有価証券報告書-第25期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)
有報資料
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、良質で魅力ある専門コンテンツをベースに、デジタル技術を活用した次世代パブリッシングモデルを実現、それらの活動を通して、知恵と感動のある豊かな社会の実現に貢献していきたいと考えております。
IT・音楽・デザイン・山岳自然・モバイルサービス等の専門分野ごとの個性的なメディアブランドによる雑誌・書籍等の出版を中心に、電子出版、Webメディア、SNS、イベント・セミナー等、「紙・デジタル・リアル」の多面的な展開により、読者やユーザーに対し「実体験に基づいた、臨場感ある魅力的なコンテンツ」を届け、共通体験の場を増やしていくことを目指します。
また、これまで培ってきたパブリッシングモデルやメディア技術、マーケティング手法をコンテンツパートナーに提供するプラットフォーム事業を展開することで、ユーザーとの「知恵と感動の共有の輪」を広げていきます。
これらのビジョン実現のため、専門分野ごとの比較的小規模の事業会社と、財務・経営管理及びインキュベーション機能を集約した持株会社によるグループ経営によって、個々の事業会社の魅力とともに、相互連携によるグループ全体の企業価値を高めてまいります。
(2)目標とする経営指標
当社グループは、安定的な収益力の確保と成長基盤の構築に取組み、連結営業利益及び営業キャッシュ・フローの着実な拡大を目標としております。
(3)経営環境
当連結会計年度の国内経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善等により緩やかな回復基調が見られたものの、英国のEU離脱問題や米国の新政権による経済政策の不確実性の影響等、景気の先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループを取り巻く出版業界におきましては、電子出版市場は順調に規模を拡大してきているものの、雑誌販売の大幅減少を中心とした紙の出版物販売額が12年連続で減少しております。その影響を受け、出版取次が破産を申請する等、出版業界は大変厳しい事業環境となっております。
(4)経営戦略及び対処すべき課題
当社グループは、出版メディア事業を中心とした既存コンテンツ事業において堅実かつ着実な利益成長により安定した収益基盤を確保するとともに、中期的な視野で新しい収益事業の創出に取組むことで事業ポートフォリオの構造転換を進め、新たな成長基盤を構築することを中期経営課題として掲げております。
このような中、当連結会計年度の状況といたしましては、出版メディア事業における雑誌事業等の逓減傾向が継続したものの、成長領域として事業開発を強化しておりました電子出版物等の販売、楽器マーケットプレイスの「デジマート」及びコンテンツホルダー向けのアプリサービスの企画開発・運営等のプラットフォーム事業の成長に一定の成果があり、増収基調を維持することができました。
一方、収益面においては、出版メディア事業における雑誌事業の採算悪化と新刊書籍等のヒットタイトルの不足による収益性の悪化に加えて、出版取次の経営破たん等による貸倒引当金繰入額の計上、先行投資的な人材強化に伴う販管費の増加も加わり、営業損失を計上するに至りました。
このような状況を踏まえ、出版を中心とした既存事業の環境変化に対応した中期経営課題の実現に向け、一層の取組みの強化が必要であることを認識し、以下に記載いたします課題に重点を置き事業価値の向上を図ります。
①既存コンテンツ事業の競争力・収益力の強化
■出版・電子出版事業
各専門領域において、製品ラインアップの見直しを実施、専門領域での競争力強化と隣接分野への拡大を進めます。前連結会計年度において課題を残した製造計画の管理・生産性の向上に加え、製販一体となった販売施策の実施、出版流通の変化に対応した取次・チェーン書店・オンライン書店対策を進め、利益の最大化を図ります。
また、電子出版においては、全雑誌のデジタル化、デジタルファーストタイトルの開発強化等の対応により商品投入力を強化するとともに、拡大しつつある読み放題サービスへの対応や販促企画の強化等により、売上・利益の拡大を図ります。
■ネットメディア・サービス事業
主力の「Impress Watch」においては、Car・トラベル等の新規領域の規模拡大を図るとともに、アドテクノロジーを活用した広告価値の最大化を図ります。また、「デジマートマガジン」、「ヤマケイオンライン」は雑誌とのコンテンツ連携を強化、その他事業開発中の新規ネットメディアについても、広告メニュー等の商品開発を進め、媒体価値及び売上規模の拡大に取組みます。
■ターゲットメディア事業
事業規模が拡大基調となっているIT分野のビジネス系メディア事業は、クライアントのニーズが広告から優良顧客の紹介にシフトしている状況を受け、イベント・セミナー事業の強化を軸に、新規企画の強化、運営体制の合理化に取組みます。また、IoT分野における産業テーマのカバー領域の拡大を進め、事業規模の拡大を図ります。
②海外事業の見直し・再構築
中国市場の環境変化や運営体制構築の遅れ等により収益性が悪化しているアジア市場向けSP受託事業については、海外拠点の運営体制見直しにより採算の改善を図るとともに、国内拠点を中心に運営体制を再構築し、事業内容も企業のオウンドメディアの受託事業へ構造転換を図ることで事業基盤の再構築に取組みます。
③プラットフォーム事業の拡大
コンテンツホルダー向けにマーケティングプラットフォームの提供を行う事業を「プラットフォーム事業」として再定義し、強化事業領域として事業規模の拡大に取組みます。
中でも、拡大基調にあるスマートフォンを中心としたアプリサービスの企画開発・運営事業は、コンテンツパートナー及び提供サービスの拡大により事業成長を図ります。
また、事業開発を継続しながら成長を続けている楽器マーケットプレイス「デジマート」に加え、新規に開発を進めている植物・野鳥等の図鑑を横断的に閲覧できるWebサービス「図鑑.jp」、PODの出版・流通サービス「Next Publishing」等、グループ外のコンテンツホルダー及びクライアント向けのプラットフォームとしてのサービス強化を進め、コンテンツ事業とは異なる新たな収益モデルの開発を強化いたします。
④新規事業領域・事業モデルの開発
中期を見据えた投資として、一定の投資枠を確保し、グループ横断的な事業開発を推進いたします。特に、当期においては、グループの共通課題である雑誌事業の再構築を重点テーマとし、新たなサービス及び事業モデルの開発に取組みます。また、グループ創設25周年を機に特別事業企画プロジェクトを設置し、新規収益事業の育成を進めます。
⑤グループ共通機能の強化による合理化の推進
グループのスケールメリットを活かした管理業務の集約、出版物流の見直し、共通購買等によるコスト削減施策を継続的に進めることで、共通機能の強化と合理化を推進します。
(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、良質で魅力ある専門コンテンツをベースに、デジタル技術を活用した次世代パブリッシングモデルを実現、それらの活動を通して、知恵と感動のある豊かな社会の実現に貢献していきたいと考えております。
IT・音楽・デザイン・山岳自然・モバイルサービス等の専門分野ごとの個性的なメディアブランドによる雑誌・書籍等の出版を中心に、電子出版、Webメディア、SNS、イベント・セミナー等、「紙・デジタル・リアル」の多面的な展開により、読者やユーザーに対し「実体験に基づいた、臨場感ある魅力的なコンテンツ」を届け、共通体験の場を増やしていくことを目指します。
また、これまで培ってきたパブリッシングモデルやメディア技術、マーケティング手法をコンテンツパートナーに提供するプラットフォーム事業を展開することで、ユーザーとの「知恵と感動の共有の輪」を広げていきます。
これらのビジョン実現のため、専門分野ごとの比較的小規模の事業会社と、財務・経営管理及びインキュベーション機能を集約した持株会社によるグループ経営によって、個々の事業会社の魅力とともに、相互連携によるグループ全体の企業価値を高めてまいります。
(2)目標とする経営指標
当社グループは、安定的な収益力の確保と成長基盤の構築に取組み、連結営業利益及び営業キャッシュ・フローの着実な拡大を目標としております。
(3)経営環境
当連結会計年度の国内経済は、企業収益や雇用・所得環境の改善等により緩やかな回復基調が見られたものの、英国のEU離脱問題や米国の新政権による経済政策の不確実性の影響等、景気の先行きは不透明な状況が続いております。
当社グループを取り巻く出版業界におきましては、電子出版市場は順調に規模を拡大してきているものの、雑誌販売の大幅減少を中心とした紙の出版物販売額が12年連続で減少しております。その影響を受け、出版取次が破産を申請する等、出版業界は大変厳しい事業環境となっております。
(4)経営戦略及び対処すべき課題
当社グループは、出版メディア事業を中心とした既存コンテンツ事業において堅実かつ着実な利益成長により安定した収益基盤を確保するとともに、中期的な視野で新しい収益事業の創出に取組むことで事業ポートフォリオの構造転換を進め、新たな成長基盤を構築することを中期経営課題として掲げております。
このような中、当連結会計年度の状況といたしましては、出版メディア事業における雑誌事業等の逓減傾向が継続したものの、成長領域として事業開発を強化しておりました電子出版物等の販売、楽器マーケットプレイスの「デジマート」及びコンテンツホルダー向けのアプリサービスの企画開発・運営等のプラットフォーム事業の成長に一定の成果があり、増収基調を維持することができました。
一方、収益面においては、出版メディア事業における雑誌事業の採算悪化と新刊書籍等のヒットタイトルの不足による収益性の悪化に加えて、出版取次の経営破たん等による貸倒引当金繰入額の計上、先行投資的な人材強化に伴う販管費の増加も加わり、営業損失を計上するに至りました。
このような状況を踏まえ、出版を中心とした既存事業の環境変化に対応した中期経営課題の実現に向け、一層の取組みの強化が必要であることを認識し、以下に記載いたします課題に重点を置き事業価値の向上を図ります。
①既存コンテンツ事業の競争力・収益力の強化
■出版・電子出版事業
各専門領域において、製品ラインアップの見直しを実施、専門領域での競争力強化と隣接分野への拡大を進めます。前連結会計年度において課題を残した製造計画の管理・生産性の向上に加え、製販一体となった販売施策の実施、出版流通の変化に対応した取次・チェーン書店・オンライン書店対策を進め、利益の最大化を図ります。
また、電子出版においては、全雑誌のデジタル化、デジタルファーストタイトルの開発強化等の対応により商品投入力を強化するとともに、拡大しつつある読み放題サービスへの対応や販促企画の強化等により、売上・利益の拡大を図ります。
■ネットメディア・サービス事業
主力の「Impress Watch」においては、Car・トラベル等の新規領域の規模拡大を図るとともに、アドテクノロジーを活用した広告価値の最大化を図ります。また、「デジマートマガジン」、「ヤマケイオンライン」は雑誌とのコンテンツ連携を強化、その他事業開発中の新規ネットメディアについても、広告メニュー等の商品開発を進め、媒体価値及び売上規模の拡大に取組みます。
■ターゲットメディア事業
事業規模が拡大基調となっているIT分野のビジネス系メディア事業は、クライアントのニーズが広告から優良顧客の紹介にシフトしている状況を受け、イベント・セミナー事業の強化を軸に、新規企画の強化、運営体制の合理化に取組みます。また、IoT分野における産業テーマのカバー領域の拡大を進め、事業規模の拡大を図ります。
②海外事業の見直し・再構築
中国市場の環境変化や運営体制構築の遅れ等により収益性が悪化しているアジア市場向けSP受託事業については、海外拠点の運営体制見直しにより採算の改善を図るとともに、国内拠点を中心に運営体制を再構築し、事業内容も企業のオウンドメディアの受託事業へ構造転換を図ることで事業基盤の再構築に取組みます。
③プラットフォーム事業の拡大
コンテンツホルダー向けにマーケティングプラットフォームの提供を行う事業を「プラットフォーム事業」として再定義し、強化事業領域として事業規模の拡大に取組みます。
中でも、拡大基調にあるスマートフォンを中心としたアプリサービスの企画開発・運営事業は、コンテンツパートナー及び提供サービスの拡大により事業成長を図ります。
また、事業開発を継続しながら成長を続けている楽器マーケットプレイス「デジマート」に加え、新規に開発を進めている植物・野鳥等の図鑑を横断的に閲覧できるWebサービス「図鑑.jp」、PODの出版・流通サービス「Next Publishing」等、グループ外のコンテンツホルダー及びクライアント向けのプラットフォームとしてのサービス強化を進め、コンテンツ事業とは異なる新たな収益モデルの開発を強化いたします。
④新規事業領域・事業モデルの開発
中期を見据えた投資として、一定の投資枠を確保し、グループ横断的な事業開発を推進いたします。特に、当期においては、グループの共通課題である雑誌事業の再構築を重点テーマとし、新たなサービス及び事業モデルの開発に取組みます。また、グループ創設25周年を機に特別事業企画プロジェクトを設置し、新規収益事業の育成を進めます。
⑤グループ共通機能の強化による合理化の推進
グループのスケールメリットを活かした管理業務の集約、出版物流の見直し、共通購買等によるコスト削減施策を継続的に進めることで、共通機能の強化と合理化を推進します。