有価証券報告書-第125期(平成27年10月1日-平成28年9月30日)

【提出】
2016/12/22 11:06
【資料】
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【項目】
75項目

事業等のリスク

有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のあるリスクには、以下のようなものがあります。なお、文中における将来の事項は、有価証券報告書提出日(平成28年12月22日)現在において当社が判断したものです。
1.出版事業
(1)経済情勢等による影響について
当社の主要商品である「会社四季報」「株式ウイークリー」等は株式投資のバイブルとして機関投資家から個人投資家に至るまで幅広く評価をいただいております。
今後、経済情勢等によって長期にわたり株式市況が低迷した場合、これら株式関連商品の売上低下を招く可能性があります。
(2)再販制度について
当社が制作・販売している書籍、雑誌等の著作物は、「私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律(独占禁止法)」第23条の規定により再販売価格維持契約制度が認められ、書店等では定価販売が行われております。今後これらの法令や規制の変更が行われた場合には、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(3)委託販売制度について
当社は出版業界の慣行に従い、出版物のほとんどについては配本後、約定期間(委託期間)内に限り、返品を受け入れることを販売条件とする委託販売制度を採用しております。当社は返品による損失に備えるため、会計上、過去の返品実績を勘案した所要額を返品調整引当金として計上しておりますが、返品率の変動は、当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(4)特定の取引先への依存度について
当社の出版事業においては、その主要な販売先が大手取次業者である㈱トーハンおよび日本出版販売㈱であり、その依存度は当該事業(セグメント)の外部売上高に大きな割合を占めております。この2社の経営状態に大きな変動があった場合、当社の業績に大きな影響を及ぼす可能性があります。
(5)退職給付債務
当社は、確定給付型の制度として、確定給付企業年金制度及び退職一時金制度を設けております。今後、割引率の低下や運用利回りの悪化が生じた場合、退職給付費用が増加する可能性があります。
(6)個人情報・企業情報の取り扱いについて
当社では顧客情報や主要商品のコンテンツである企業情報を保有しております。これらの情報は個人情報保護法を遵守し、その管理には十分注意しておりますが、万一当社または委託業務先から漏洩した場合には、社会的信用低下により経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(7)訴訟事件の発生について
当社刊行物の掲載記事につき取材先等との見解の相違により訴訟事件等が発生した場合、その経緯によっては損害賠償や信用喪失により当社の経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(8)通信ネットワーク、インターネットサービス等のシステムトラブルについて
当社では取材・編集・制作および顧客へのサービス提供または取引において、インターネット、IPネットワーク、加入電話網など広汎な通信ネットワーク・インフラを利用しております。これらのインフラが災害または運営上の障害などにより長時間にわたり利用不能な事態が生じた場合、当社の事業遂行に大きな支障が生ずる可能性があります。当社としましては自己の運営に関わるインフラの管理および従業員の対応などによって未然防止、障害回復措置を講じておりますが、すべての事象に対して事前に防止することは不可能なことから、障害等の発生により当社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
2.賃貸事業
当社は、所有不動産の活用による収益基盤の安定化を目的として不動産賃貸事業に取り組んでおりますが、賃貸用不動産が供給過剰となった場合、空室率の上昇や賃貸条件の悪化等の影響を受ける可能性があります。