4914 高砂香料工業

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有価証券報告書-第94期(平成31年4月1日-令和2年3月31日)

【提出】
2020/06/24 13:19
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【項目】
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当社グループは、創業100周年を迎える2020年に向けて世界トップクラスの香料会社となることを長期ビジョンとした『TAKASAGO GLOBAL PLAN』を推進し、安全・安心な生産・供給体制の確立に全力で取り組み、皆様から信頼される企業を目指してまいりました。
東日本大震災、また当社の平塚工場における火災事故以降、安全管理体制の見直しを行ってまいりましたが、さらなる強化および安定供給体制の構築に引き続き取り組んでまいります。また、成長が見込まれる海外市場における設備投資も積極的に継続し、当社グループ内のサプライチェーン最適化と同時に、安全性、供給能力、生産効率を高めるための諸施策に鋭意取り組んでまいります。
こうした内外の事業環境を踏まえ、当社グループは、積み上げてきた経営資源を一層有効に活用し、飛躍的成長を目指します。『TAKASAGO GLOBAL PLAN』最終3ヵ年(2018-2020年度)は、グループの一体感、結束力を表す『One-Takasago』から、『One-T』と名付けました。当社の有する全ての力を結集しグループ一丸となって持続的成長を成し遂げてまいりたいと存じます。
当社グループの経営基本方針の1つは「信頼される商品を供給し続けることにより、グローバル市場でのトップクラスの香料会社を目指す」であり、One-Tグループ基本方針に基づく計画を遂行することにより競争優位性を確立し永続的な成長を実現いたします。
1)『TAKASAGO GLOBAL PLAN (One-T)』(2018-2020年度)の位置付け
・2020年にグローバルでトップクラスの香料会社になるというビジョンに向かい、グループが有する全ての力を結集し持続的成長を成し遂げる
2)One-Tグループ基本方針
① 顧客満足度向上
常にお客様の目線に立ち、営業力、研究・開発力の強化や徹底した品質管理、また迅速かつ柔軟な対応等を通して、顧客満足度の向上を図ってまいります。危機管理体制、安全管理体制の整備を更に推し進め、安定供給を果たしてまいります。
また、当社は経営基本方針の1つとして「地球環境に配慮し、地域社会を大切にした、世界の人々から共感を得られる企業を目指す」を掲げております。その経営方針の下、EHS宣言「Environment(環境)・Health(健康・衛生)・Safety(安全)」及び、グループCSR中長期計画である「EHS100」を中心にCSR経営を推進してまいります。
② 事業成長戦略推進
当社グループは、グローバル市場の中において、成長著しい新興国市場から、より高付加価値を求められる成熟市場まで様々な競争ステージでマーケットプレゼンスを高めてまいります。消費市場は日々革新的に創造されているという認識に立ち、常に顧客・消費者を魅了する香料開発を追求し、高付加価値の提供に取り組んでまいります。
戦略の一貫性を担保し、各々のビジネス特性に合わせ、組織を強化してまいります。事業戦略に沿って、生産体制の強化、営業拠点・応用ラボの拡充に注力していきます。
日本での新研究所建設や合成工場の増改築に因る生産能力増強、海外では米国子会社や中国子会社における生産設備の拡充など、いずれも中長期ビジョンを見据え、安定的に収益を確保しながらグローバルの潜在的需要増や新たな市場ニーズに応える基盤をタイムリーに強化してまいります。
③ 技術革新
技術立脚の企業理念を念頭に、他社の追随を許さない「独自性」、「優位性」のある革新的な技術や製品を開発し、その成果をグローバルで応用展開してまいります。
技術革新は成長戦略の核となるものであり、短期あるいは中長期的視点においても、市場のニーズやシーズを常に意識しながら推進し、社会に新しい価値を提案していきたいと考えております。
当社は3つのイノベーションを掲げ、これらを有機的に結合させることによって技術革新を進めていきます。
・プロセス・イノベーションにおいては、「持続可能な開発目標」(SDGs:Sustainable Development Goals)を意識したプロセス開発とその適用範囲拡大を進めてまいります。
・プロダクト・イノベーションにおいては、安全性や環境に配慮したニューアロマイングリディエンツや冷温感剤の開発、バイオ技術によるナチュラルアロマイングリディエンツ開発、付加価値の高い天然素材開発等、一層差別化に注力してまいります。
・コンセプト・イノベーションにおいては、情報系基盤技術の有効活用やオープンイノベーションによる最新技術の獲得を通じ、ユニークでエビデンスをもった香料素材や香料開発に挑戦していきます。
こうした当社固有の技術を活かしつつ、外部の技術や知見も取り入れ差別化できる製品開発を進め、「技術革新による優位性の確立」を図っていくことは、「技術立脚の精神」を変わらぬ企業理念としてきた当社グループにとっては普遍的なテーマでもあります。
④ 利益体質改善
当社グループは、グローバルな拠点網を通して差別化された優位性のある様々な経営資源を蓄積し事業を展開してまいりました。こうした経営資源のグループ間での連携をより強化し、より有効に活用していくための仕組み作りは重要な基本戦略の1つです。
昨今の原料費の高騰などから、利益は圧迫される傾向にあります。従来のやり方に捉われず業務改革に取組み、同時にグローバルでの業務プロセスの統合等を通し生産性の向上を図ってまいります。グループ購買による原料調達の効率化や物流基盤の再整備、ITソリューションの活用等により、利益体質改善の加速化を進めてまいります。
⑤ 人材開発
企業は人で成り立っております。当社の発展を見据えて、人を育てていかなければなりません。国内・グローバルでの厳しい競争環境の中で、当社が成長し続けるために「挑戦する人材」を育てていきたいと考えております。ローカルの人材をグローバル環境へ積極的に展開していくことにより相互補完が可能になり、様々なビジネス環境に柔軟に対応できる人材が育成されます。そのためにGP-3期間中に構築した仕組みの整備を更に進めてまいります。
当社グループ全体でも組織の増大にともない、より高度な全体管理が必要になってきております。それぞれの地域における市場規模・市場特性に合わせた精度の高い運用・管理を継続してまいります。
これら5つの基本方針の中心に「コーポレート」という概念を据えて、グローバル企業として必要な基準、仕組みを統一、整備し、ガバナンスの強化、グローバル機能の向上に努めてまいります。
なお、企業経営においては、より幅広い分野において、社会と共存する、開かれた企業を目指すことが重要な責任になってきております。個々の事業・製品・技術だけでなく、コーポレートとしての評価と信頼を高め、企業としての社会性を向上させていくことは、消費者市場や顧客をはじめ様々なステークホルダーとの長く安定した関係が構築されるものと考えております。地域社会との密接な繋がり、環境に配慮したグリーン調達、グリーンケミストリーを通して、サステナブル経営を実践していくことも重要な課題と考えております。

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