有価証券報告書-第143期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)
研究開発活動
当社グループは、多様な市場ニーズにタイムリーに対応し、高品質かつ環境に配慮したインキを開発するとともに、新規事業分野への積極的な取組みを研究開発活動の基本とし、外部の企業・研究機関とも連携して研究開発効率の向上を図りつつ、それぞれの市場ニーズに対応した独自性のある研究開発を行っております。
当連結会計年度における研究開発費の総額は3,478百万円であります。
研究開発活動は、次の通りであります。
(印刷インキ事業)
当連結会計年度は、環境をテーマとしたインキに重点を置き研究開発に取り組み、パッケージ用インキにおいては、揮発性有機化合物(VOC)の排出抑制を目的にハイソリッド化、脱化石資源化を目的にバイオマス素材の活用に取り組み、消費者ニーズや物流システムの変化による包装容器の多様化、機能化、美粧化等のニーズに対応した高機能グラビアインキの開発を行うとともに、高速印刷適性を持つ段ボール用フレキソインキの開発、更には、フィルム用途、紙用途での水性グラビア・フレキソインキの開発を進めました。また、国内の新聞インキでは、超軽量紙、高速印刷に対応し、紙面品質及び印刷作業適正に優れ、かつ、マイレージ特性の良好な高濃度型新聞インキ「ルーチェ」シリーズの更なる高性能化を進めました。オフセット印刷インキでは無溶剤で環境に優しい省電力型UVインキ「ドリームキュア」シリーズの開発に積極的に取り組みました。
近年、環境保全を目的とした規制は一段と厳しくなっており、環境負荷の低減が大きな課題となっております。当社グループは、このような市場動向に対して脱化石資源の検討を進め、植物由来成分を積極的に使用したインキを「ボタニカルインキ」と呼称し、「ベルフローラ」シリーズ(グラビア)、「エコピーノ」シリーズ(フレキソ)、「ドリームキュアBM」シリーズ(オフセット)の開発にも取り組みました。
新型コロナウイルス感染症の蔓延により、菌やウイルスなどに対する感染防止のニーズが高まる中、抗菌コート剤「Rabコートシリーズ」や抗ウイルスコート剤「RabコートVVVシリーズ」の開発を行いました。
印刷インキ以外の製品といたしましては、廃水等の環境規制に対応した湿し水や紙・フィルム用の各種機能性コーティング剤の開発、拡充を図りました。さらに、新規事業の創出を目的として次世代エレクトロニクス関連事業への参入を目指し、オープンイノベーションによるエレクトロニクスケミカル素材(導電性材料、絶縁性材料、導電性接合材料、低誘電材料など)の開発にも取り組みました。
当事業における研究開発費は2,370百万円であり、主な報告セグメント別の金額は「印刷インキ・機材(日本)」が1,032百万円、「印刷インキ(米州)」が1,184百万円であります。
(機能性材料事業)
当連結会計年度は、カラープリンター、デジタル印刷機等の新しい印刷方式を対象とした各種カラートナー、産業印刷用顔料型インクジェットインキ等のデジタル記録材料の研究開発、高輝度、高コントラストを実現するカラーフィルター用顔料分散液(カラー及びブラックマトリックス用途)等の表示材料の高性能化研究及び実用化研究に取り組みました。また、各種フィルム、包装材料向け機能性コーティング剤、高透過性ハードコート剤等の光学用コーティング剤の研究開発を行いました。
当事業における研究開発費は1,108百万円であります。
当連結会計年度における研究開発費の総額は3,478百万円であります。
研究開発活動は、次の通りであります。
(印刷インキ事業)
当連結会計年度は、環境をテーマとしたインキに重点を置き研究開発に取り組み、パッケージ用インキにおいては、揮発性有機化合物(VOC)の排出抑制を目的にハイソリッド化、脱化石資源化を目的にバイオマス素材の活用に取り組み、消費者ニーズや物流システムの変化による包装容器の多様化、機能化、美粧化等のニーズに対応した高機能グラビアインキの開発を行うとともに、高速印刷適性を持つ段ボール用フレキソインキの開発、更には、フィルム用途、紙用途での水性グラビア・フレキソインキの開発を進めました。また、国内の新聞インキでは、超軽量紙、高速印刷に対応し、紙面品質及び印刷作業適正に優れ、かつ、マイレージ特性の良好な高濃度型新聞インキ「ルーチェ」シリーズの更なる高性能化を進めました。オフセット印刷インキでは無溶剤で環境に優しい省電力型UVインキ「ドリームキュア」シリーズの開発に積極的に取り組みました。
近年、環境保全を目的とした規制は一段と厳しくなっており、環境負荷の低減が大きな課題となっております。当社グループは、このような市場動向に対して脱化石資源の検討を進め、植物由来成分を積極的に使用したインキを「ボタニカルインキ」と呼称し、「ベルフローラ」シリーズ(グラビア)、「エコピーノ」シリーズ(フレキソ)、「ドリームキュアBM」シリーズ(オフセット)の開発にも取り組みました。
新型コロナウイルス感染症の蔓延により、菌やウイルスなどに対する感染防止のニーズが高まる中、抗菌コート剤「Rabコートシリーズ」や抗ウイルスコート剤「RabコートVVVシリーズ」の開発を行いました。
印刷インキ以外の製品といたしましては、廃水等の環境規制に対応した湿し水や紙・フィルム用の各種機能性コーティング剤の開発、拡充を図りました。さらに、新規事業の創出を目的として次世代エレクトロニクス関連事業への参入を目指し、オープンイノベーションによるエレクトロニクスケミカル素材(導電性材料、絶縁性材料、導電性接合材料、低誘電材料など)の開発にも取り組みました。
当事業における研究開発費は2,370百万円であり、主な報告セグメント別の金額は「印刷インキ・機材(日本)」が1,032百万円、「印刷インキ(米州)」が1,184百万円であります。
(機能性材料事業)
当連結会計年度は、カラープリンター、デジタル印刷機等の新しい印刷方式を対象とした各種カラートナー、産業印刷用顔料型インクジェットインキ等のデジタル記録材料の研究開発、高輝度、高コントラストを実現するカラーフィルター用顔料分散液(カラー及びブラックマトリックス用途)等の表示材料の高性能化研究及び実用化研究に取り組みました。また、各種フィルム、包装材料向け機能性コーティング剤、高透過性ハードコート剤等の光学用コーティング剤の研究開発を行いました。
当事業における研究開発費は1,108百万円であります。