有価証券報告書-第79期(2024/12/01-2025/11/30)

【提出】
2026/02/24 9:06
【資料】
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【項目】
164項目
① 戦略
気候変動が当社グループの事業に及ぼす機会・リスクについて、分析条件を元にTCFDの枠組みに沿ってシナリオ分析を実施しました。分析条件は、気候変動抑制の為に様々な施策がとられるシナリオ(1.5℃シナリオ)と何も施策を講じないシナリオ(4℃シナリオ)の2つのシナリオを設定しました。また、当社の事業セグメントに対しても、同条件で機会・リスクを抽出しました。
■1.5℃シナリオ(移行リスク)
移行/
物理
項目リスク機会内容期間影響対応
移行政策
法規制
機会●生産や輸送の高効率化によるエネルギーコストの削減
・太陽光パネル、風力発電、蓄電設備の価格低下
中期・原料ソース、輸送方法の多角化
●再生可能エネルギーの一般化により調達コスト低下
・グリーン電力や再生可能エネルギー由来の電力価格低下
短期・太陽光、風力発電などの自家発電設備導入による電力コストの抑制
・グリーン電力や再生可能エネルギー由来の電力の購入
・省資源に適した製品の開発
リスク●GHG規制強化による対応コストの増加
・原油、電力価格の高騰により、製造コスト、運送コストの増大
・カーボンプライシングによる操業コスト増
GHGを削減しなかった場合の増加コスト
2030年 0.8億円~ 4.9億円
2050年 3.0億円~10.8億円
GHGを大阪有機目標に応じて削減した場合の増加コスト
2030年 0.6億円~3.6億円
2050年 0円
短期・製造時の各工程の見直しによる温室効果ガス総排出量の抑制
●GHG規制強化による一部素材の価格上昇や調達の困難化
・ナフサ等の原料コストの増大
・廃油などの廃棄コストの増大
短期・原料切り替えの検討
・廃油ボイラーなどの熱利用による重油使用量抑制、廃棄コスト削減
技術機会●環境配慮技術への需要増による事業機会の増加
リスク●環境配慮技術に対する投資・研究開発コスト増加短期・脱炭素エネルギー技術の開発、幅広いエネルギー技術の提供
評判機会●気候関連情報の開示促進による企業イメージの向上短期
リスク●対応の遅れによる企業ブランド低下短期・タイムリーな情報開示の実施
●情報開示の不足による外部評価の低下短期・情報開示の充実

■4.0℃シナリオ(物理リスク)
移行/
物理
項目リスク機会内容期間影響対応
物理急性リスク●急激な災害による事業拠点の操業度低下
・台風、津波等による操業停止、火災、漏洩
・豪雪による物流の停滞
長期・各拠点におけるBCP対策の策定
●サプライチェーンの被災による操業停滞
・被災によるサプライヤー、メーカーの操業停止
長期・持続可能な調達に向けたサプライチェーンマネジメントの実施
●疾病の蔓延
・従業員の疫病感染による生産、出荷効率低下
長期・感染症の症状や対処等の啓蒙と対応フローの作成
慢性リスク●慢性的な気候変動(海面上昇や気温上昇など)長期・製品の省資源化推進
●気温上昇により製造過程の精度低下、管理のコスト増
・製造現場の労働環境悪化、労災による生産効率低下
・冷房強化による電力コストアップ
・常温倉庫の保管温度上昇による、保存安定性の低下
・輸送時の製品安定性低下
長期・休憩室の拡充、局所冷風機の設置
・気候変動に合わせた管理基準の設定、25度保温倉庫の検討
・輸送時の温度管理必要性検討
●自然資源や水、電力、原材料等の供給量が不安定化長期・水リスクの把握と対策実施、原料ソースの多角化


■事業セグメントに対する機会/リスク
事業
領域
リスク
機会
内容期間影響対応
共通機会●省エネルギー、効率向上などの新たな機能付加による開発案件の増加、新規テーマの会得短期市場情報の常時取得、開発案件の開発強化
リスク●GHG排出規制による重油価格高騰、原料・プロセス・輸送コストの増大、製品価格の高騰による、製品競争力の低下短期重油プロセスの工数削減、電気プロセスへの変更
化成品機会●既存製品原料のバイオ由来原料への代替中期バイオマスアクリレート等、バイオ由来原料を使用した製品のラインアップ拡張
●省エネルギープロセスの需要増によるUV硬化用材料のシェア拡大短期UV硬化用材料の拡販
リスク●蒸留プロセスのコスト増による製品の競争力低下短期重油プロセスの工数削減、電気プロセスへの変更
●バイオマス原料の需要増によるバイオマス原料の供給不足中期バイオマス原料の供給ソース確保、多角化
機能
化学品
機会●環境負荷を抑制した化粧品需要の増加による自社製品売り上げ増短期環境負荷考慮型化粧品用材料の開発
●清涼剤など暑さケア化粧品の需要増による自社製品売り上げ増短期暑さケア化粧品の拡販
電子
材料
機会●省電力化の需要増による高速通信、データ大容量化、高速処理化へのシフトに伴う半導体製品の需要増短期半導体用材料の製造設備の増強
●室内活動の増加による室内IoT化が進み、半導体需要増短期
リスク●エネルギーコスト増による製造方式の大きな変更。それに伴う材料需要の大きな減少長期顧客等から業界情報を常時取得
神港
有機
機会●半導体需要増による、半導体用溶剤の需要増短期製造設備増設の検討
リスク●省エネルギープロセスの需要増による、塗料用溶剤の需要減短期市場情報の常時取得、新規テーマの取得

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