有価証券報告書-第62期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/29 12:56
【資料】
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【項目】
78項目

業績等の概要

(1) 業績
当事業年度におけるわが国経済は、世界景気の回復を背景に底堅い回復が続きました。有効求人倍率も高水準を記録し、個人消費に健康や安心などの高機能商品に消費上昇が見られましたが、一方で人口減など将来の成長に不安があり、企業は賃上げによる人材確保に慎重で雇用環境と比べ、消費全体に警戒感が強まり 節約志向の状況が一段と強まりました。
当社が関連します印刷業界においては、ネットによる情報配信の拡大や受注単価の下落、また新聞・折込広告・雑誌などの紙媒体需要は減少し、市場の縮小で環境は厳しさを増しております。広告業界においては高付加価値商品などの分野の販売促進物、催事企画、イベント関連は拡大を続けております。
このような環境の中、当社といたしましては、折込広告の不採算案件見直しで売上高は減少しましたが、前年度より引き続きマーケティングを重視したビジネスへの転換を推進し、流通市場において培った企画から仕分け梱包までトータルなワンストップサービスを強みに、販促市場全般に多様な企画商品を提供して参りました。
生産面においては工場生産稼働率を重視した作業工程の改善や加工仕分け梱包作業内製化により原価率の低減を推進しました。
以上の結果から、当事業年度の業績は、売上高は81億70百万円(前期比6.6%減)、営業利益は3億52百万円(前期比8.7%減)、経常利益は3億83百万円(前期比7.0%減)、当期純利益は2億47百万円(前期比25.1%減)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当事業年度末における現金及び現金同等物(以下、「資金」という。)の残高は15億34百万円となり、前事業年度末に比べ1億99百万円増加いたしました。
当事業年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は、4億24百万円の収入(前年同期は3億74百万円の収入)となりました。これは主に、税引前当期純利益が3億84百万円、売上債権の増減額が2億27百万円、減価償却費77百万円、たな卸資産の減少額が22百万円、仕入債務の増減額が△1億65百万円、法人税等の支払額又は還付額が△1億32百万円あったことによるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は、△99百万円(前年同期は32百万円の収入)となりました。これは主に、貸付金の回収による収入が2百万円、有形及び無形固定資産の取得による支出が△97百万円、投資有価証券の取得による支出が△5百万円あったことによるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は、△1億25百万円(前年同期は2億71百万円の使用)となりました。これは主に社債の償還による支出が△70百万円、配当金の支払額が△55百万円あったことによるものであります。