有価証券報告書-第80期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)
有報資料
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営環境
わが国の経済は、新型コロナウイルスの感染拡大と、それに伴う緊急事態宣言の発令により経済活動が大きく抑制され、あらゆる業種においてその影響を受けることとなりました。政府による大規模な経済対策により、一部業種においては持ち直しの動きがみられるものの、感染再拡大への懸念から景気の先行きは依然として不透明な状況です。
医薬品業界では、後発品の使用促進施策や薬価の引き下げが継続的に推進されており、各企業は新薬開発のスピードアップとコスト削減が喫緊の課題となっております。点眼薬市場は国内においては飽和状態に近く、各点眼薬メーカーには多様化する患者ニーズに合致する画期的な薬剤の開発が求められております。
(2)経営方針及び中長期的な経営戦略と優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当社グループは'21-'25中期経営計画において、以下の3つを最重要課題に掲げております。
① 「新規事業の探索」
多様化する患者ニーズに対応するため、医薬品だけでなく、その周辺の事業を探索し、組み合わせることで、患者・消費者・社会に提供する価値のオプションの拡大を目指します。
② 「既存事業の革新」
販売面においては、医療ニーズに合わせた新製品の発売、顧客ニーズに合わせた情報提供・コミュニケーションにより、プレゼンス向上を図ります。研究開発面においては、ターゲット領域である網膜・角膜・緑内障・フロンティアを中心とした世界戦略製品開発により、「新規パイプライン」を獲得し、市場優位性を発揮していきます。以上の販売面・研究開発面の取り組みにより、提供する価値の充実を目指します。
③ 「構造改革」
バリューチェーンの見直しによるコスト構造改革、デジタル技術・データ活用によるオペレーションの効率化、薬事関連をはじめ法規違反を起こさない十分な体制の維持・構築を図り、構造的な部分まで踏み込んだ本質的な体質改善に取り組むことで、価値の効率的な提供を目指します。
これら3つの課題に対し、戦略等を明示し、計画達成に向けて着実に対応を進めてまいります。株主の皆様におかれましては、今後とも一層のご指導ご支援を賜りますようお願い申し上げます。