材料調達の難化、取引減少)長期
機会資源の
効率性
省エネ製造技術の進歩・普及高効率設備によりエネルギー消費量を抑え、製造コストを削減中期
エネルギー源省エネ・再エネ技術の進歩・普及再エネ設備の積極的な導入による各拠点でのエネルギーコストの削減中期
製品/
サービス
顧客が低排出企業を選定低炭素製品の開発・販売による競争力増加中期~長期
プラスチック代替包装の開発・販売中期~長期
市場金融機関・投資家の変化環境に配慮した経営を行うことで、投資家からの信頼を得て資金調達力が向上短期~中期
人財市場の関心の変化環境に配慮した経営を行うことで、人材市場での企業価値を高め優秀な人材の獲得が可能短期~中期
レジリエンス気候リスク管理計画の策定・開示要求気候リスク計画策定とその開示による市場価値の向上短期~中期
BCPを強化し災害時も操業継続、競合停止時に受注増長期

※時間軸・・・(短期)~2029年、(中期)2030年~2050年、(長期)2050年以降
※影響度・・・(小)1億円未満、(中)1億円以上~5億円未満、(大)5億円以上

IRBANK 採用情報

フルスタックエンジニア

  • 10年以上蓄積したファイナンスデータとAIを掛け合わせて、投資の意思決定を加速させるポジションです。
  • UI からデータベースまで一貫して関われるポジションです。

プロダクトMLエンジニア

  • MLとLLMを掛け合わせ、分析から予測までをスピーディかつ正確な投資体験に落とし込むポジションです。

AI Agent エンジニア

  • 開示資料・決算・企業データを横断し、投資家の意思決定を支援するAI Agent機能を設計・実装するポジションです。
  • RAG・検索・ランキングを含む情報取得/推論パイプラインの設計から運用まで一気通貫で担います。

UI/UXデザイナー

  • IRBANK初の一人目デザイナーとして、複雑な金融情報を美しく直感的に届ける体験をつくるポジションです。

Webメディアディレクター

  • 月間500万PVを超える、大規模DBサイトを運営できます。
  • これから勢いよく伸びるであろうサービスの根幹部分を支えるポジションです。

クラウドインフラ & セキュリティエンジニア

  • Google Cloud 上でマイクロサービス基盤の信頼性・可用性・セキュリティを担うポジションです。
  • 大規模金融データを安全かつ高速に処理するインフラを設計・構築できます。

学生インターン

  • 月間500万PVを超える日本最大級のIRデータプラットフォームの運営に携わり、金融・データ・プロダクトの現場を学生のうちから体験できます。

マーケティングマネージャー

  • IRBANKのブランドと文化の構築。
  • 百万人の現IRBANKユーザーとまだIRBANKを知らない数千万人に対してマーケティングをしてみたい方。