有価証券報告書-第39期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)

【提出】
2019/06/24 11:04
【資料】
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【項目】
152項目
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1)中期方針
当企業集団は、創業以来「『不』のつく事柄を解消する仕組みづくり」を経営の基本方針とし、無添加化粧品、栄養補助食品、発芽米、青汁事業などを展開してまいりました。
2013年1月に創業者である池森賢二が経営に復帰して以降、当社の原点である「お客様視点」の徹底を強力に推し進めるとともに、不採算事業の撤退や将来に向けての投資など様々な構造改革を実行してまいりました。その後、2016年3月期を初年度とした第1期中期経営計画「広告先行成長戦略」で業績回復を果たしました。
さらに、経営基盤を進化させ、長期的な視点で持続的な成長を図るため、2030年に目指す姿を「VISION2030」とし、その実現に向けて取り組む最初の3ヵ年計画を「第2期中期経営計画 実行2020」(2019年3月期~2021年3月期)として策定し、活動を進めております。
中期経営計画初年度の2019年3月期は、国内売上が堅調に推移したことに加え、想定以上のインバウンド需要の伸長により、最終年度である2021年3月期の数値目標を上方修正いたしました。また、今後の需要拡大を見据え、工場・新物流センターの新設を前倒しで計画することとしております。
(基本方針)
① 「VISION2030」~世界中を、もっと美しく、ずっと健やかに~
当企業集団は創業以来、美と健康に関わる価値提供に取り組み、2030年には創業50周年を迎えます。2030年の世の中は少子化とともに超高齢化が進み、労働人口が減少するなど、大きく変化することが予想されます。「VISION2030」は、このような環境の中でも、当企業集団が新たな価値の創造を続け、持続的な成長を図るために目指す姿として示しております。
2030年のファンケルグループは、ベンチャーとして様々な事業領域に挑戦し、それぞれの事業が、日本にとどまらず広く世界で、より多くのお客様の美しく健康で豊かな生活を支え、信頼され愛される企業集団となることを目指します。
イ 美領域
多様な価値観に合わせブランドの多角化を図るとともに、化粧品の枠を越え、「美しくあるため」のファッションやライフスタイル提案型の事業展開を目指します。
ロ 健康領域
人生100年時代をサポートする、新たな健康事業の展開に取り組み、世の中で最も使用いただけるサプリメントブランドを目指します。
ハ 共通
ファンケル、アテニア、ボウシャがそれぞれ積極的に海外に展開し、世界中のお客様に愛用されるブランドを目指します。
② 「第2期中期経営計画 実行2020」(2019年3月期~2021年3月期)
2016年3月期からの第1期中期経営計画で持続的な成長基盤を確立したことから、2019年3月期を初年度とする第2期中期経営計画を、「成長軌道を維持することで収益力を向上させるとともに、海外事業の成長に向けた基盤固め」の時期と位置付けております。そして、第2期中期経営計画を達成するために実行力にこだわっていくことから、「実行2020」 ~未来をつくる~ と銘打ちました。7つのチャレンジを掲げ、全従業員が一丸となって取り組むことで、2022年3月期以降のさらなる成長につなげてまいります。
7つのチャレンジ
イ メイン事業
1)研究・製造から販売まで一貫した独自価値のある製品づくりに挑戦。
2)お客様育成と製品育成を両立させた販売チャネルへの進化。
3)新しい手法にも挑戦し続け、広告PR効果を最大化。
ロ 成長事業
4)海外事業の本格的成長。
5)ベンチャー精神と正義感に基づく新しい事業への挑戦。
ハ 経営基盤
6)成長と収益性向上のための先行投資と多様な人材の活躍推進。
7)さらなる企業価値向上と「正直品質。」に磨きをかける。
(事業戦略)
① 化粧品事業
イ ファンケル化粧品
革新性や独自性のある製品を発売し、幅広いお客様に「最愛」のMYブランドとしてお使いいただけるよう取り組みます。
(ブランド戦略)
新たなターゲット層の開拓を目的に、ターゲット別にブランド体系を構築し、多角化を図ります。
FANCL Prestigeファンケル無添加化粧品におけるプレミアムブランドと位置付け、パーソナルで高付加価値な製品を展開します。
The FANCLファンケル無添加化粧品のコアブランドとして「濃縮×無添加」を
コンセプトに、独自性ある製品を継続的に展開します。
Neo FANCLファンケル無添加化粧品をより手軽にお使いいただくために
「発酵×無添加」をコンセプトに展開します。

(製品戦略)
・主力カテゴリーとして、ファンケルブランドの核となる基礎スキンケアに徹底的にこだわるとともに、「マイルドクレンジング オイル」を中心に洗顔系カテゴリーの強化を図ります。
・60代以上のマチュア世代向けブランド「ビューティブーケ」に加え、2018年4月に上市したアラサー世代向け新ブランド「AND MIRAI」により、新しいお客様層を開拓します。また、メイクやヘアケアの製品育成を強化します。
・グローバル市場を意識し、インバウンドを含めた海外のお客様へのアプローチを強化します。
(海外戦略)
・アジアでは、すでに進出している中国や香港、台湾、シンガポールにおけるブランド価値の最大化を図ります。
・北米市場でファンケルブランドの拡大に再チャレンジします。
ロ アテニア化粧品
・アテニアは、「一流ブランドの品質を、1/3価格で提供する」という創業の原点に立ち返り、世界中の大人の女性の毎日に、「上質を纏う幸せ」を提供するライフスタイル提案型ブランドを目指します。
・化粧品は独自性や上質感のある製品を継続的に投入し、ブランド価値の強化を図ります。
・大都市部での出店の強化に加え、越境ECの展開を加速し、国内外において新たなお客様層の開拓を図ります。
ハ ボウシャ
・ボウシャは、2019年3月期を「グローバル化元年」と位置付け、新たに欧州や中近東に進出しました。2020年3月期以降は展開国を拡大するとともに、取扱品目数の拡大を図り、グローバル化を促進します。
・北米市場では、新規小売チェーンへ販路拡大を図るとともに、取扱品目数の拡大を実現し、「ナショナルブランド化」を推進します。
② 栄養補助食品関連事業
人生100年時代をサポートする、世の中で最も信頼され、最も選ばれるサプリメントブランドを目指します。
(製品戦略)
・「カロリミット」や「えんきん」に続き、「内脂サポート」「尿酸サポート」など、次期スター製品の育成強化を図ります。
・お客様お一人おひとりに必要な栄養素をパーソナルに提供するサプリメントを発売し、独自のマーケットを創造します。
・当社のブランドや研究、技術力と他社のリソースを活かしたBtoBビジネスを強化し、食を通じた新たなサプリメントの摂取機会を創造します。
(海外戦略)
・中国を最重要市場と位置付け、2019年3月期からは越境ECでの事業展開を開始しました。今後、越境ECをさらに進展させるとともに、2021年3月期には中国専用サプリメントの販売を開始します。
(販売チャネル戦略)
① 通信販売
・自社通販(ファンケルオンライン、カタログ通販)と外部通販との棲み分けにより、売上や利益の最大化を図ります。
② 直営店舗販売
・大都市部の優良商業施設への出店と積極的な改装を実施します。従来の店装をベースに「内外美容提案」を強化した「新ファンケルショップ」を主軸とし、出店する商業施設のお客様特性に合わせて「ファンケル ビューティ&ヘルス」「ファンケル ニュー ミー」などの新業態店舗を展開します。
③ 卸販売
・棚位置改善や卸販売専用品の発売により、1店舗当たりの売上拡大を図ります。
(広告戦略)
・将来に向けての投資と位置付け、利益とのバランスを見極めながら、適切な範囲で広告投資を増額します。
・企業広告と製品広告の両輪で展開し、ブランド価値向上と売上拡大を図ります。
・SNSなどのWEBを積極的に活用し、広告効果の最大化を図ります。
(経営基盤強化)
① 研究
・新たなスター製品やグローバルで販売する製品開発を加速します。
・当社の独自技術を活かしたOEM事業の展開や加工食品の開発を強化します。
② 製造
・売上拡大を見据え、ロボット化・自動化など、既存設備での生産能力の最大化を図ります。
・ファンケル「マイルドクレンジング オイル」専用工場、サプリメント新工場を新設し、生産能力の拡大を図ります。
③ ITシステム
・IT基盤再構築プロジェクト「FIT」をさらに推進します。
④ 物流
・運賃値上げの影響を最小化する物流業務の効率化を図ります。
・西日本に新たに「関西物流センター」を新設します。
⑤ 人材
・経営理念を体現する人材およびグローバル人材の育成を推進します。
(ESG)
① 環境
・「ファンケル サステナブルプラン」に基づき、環境配慮製品の拡大に取り組むとともに、情報発信を強化します。
② 社会
・地球環境や人権、労働に配慮した調達を行います。
・ハンディキャップのある方の自立を応援します。
・「ダイバーシティ経営」を推進します。
・「健康経営」のさらなる推進、活力ある職場環境をつくります。
③ ガバナンス
・「池森経営塾」による次世代経営層の育成を推進します。
・中長期的な業績やキャッシュ・フロー、資本効率を考慮した株主還元を行います。
・株主および投資家との対話を強化します。
(配当政策)
配当政策につきましては、「第4 提出会社の状況 3 配当政策」をご参照ください。
(数値目標)
当企業集団は、2019年3月期を初年度とする第2期中期経営計画「実行2020」(2019年3月期~2021年3月期)の方針のもと、持続的な成長と収益性の向上を目指しております。
初年度である2019年3月期は、国内需要が堅調に推移したことに加え、インバウンド需要の寄与により、売上高は122,496百万円(前期比12.4%増)、営業利益は12,387百万円(前期比46.6%増)、経常利益は12,348百万円(前期比42.8%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は8,649百万円(前期比39.7%増)となりました。
2年目である2020年3月期は、化粧品関連事業・栄養補助食品関連事業ともに増収を見込んでおり、売上高は131,000百万円(前期比6.9%増)、営業利益15,000百万円(前期比21.1%増)、経常利益15,100百万円(前期比22.3%増)、当期純利益10,200百万円(前期比17.9%増)を見込んでいます。
最終年度である2021年3月期には連結売上高140,000百万円、営業利益18,000百万円の達成を目指します。また、成長投資と適切な株主還元により、ROE13.5%の達成を目指します。
(2)株式会社の支配に関する基本方針
当社は、「当社株式の大量買付行為に関する対応策(買収防衛策)」(以下、「本買収防衛策」といいます。)を、2010年6月19日開催の第30期定時株主総会において株主の皆様にご承認いただき導入いたしました。その後、直近では2016年6月25日開催の第36期定時株主総会の決議により更新(以下、更新後の本買収防衛策を「本プラン」といいます。)いたしました。 当社は、本買収防衛策の導入以降も、第2期中期経営計画の策定やその着実な実行による企業価値の向上、自己株式取得の実行および利益還元に関する基本方針の変更等を通じた株主還元の充実、指名・報酬委員会の設置等、コーポレート・ガバナンスの強化に積極的に取り組んでまいりました。また、本買収防衛策導入以降の経営環境および買収防衛策に関する近時の動向、株主および投資家の皆様のご意見、コーポレート・ガバナンスに関する議論の推移等を踏まえ、本プランについて、慎重に検討を続けてまいりました。 その結果、当社は、当社の企業価値および株主共同の利益の確保にあたって本買収防衛策の必要性が相対的に低下したものと判断し、2019年5月17日開催の当社取締役会において、本プランの有効期間が満了する本定時株主総会終結の時をもって、本プランを継続せず、廃止することを決議いたしました。 本プランの廃止後も引き続き、当社の企業価値および株主共同の利益の確保・向上に取り組むとともに、当社株式の大量買付行為を行おうとする者に対し、株主の皆様が当該行為の是非を適切に判断するための必要かつ十分な情報の提供を求め、あわせて取締役会の意見等を開示し、株主の皆様の検討のための情報と時間の確保に努めるほか、金融商品取引法、会社法その他関連法令に基づき、適切な措置を講じてまいります。 当社は、長期的な視点で持続的な成長を図るために、2030年に目指す姿として「VISION2030~世界中を、もっと美しく、ずっと健やかに~」を制定しました。2030年のファンケルグループは、さまざまな事業領域に挑戦し、日本にとどまらず広く世界で、より多くの方の美しく健やかで豊かな生活を支え、信頼され、愛され続ける企業集団となることを目指してまいります。

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