訂正有価証券報告書-第28期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/29 15:50
【資料】
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【項目】
156項目

有報資料

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、良質で魅力ある専門コンテンツをベースに、デジタル技術を活用した次世代パブリッシングモデルを実現、それらの活動を通して、知恵と感動のある豊かな社会の実現に貢献していきたいと考えております。
IT、音楽、デザイン、山岳・自然、モバイルサービス等の専門分野ごとの個性的なメディアブランドによる雑誌・書籍等の出版を中心に、電子出版、Webメディア、SNS、イベント・セミナー等、「紙・デジタル・リアル」の多面的な展開により、読者やユーザーに対し「実体験に基づいた、臨場感ある魅力的なコンテンツ」を届け、共通体験の場を増やしていくことを目指します。
また、これまで培ってきたパブリッシングモデルやメディア技術、マーケティング手法をコンテンツパートナーに提供するプラットフォーム事業を展開することで、ユーザーとの「知恵と感動の共有の輪」を広げていきます。
これらのビジョン実現のため、専門分野ごとの比較的小規模の事業会社と、財務・経営管理及びインキュベーション機能を集約した持株会社によるグループ経営によって、個々の事業会社の魅力とともに、相互連携によるグループ全体の企業価値を高めてまいります。
(2) 経営戦略及び経営環境等
当社グループは、持株会社である当社を中心にグループ各社が事業の独自性を活かし、顧客ニーズにあった製商品を機動的に提供していくことで、各社及びグループ全体の企業価値の増大を図る分社経営方針をとっており、IT、音楽、デザイン、山岳・自然、モバイルサービス等の専門分野で構成されたそれぞれの分野でコンテンツ事業、プラットフォーム事業を行っております。
コンテンツ事業の主力である出版事業の市場環境は、紙の出版物の販売額が15年連続で減少、物流コストの増加による配送問題が深刻化し、書店の減少にも歯止めがかからない大変厳しい事業環境となっております。
当社グループは、このような厳しい事業環境下に対処するため、事業ポートフォリオの構造転換を進め、新たな成長基盤を構築することを中期経営課題へ掲げ取り組んでおります。これらの取り組みにより、事業区分別売上構成比率及び紙の出版物の売上比率推移に変化が見られ、一定の成果が表れております。売上高構成比では、出版・電子出版事業は拡大基調を維持しながらも構成比は減少し、より伸長率の高いネットメディア・サービス、ターゲットメディア、プラットフォーム事業の構成比が増加しております。 また、同様に紙の出版物の売上比率も減少傾向にあり、当期においては50.6%まで低下し、 成長基盤の事業拡大による事業ポートフォリオの転換が着実に進んでおります。


(3) 優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社グループは、出版事業を中心としたコンテンツ事業において堅実かつ着実な利益成長により安定した収益基盤を確保するとともに、中期的な視野で新しい収益及び事業モデルの創出に取り組むことで事業ポートフォリオの構造転換を進め、新たな成長基盤を構築することを中期経営課題として掲げております。
このような中、当連結会計年度の状況といたしましては、出版・電子出版、ネットメディア・サービス、ターゲットメディアの主要なコンテンツ事業の増収に加えて、強化事業領域であるプラットフォーム事業の拡大により、連結売上高は5期連続の増収、収益力も底上げとなり、目標に対して一定の成果がありました。
しかしながら、足下の経済情勢は、新型コロナウイルス感染症の影響拡大や長期化の懸念により、不透明感が一層高まっていることから、短期的には厳しい事業環境下における収益確保を最優先課題とし、あわせて中期的な事業成長に向けて以下の課題を優先的に取り組んでまいります。
① 新型コロナウイルス感染症による事業リスクへの対応
当社事業におきましても、書店の営業自粛による出版販売の減少やイベント・セミナーの自粛、クライアントの広告及び販促予算の縮小による広告及び受託売上の減少など、業績への多大な影響が懸念される状況です。厳しい環境下において、働き方及び業務ワークフローの改革による生産性の向上、電子出版や電子コミックプラットフォーム等の売上拡大や出版事業等の製造原価や物流経費の削減等の取り組みを強化します。
② コンテンツ事業の競争力及び収益力の強化
各専門分野において、専門コンテンツとしての競争力強化と隣接分野への拡大を進め、コンテンツ事業の競争力を高めてまいります。 また、出版事業における販売・流通環境の変化をふまえ、編集・製造における生産性の向上及びコスト最適化、販売チャネル及び販売手法の開発、物流効率の改善に取り組み、収益力の向上を図ります。
③ メディアミックス展開による新規事業モデルの開発
各専門分野のファンに向けて、多面的なメディア及びサービス(出版・ネットメディア・リアルな場(イベント・セミナー等))をプロデュース、ダイレクトチャネル(DtoC)における付加価値の高い会員サービスの創出により、会員基盤をベースとした(ファン)コミュニティーの構築及びエンゲージメントを高める取り組みを強化します。
④ プラットフォーム事業の拡大
従来培ってきたパブリッシングモデルやメディア技術、マーケティング手法をコンテンツパートナーに提供するプラットフォーム事業により、コンテンツ事業とは異なる新たな事業モデルの創出と規模の拡大を図ります。
⑤ DX推進による事業モデルの進化と業務改革
デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進により、メディアミックス展開のさらなる進化を図るとともに、経営環境及び事業の進化に対応した業務プロセスの改革により、生産性の向上を推進します。また、同テーマについては、政府の提言する「新しい生活様式」との関連性が高いテーマであり、事業モデルの進化及び業務改革を実現する上でのKFS(重要成功要因)と位置づけ、推進体制の強化及び環境の整備に取り組みます。

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