2023年度は中期経営計画『ADX 2023』の最終年度となります。社会価値と経済価値の追求による企業価値向上に向けて、各事業において計画した施策を実行しました。樹脂添加剤では、循環型社会の実現に貢献する「アデカシクロエイド」シリーズにおいて、新たにリサイクル樹脂向けの光安定剤ワンパックタイプを市場投入しました。情報・電子化学品では、韓国で生産する先端半導体メモリ向け高誘電材料の設備増強を決定、台湾で建設を進めてきた先端ロジック半導体向け材料の新プラントが完成、千葉工場に新設したEUV(極端紫外線)フォトレジスト向け光酸発生剤の生産設備が稼働しました。また、半導体材料をはじめとする情報・電子化学品の研究開発力強化を目的に、久喜地区開発研究所内に新研究棟の建設を決定しました。食品事業では、収益基盤をさらに強化するべく国内販売体制を見直し、連結子会社の再編を決定しました。また、プラントベースフード「デリプランツ」シリーズのおいしさを多くの方に実感していただく企画として、本製品を使用したオリジナルメニューを展開する「アデカフェ~Delicious & Sustainable~」を原宿に期間限定でオープンしました。ライフサイエンス事業では、化学合成農薬以外の事業ポートフォリオ拡充を目的として、英国のアジュバント等の添加剤やバイオスティミュラントの製造・販売会社であるInteragro (UK) Ltd.の全発行株式を、Nichino Europe Co.,Ltd.が取得しました。グループシナジーの創出では、当社と日本農薬の技術を結集した共同研究において、抗寄生虫剤として期待される化合物群を見出し、2023年7月に本件特許出願4報が世界知的財産機構より国際公開されました。サステナビリティの取り組みでは、「2030年:GHG排出量46%削減(2013年比)、2050 年:カーボンニュートラル」の実現に向けて、インターナルカーボンプライシング制度と再生可能エネルギー由来電力の導入を開始しました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、前年同期に比べ96億92百万円(前年同期比△3.3%)減収の2,864億91百万円となり、営業利益は前年同期に比べ2億85百万円(同+1.2%)増益の240億46百万円、経常利益は前年同期に比べ2億46百万円(同+1.0%)増益の245億80百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期に比べ17億71百万円(同+12.1%)増益の164億55百万円となりました。
<報告セグメントの概況>(化学品事業)
2024/02/09 13:19