有価証券報告書-第25期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/26 14:59
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117項目

有報資料

(1) 当連結会計年度の業績全般の概況
文中の事業セグメントの売上高は、セグメント間の内部振替高を含んでおり、セグメント利益は、営業利益をベースとしております。
当連結会計年度につきましては、読み放題サービスの広がりにより電子書籍の販売が増加したことに加え、モバイルセグメントのコンテンツホルダーとの協業によるデジタルコミック等の販売プラットフォーム事業及びITセグメントのイベント・セミナー等が順調に拡大いたしました。
これらの結果、売上高は前期(10,892百万円)に比べ3.6%(388百万円)増加し、11,280百万円となりました。しかしながら、雑誌広告及びアジア市場向けSP(セールスプロモーション)受託案件減少や新刊書籍の販売効率低下等による収益性の悪化に加え、人材強化に伴う人件費の増加や貸倒引当金繰入額の計上等による販売費及び一般管理費の増加が影響し、営業損益は、前期(136百万円)に比べ197百万円減少し61百万円の損失となりました。経常利益は、持分法による投資利益の計上等がありましたが、営業損益の減少をカバーするまでには至らず、前期(182百万円)に比べ175百万円減少し、7百万円の経常利益となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、前期のような大きな特別損失の計上がなかったこと等により、前期(38百万円の損失)に比べ48百万円改善し、9百万円となりました。
(2) セグメントの概況
①IT
ITセグメントのメディア事業につきましては、主力のデジタル総合ニュースサービス「Impress Watch」(http://www.watch.impress.co.jp/)等の広告収入が減少しましたが、電子書籍等のコンテンツ販売が増加し、デジタルメディア事業の売上高が増加いたしました。また、ターゲットメディア事業は減収となったものの、既刊書籍とカレンダー等の大型季節商品の販売が好調だったこと等により出版メディア事業の売上高は増加いたしました。
これらの結果、メディア事業の売上高は、デジタルメディア事業及び出版メディア事業の増収により、前期(4,121百万円)比1.9%増の4,202百万円となりました。
サービス事業につきましては、アジア市場向けSP受託事業の受注が大幅に減少したものの、国内受託案件の増加に加え、ターゲットメディアと連携したビジネスセミナーの規模拡大等によりイベント収入が堅調に推移しました。
これらの結果、サービス事業の売上高は、前期(1,003百万円)比3.0%増の1,034百万円となりました。
以上により、「IT」の売上高は、増収により、前期(5,175百万円)比1.9%増の5,272百万円となりました。セグメント利益では、アジア市場向けSP受託事業等の収益性低下や人件費等の固定費の増加により、前期(94百万円)と比べ126百万円減少し32百万円の損失となりました。
②音楽
音楽セグメントにつきましては、電子書籍等のコンテンツ販売及び事業開発を強化しております楽器売買のプラットフォーム「楽器探そう!デジマート」(http://www.digimart.net/)における楽器店からの登録料及び決済サービス収入の増加等により、デジタルメディア事業が増収となりましたが、雑誌事業及び既刊書籍の販売減少等により、出版メディア事業は減収となりました。
以上により、「音楽」の売上高は、前期(1,803百万円)比0.3%増の1,808百万円となりました。セグメント利益は、前期(56百万円)とほぼ同水準の55百万円となりました。
③デザイン
デザインセグメントにつきましては、電子書籍等のコンテンツ販売が増加したことによりデジタルメディア事業は増収となりました。一方で、出版メディア事業につきましては、既刊書籍の出荷が堅調に推移したものの、新刊タイトルの減少に伴う新刊書籍の販売減少に加え、雑誌・ムックで前期のような特集の大型ヒットがなかったことから、減収となりました。
以上により、「デザイン」の売上高は、前期(837百万円)比2.6%減の816百万円となりました。セグメント利益は、減収の影響により、前期(44百万円)比16.8%減の37百万円の利益となりました。
④山岳・自然
山岳・自然セグメントにつきましては、電子書籍等のコンテンツ販売の増加に加え、登山情報サイト「ヤマケイオンライン」(http://www.yamakei-online.com/)の広告収入が堅調に推移し、デジタルメディア事業の売上高が増加いたしました。出版メディア事業は、2016年より新設された「山の日(8月11日)」関連のイベント収入等の新たな売上を創出いたしましたが、新刊書籍に前期のようなヒット作がなかったこと等から、減収となりました。
以上により、「山岳・自然」の売上高は、前期(1,844百万円)比1.6%減の1,815百万円となりました。セグメント利益では、減収と収益性の低下に加え、出版取次の破産申請による貸倒引当金繰入額の計上により、前期(132百万円)と比べ141百万円減少し9百万円の損失となりました。
⑤モバイルサービス
モバイルサービスセグメントにつきましては、コンテンツホルダーとの協業によるデジタルコミック等の販売プラットフォーム事業が順調に拡大し、スマートフォン向けアプリの企画開発・運営受託収入が増加しました。また、電子書籍レーベル「impress QuickBooks」等において、電子書籍等のデジタルコンテンツ販売が順調に推移し、増収となりました
以上により、「モバイルサービス」の売上高は、前期(1,023百万円)比32.7%増の1,357百万円となりました。セグメント利益では、人材強化に伴う固定費の増加を増収により吸収し、前期(117百万円)比34.6%増の158百万円の利益となりました。
⑥その他
その他セグメントにつきましては、人工知能関連の理工系専門書等の書籍販売が好調に推移したことにより、売上高は前期(299百万円)比6.2%増の318百万円となりました。セグメント利益では、前期(29百万円損失)から28百万円改善し、0百万円の損失となりました。
⑦全社
全社区分につきましては、純粋持株会社である当社と、グループの経営管理及び販売/物流管理機能を担う㈱Impress Professional Worksで構成されており、グループ各社からの配当、情報システム等の経営インフラの使用料及びグループ各社や出版社を中心とするパートナー会社の物流・販売管理に伴う手数料収入を売上高として計上し、経営インフラ等の運営に係る費用を負担しております。
全社区分の売上高は、グループ会社からの配当収入の増加に加え、システムインフラの増強によるグループ運営費収入の増加、販売管理業務の手数料収入の増加等により、前期(1,150百万円)比12.8%増の1,297百万円となりました。全社セグメントの利益は、増収により、前期(163百万円損失)から42百万円改善し、121百万円の損失となりました。
(3) 資産、負債及び純資産の状況
当連結会計年度末の資産につきましては、新刊書籍の減収による売掛金の減少や取次破綻の影響による貸倒引当金繰入額の増加に加え、借入金の返済や子会社株式の取得による現金及び預金の減少等により、前連結会計年度末に比べ495百万円減少し11,287百万円となりました。
負債につきましては、借入金の返済による有利子負債及び仕入債務の減少等により、463百万円減少し4,392百万円となりました。
純資産につきましては、親会社株主に帰属する当期純利益の計上の一方、利益剰余金を原資とした配当等により、前連結会計年度末に比べ31百万円減少し6,895百万円となりました。
純資産から新株予約権を引いた自己資本は6,880百万円となり、自己資本比率は61.0%と前連結会計年度末(58.6%)と比べ2.4ポイント増加しました。
(4) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末におけるキャッシュ・フローの状況につきましては、税金等調整前当期純利益の計上が4百万円ありましたが、仕入債務の減少に加え、法人税の納付等により、営業活動で195百万円の資金が減少しております。投資活動では、投資有価証券の取得等により、311百万円の資金が減少しております。また、財務活動においては、有利子負債の返済等により、177百万円の資金が減少しております。
以上により、当連結会計年度末の資金残高は、前連結会計年度末と比べ691百万円の資金が減少し、3,794百万円となりました。

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