四半期報告書-第12期第3四半期(平成30年10月1日-平成30年12月31日)
(1)経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間(2018年4月1日~2018年12月31日)の連結経営成績は以下のとおりとなりました。
①売上収益
売上収益は、前年同期比△2.0%、68億円減収の3,324億円となりました。
・国内医療用医薬品は、関節リウマチなどの治療剤「シンポニー」の伸長、2017年9月に発売した2型糖尿病治療剤「カナリア」や2018年7月よりヤンセンファーマ株式会社との販売枠組みを変更したクローン病などの治療剤「ステラーラ」の寄与などにより重点品は増収となったものの、2018年4月の薬価改定や2017年10月のジェネリック医薬品事業の譲渡などの影響により、前年同期比8.2%減収の2,292億円となりました。
・海外医療用医薬品は、2017年8月に米国で発売した筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic Lateral Sclerosis:ALS)治療剤「ラジカヴァ」が大きく寄与し、前年同期比62.9%増収の419億円となりました。
・ロイヤリティ収入等は、ヤンセンファーマシューティカルズ社に導出した2型糖尿病治療剤「インヴォカナ」および同剤とメトホルミンの合剤に係るロイヤリティ収入の減少などにより、前年同期比7.7%減収の549億円となりました。
②コア営業利益(※)・営業利益
コア営業利益は、前年同期比△20.3%、141億円減益の555億円となりました。
国内重点品や米国「ラジカヴァ」の増収や業務生産性改革の推進に伴う販売費及び一般管理費の減少はあったものの、薬価改定による減収、長期収載品やロイヤリティ収入の減収の影響に加え、後期開発へのステージアップやニューロダーム社の買収などによる研究開発費の増加などにより、減益となりました。
営業利益は、前年同期比△17.6%、120億円減益の564億円となりました。
※当社グループは、国際財務報告基準(以下、IFRS)を適用しており、会社の経常的な収益性を示す段階利益として「コア営業利益」を導入し、経営管理等の重要指標と位置付けております。「コア営業利益」は、営業利益から当社グループが定める非経常的な要因による損益(以下、非経常項目)を除外したものです。非経常項目は、事業譲渡による収益、構造改革費用、製品に係る無形資産の減損損失、災害による損失等であります。
(2)財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前期末比30億円増加の1兆515億円となりました。前期末からの主な変動要因は以下のとおりです。
・非流動資産は、製品に係る無形資産の為替変動による増加、国内上場株式等の公正価値評価による金融資産の増加、年金資産等の公正価値評価による退職給付に係る資産の減少等により、前期末比46億円増加の4,675億円となりました。
・流動資産は、営業債権の増加、現金及び現金同等物や棚卸資産の減少等により、前期末比15億円減少の5,839億円となりました。
・負債は、営業債務の増加、未払法人所得税の減少等により、前期末比126億円減少の1,410億円となりました。
・資本は、四半期利益の計上および年金資産の公正価値評価による減少、剰余金の配当による減少などにより、前期末比156億円増加の9,104億円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローは178億円の支出となり、当第3四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物は1,091億円となりました。
・営業活動によるキャッシュ・フローは、営業債権の増加額170億円や法人所得税の支払額336億円などの支出要因を税引前四半期利益565億円や、棚卸資産の減少額160億円などの収入要因が上回り、294億円の収入となりました。
・投資活動によるキャッシュ・フローは、手元資金の運用などにより、200億円の支出となりました。
・財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金支払などにより、279億円の支出となりました。
(4)事業上および財務上の対処すべき課題
当社グループは、患者さんやそのご家族の未来を切り拓くことによってこそ、自らの未来を切り拓くことができると確信し、「医薬」のみならず「医療」というより広い視野で貢献していくとの意思のもと、「Open Up the Future―医療の未来を切り拓く」をキーコンセプトとした中期経営計画16-20を2015年に策定しました。
中期経営計画16-20では、未来を切り拓く「4つの挑戦」を成長戦略として設定し、売上収益5,000億円、コア営業利益1,000億円の経営数値目標を掲げ推進してまいりました。しかしながら、当社グループを取り巻く経営環境は想定を超えて大きく変化し、国内薬価制度の抜本改革に加え、収益貢献を期待していたロイヤリティ収入が予想を下回るなど、様々な事象が生じております。これらの状況を勘案し、2020年度経営数値目標を売上収益4,300億円、コア営業利益600億円に見直すことといたしました。当社グループは当経営数値目標の達成に向けて全社を挙げて取り組み、2023年度には売上収益、コア営業利益が、それぞれ5,000億円、1,000億円を超える水準となることをめざしていきます。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費は619億円となり、売上収益に対する比率は18.6%となりました。当第3四半期連結累計期間の主な臨床開発活動の進捗状況は、以下のとおりです。
承認取得
・2018年6月、抗真菌剤「ジュブリア」の爪白癬について、台湾で承認を取得しました。
・2018年8月、「バリキサ」の小児・臓器移植におけるサイトメガロウイルス感染症の発症抑制について、日本で承認を取得しました。
・2018年10月、MCI-186(エダラボン/米国製品名:ラジカヴァ)のALSについて、カナダで承認を取得しました。
なお、2019年1月、MCI-186のALSについて、スイスで承認を取得しました。
承認申請
・MCI-186のALSについて、2018年4月にカナダで、同年5月に欧州で申請しました。
・MP-214(カリプラジン/ドパミンD3/D2受容体パーシャルアゴニスト)の統合失調症について、2018年6月にシンガポールで、同年8月にタイで、同年12月にインドネシアで申請しました。
・MP-513(テネリグリプチン/国内製品名:テネリア)の2型糖尿病について、2018年7月にシンガポールで、同年9月にタイで、同年12月にマレーシアで申請しました。
・2018年8月、「アザニン」の自己免疫性肝炎について、日本で申請しました。
・TAU-284(ベポタスチン/国内製品名:タリオン)のアレルギー性鼻炎、蕁麻疹について、2018年11月にタイで申請しました。
臨床試験の開始(第2相臨床試験以降)
・2018年7月、MT-7117の赤芽球性プロトポルフィリン症について、第2相臨床試験を米国で開始しました。
・2018年9月、MT-2271(植物由来VLPワクチン)の高齢者における季節性インフルエンザの予防について、第3相臨床試験を米国、欧州、カナダ他で開始しました。
導出品の状況
・FTY720(フィンゴリモド/製品名:ジレニア)の小児・多発性硬化症について、導出先のノバルティス社が2018年5月に米国で、同年11月に欧州で承認を取得しました。
・2018年9月、TA-7284(カナグリフロジン/製品名:インヴォカナ)の心血管疾患の既往がある、または心血管疾患リスクがある2型糖尿病における脳・心血管死、非致死性心筋梗塞および非致死性脳卒中の複合リスクの低減(CANVAS/CANVAS-R)について、導出先のヤンセンファーマシューティカルズ社が欧州で承認を取得しました。
・2018年10月、TA-7284の心血管疾患の既往がある2型糖尿病における脳・心血管死、非致死性心筋梗塞および非致死性脳卒中の複合リスクの低減(CANVAS/CANVAS-R)について、導出先のヤンセンファーマシューティカルズ社が米国で承認を取得しました。
(6)主要な設備
新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第3四半期連結累計期間に著しい変動があった設備計画は、次のとおりであります。
新設
当第3四半期連結累計期間(2018年4月1日~2018年12月31日)の連結経営成績は以下のとおりとなりました。
| (単位:百万円) |
| 前第3四半期 連結累計期間 | 当第3四半期 連結累計期間 | 増減 | 増減率 | |
| 売上収益 | 339,313 | 332,479 | △6,834 | △2.0% |
| コア営業利益 | 69,700 | 55,574 | △14,126 | △20.3% |
| 営業利益 | 68,473 | 56,446 | △12,027 | △17.6% |
| 税引前四半期利益 | 70,236 | 56,565 | △13,671 | △19.5% |
| 親会社の所有者に帰属 する四半期利益 | 52,108 | 41,468 | △10,640 | △20.4% |
①売上収益
売上収益は、前年同期比△2.0%、68億円減収の3,324億円となりました。
| (単位:百万円) |
| 前第3四半期 連結累計期間 | 当第3四半期 連結累計期間 | 増減 | 増減率 | |
| 医薬品事業 | 339,313 | 332,479 | △6,834 | △2.0% |
| 国内医療用医薬品 | 249,622 | 229,264 | △20,358 | △8.2% |
| 海外医療用医薬品 | 25,748 | 41,953 | +16,205 | +62.9% |
| ロイヤリティ収入等 | 59,545 | 54,979 | △4,566 | △7.7% |
| 一般用医薬品 | 3,155 | 3,209 | +54 | +1.7% |
| その他 | 1,243 | 3,074 | +1,831 | +147.3% |
・国内医療用医薬品は、関節リウマチなどの治療剤「シンポニー」の伸長、2017年9月に発売した2型糖尿病治療剤「カナリア」や2018年7月よりヤンセンファーマ株式会社との販売枠組みを変更したクローン病などの治療剤「ステラーラ」の寄与などにより重点品は増収となったものの、2018年4月の薬価改定や2017年10月のジェネリック医薬品事業の譲渡などの影響により、前年同期比8.2%減収の2,292億円となりました。
・海外医療用医薬品は、2017年8月に米国で発売した筋萎縮性側索硬化症(Amyotrophic Lateral Sclerosis:ALS)治療剤「ラジカヴァ」が大きく寄与し、前年同期比62.9%増収の419億円となりました。
・ロイヤリティ収入等は、ヤンセンファーマシューティカルズ社に導出した2型糖尿病治療剤「インヴォカナ」および同剤とメトホルミンの合剤に係るロイヤリティ収入の減少などにより、前年同期比7.7%減収の549億円となりました。
②コア営業利益(※)・営業利益
コア営業利益は、前年同期比△20.3%、141億円減益の555億円となりました。
国内重点品や米国「ラジカヴァ」の増収や業務生産性改革の推進に伴う販売費及び一般管理費の減少はあったものの、薬価改定による減収、長期収載品やロイヤリティ収入の減収の影響に加え、後期開発へのステージアップやニューロダーム社の買収などによる研究開発費の増加などにより、減益となりました。
営業利益は、前年同期比△17.6%、120億円減益の564億円となりました。
※当社グループは、国際財務報告基準(以下、IFRS)を適用しており、会社の経常的な収益性を示す段階利益として「コア営業利益」を導入し、経営管理等の重要指標と位置付けております。「コア営業利益」は、営業利益から当社グループが定める非経常的な要因による損益(以下、非経常項目)を除外したものです。非経常項目は、事業譲渡による収益、構造改革費用、製品に係る無形資産の減損損失、災害による損失等であります。
(2)財政状態の状況
| (単位:百万円) |
| 前連結会計年度末 (2018年3月末) | 当第3四半期 連結会計期間末 (2018年12月末) | 増減 | |
| 非流動資産 | 462,919 | 467,529 | +4,610 |
| 流動資産 | 585,525 | 583,984 | △1,541 |
| 資産合計 | 1,048,444 | 1,051,513 | +3,069 |
| 負債 | 153,617 | 141,014 | △12,603 |
| 資本 | 894,827 | 910,499 | +15,672 |
| 負債及び資本合計 | 1,048,444 | 1,051,513 | +3,069 |
当第3四半期連結会計期間末における資産合計は、前期末比30億円増加の1兆515億円となりました。前期末からの主な変動要因は以下のとおりです。
・非流動資産は、製品に係る無形資産の為替変動による増加、国内上場株式等の公正価値評価による金融資産の増加、年金資産等の公正価値評価による退職給付に係る資産の減少等により、前期末比46億円増加の4,675億円となりました。
・流動資産は、営業債権の増加、現金及び現金同等物や棚卸資産の減少等により、前期末比15億円減少の5,839億円となりました。
・負債は、営業債務の増加、未払法人所得税の減少等により、前期末比126億円減少の1,410億円となりました。
・資本は、四半期利益の計上および年金資産の公正価値評価による減少、剰余金の配当による減少などにより、前期末比156億円増加の9,104億円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況
| (単位:百万円) |
| 前第3四半期 連結累計期間 | 当第3四半期 連結累計期間 | 増減 | ||
| 営業キャッシュ・フロー | 45,174 | 29,468 | △15,706 | |
| 投資キャッシュ・フロー | △33,485 | △20,093 | +13,392 | |
| 財務キャッシュ・フロー | △33,719 | △27,905 | +5,814 | |
| 現金・現金同等物増減額 | △21,199 | △17,844 | +3,355 | |
| 現金・現金同等物期首残高 | 113,215 | 127,030 | +13,815 | |
| 現金・現金同等物期末残高 | 92,024 | 109,186 | +17,162 | |
当第3四半期連結累計期間におけるキャッシュ・フローは178億円の支出となり、当第3四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物は1,091億円となりました。
・営業活動によるキャッシュ・フローは、営業債権の増加額170億円や法人所得税の支払額336億円などの支出要因を税引前四半期利益565億円や、棚卸資産の減少額160億円などの収入要因が上回り、294億円の収入となりました。
・投資活動によるキャッシュ・フローは、手元資金の運用などにより、200億円の支出となりました。
・財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金支払などにより、279億円の支出となりました。
(4)事業上および財務上の対処すべき課題
当社グループは、患者さんやそのご家族の未来を切り拓くことによってこそ、自らの未来を切り拓くことができると確信し、「医薬」のみならず「医療」というより広い視野で貢献していくとの意思のもと、「Open Up the Future―医療の未来を切り拓く」をキーコンセプトとした中期経営計画16-20を2015年に策定しました。
中期経営計画16-20では、未来を切り拓く「4つの挑戦」を成長戦略として設定し、売上収益5,000億円、コア営業利益1,000億円の経営数値目標を掲げ推進してまいりました。しかしながら、当社グループを取り巻く経営環境は想定を超えて大きく変化し、国内薬価制度の抜本改革に加え、収益貢献を期待していたロイヤリティ収入が予想を下回るなど、様々な事象が生じております。これらの状況を勘案し、2020年度経営数値目標を売上収益4,300億円、コア営業利益600億円に見直すことといたしました。当社グループは当経営数値目標の達成に向けて全社を挙げて取り組み、2023年度には売上収益、コア営業利益が、それぞれ5,000億円、1,000億円を超える水準となることをめざしていきます。
(5)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発費は619億円となり、売上収益に対する比率は18.6%となりました。当第3四半期連結累計期間の主な臨床開発活動の進捗状況は、以下のとおりです。
承認取得
・2018年6月、抗真菌剤「ジュブリア」の爪白癬について、台湾で承認を取得しました。
・2018年8月、「バリキサ」の小児・臓器移植におけるサイトメガロウイルス感染症の発症抑制について、日本で承認を取得しました。
・2018年10月、MCI-186(エダラボン/米国製品名:ラジカヴァ)のALSについて、カナダで承認を取得しました。
なお、2019年1月、MCI-186のALSについて、スイスで承認を取得しました。
承認申請
・MCI-186のALSについて、2018年4月にカナダで、同年5月に欧州で申請しました。
・MP-214(カリプラジン/ドパミンD3/D2受容体パーシャルアゴニスト)の統合失調症について、2018年6月にシンガポールで、同年8月にタイで、同年12月にインドネシアで申請しました。
・MP-513(テネリグリプチン/国内製品名:テネリア)の2型糖尿病について、2018年7月にシンガポールで、同年9月にタイで、同年12月にマレーシアで申請しました。
・2018年8月、「アザニン」の自己免疫性肝炎について、日本で申請しました。
・TAU-284(ベポタスチン/国内製品名:タリオン)のアレルギー性鼻炎、蕁麻疹について、2018年11月にタイで申請しました。
臨床試験の開始(第2相臨床試験以降)
・2018年7月、MT-7117の赤芽球性プロトポルフィリン症について、第2相臨床試験を米国で開始しました。
・2018年9月、MT-2271(植物由来VLPワクチン)の高齢者における季節性インフルエンザの予防について、第3相臨床試験を米国、欧州、カナダ他で開始しました。
導出品の状況
・FTY720(フィンゴリモド/製品名:ジレニア)の小児・多発性硬化症について、導出先のノバルティス社が2018年5月に米国で、同年11月に欧州で承認を取得しました。
・2018年9月、TA-7284(カナグリフロジン/製品名:インヴォカナ)の心血管疾患の既往がある、または心血管疾患リスクがある2型糖尿病における脳・心血管死、非致死性心筋梗塞および非致死性脳卒中の複合リスクの低減(CANVAS/CANVAS-R)について、導出先のヤンセンファーマシューティカルズ社が欧州で承認を取得しました。
・2018年10月、TA-7284の心血管疾患の既往がある2型糖尿病における脳・心血管死、非致死性心筋梗塞および非致死性脳卒中の複合リスクの低減(CANVAS/CANVAS-R)について、導出先のヤンセンファーマシューティカルズ社が米国で承認を取得しました。
(6)主要な設備
新設、休止、大規模改修、除却、売却等について、当第3四半期連結累計期間に著しい変動があった設備計画は、次のとおりであります。
新設
| 会社名 | 事業所名 (所在地) | セグメントの名称 | 設備の内容 | 投資予定額(百万円) | 資金調達 方法 | 着手年月 | 完了予定 年月 | 完成後の 増加能力 | |
| 総額 | 既支払額 | ||||||||
| メディカゴ社 | ケベック工場 (カナダ ケベック州) | 医薬品 | 製造設備 | 25,640 | 497 | 自己資金 および 借入金 | 2018年 8月 | 2021年 9月 | - |