基礎化学品では、原燃料価格の上昇に対応した価格是正に取り組むとともに、自社開発の改良型電解槽導入などのコストダウンを進めた。機能化学品では、海外収益基盤の確立に向けて合成ゴムおよび合成樹脂、アリルエーテル類などの主力製品のシェア拡大を図る一方、新事業領域であるカラム装置ビジネスの拡大や高薬理活性医薬品分野への参入、昨年のアクリルゴムに続き、本年4月にノンフタレート型アリル樹脂「ラドパー」を上市するなど、新成長エンジンの創出を推進した。また、全社的にも事業構造改革の一環としてIoT、AI技術の導入により生産性向上を実現し、さらなる競争力強化と安全・安定操業体制の確立を進めた。
以上の結果、当第1四半期連結累計期間の連結売上高は、261億6千万円と前年同期比10.7%の増加となった。また、利益面においても、営業利益は24億6千1百万円と前年同期比61.1%の増加、経常利益は28億8千7百万円と前年同期比59.1%の増加、親会社株主に帰属する四半期純利益は20億6千5百万円と前年同期比68.4%の増加と、売上高、各段階利益とも過去最高となった。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりである。
2018/08/07 13:44