訂正有価証券報告書-第100期(平成29年1月1日-平成29年12月31日)

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2018/04/04 13:18
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131項目

業績等の概要

当社は平成28年6月29日開催の第98期定時株主総会で「定款一部変更の件」が承認されたことを受け、平成28年度より決算日を3月31日から12月31日に変更いたしました。従いまして前連結会計年度は経過期間となり、当社並びに3月決算の連結子会社は平成28年4月1日から平成28年12月31日の9ヶ月を、12月決算の連結子会社は平成28年1月1日から平成28年12月31日の12ヶ月を連結対象期間とした変則決算となっております。このため、対前年増減については記載しておりません。
(1)業績
当連結会計年度のわが国の経済は、政府による景気対策の継続などにより企業収益や雇用の改善など回復基調が見られ、個人消費についても緩やかな回復基調が見られます。
そうした状況のなか、当社グループは「“あったらいいな”をカタチにする」をブランドスローガンに、お客様のニーズを満たす新製品の発売や、既存製品の育成、今後の成長事業への投資に努めてまいりました。
その結果、売上高は156,761百万円、営業利益は22,925百万円、経常利益は24,191百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は15,863百万円となりました。
セグメントの業績の概要は次のとおりです。
国内家庭用品製造販売事業
当事業では、黒ずんだひじ・ひざのザラザラ治療薬「クロキュア」、皮脂枯れ肌改善薬「ヒシモア」、就寝時に口に貼りつけ鼻呼吸を促す「ナイトミン 鼻呼吸テープ」、厳選された香りオイルを使ったホームフレグランス「Sawaday(サワデー) 香るStick(スティック) アロマ」、プレミアム処方のシミ対策クリーム「ケシミンクリームEX(イーエックス)」、スキンケアオイル「バイオイル」など春に11品、秋に18品の新製品を発売し、売上に貢献しました。
既存品においては、ヘルスケアでは、角膜修復・保護成分を配合した薬液で、目の汚れやホコリを洗い流す「アイボン」や、肥満症改善薬「ビスラットゴールド」、女性保健薬「命の母A」やちくのう症改善薬「チクナイン」、しつこい咳・気管支炎を改善する漢方薬「ダスモック」など、日用品ではおりもの専用シート「サラサーティ」や水洗トイレ用芳香洗浄剤「ブルーレット」、スキンケアではシミ対策スキンケア「ケシミン」やスキンケアクリーム「マダムジュジュ」などが好調に推移しました。
その結果、売上高は129,836百万円、セグメント利益(経常利益)は20,831百万円となりました。営業利益は21,323百万円となりました。
売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおり、その金額は当連結会計年度では6,342百万円となっております。
(外部顧客への売上高の内訳)
前連結会計年度
(平成28年12月期)
当連結会計年度
(平成29年12月期)
金額(百万円)金額(百万円)
ヘルスケア(旧・薬粧品)42,23758,127
日用品41,04552,352
スキンケア4,1816,047
カイロ5,4906,965
合計92,955123,494

海外家庭用品製造販売事業
当事業では、米国・中国・東南アジアを中心に、カイロや額用冷却シート「熱さまシート」、外用消炎鎮痛剤「アンメルツ」などを販売しており、広告や販売促進など積極的に投資することで売上拡大に努めました。
その結果、売上高は22,811百万円、セグメント利益(経常利益)は828百万円となりました。営業利益は935百万円となりました。
売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおり、その金額は当連結会計年度では1,044百万円となっております。
(外部顧客への売上高の内訳)
前連結会計年度
(平成28年12月期)
当連結会計年度
(平成29年12月期)
金額(百万円)金額(百万円)
米国6,7838,553
中国5,3786,784
東南アジア4,2184,237
その他1,6462,193
合計18,02621,767

通信販売事業
当事業では、栄養補助食品、スキンケア製品等の通信販売を行っており、広告やダイレクトメールを中心とした販売促進による、新規顧客の開拓と既存顧客への購入促進に努めました。
その結果、売上高は10,179百万円、セグメント損失(経常損失)は72百万円となりました。営業損失は75百万円となりました。
売上高には、セグメント間の内部売上高または振替高を含んでおりません。
その他事業
当事業には、運送業、合成樹脂容器の製造販売、保険代理業、不動産管理、広告企画制作等を含んでおり、各社は独立採算で経営し、資材やサービス提供についてその納入価格の見直しを適宜行いました。
その結果、売上高6,561百万円、セグメント利益(経常利益)は3,027百万円となりました。営業利益は757百万円となりました。
売上高には、セグメント間の内部売上高又は振替高を含んでおり、その金額は当連結会計年度では5,242百万円となっております。
(2)キャッシュ・フロー
平成28年12月期
(百万円)
平成29年12月期
(百万円)
営業活動によるキャッシュ・フロー16,09722,350
投資活動によるキャッシュ・フロー△5197,039
フリー・キャッシュ・フロー15,57729,390
財務活動によるキャッシュ・フロー△11,922△9,162
現金及び現金同等物期末残高28,32248,688

営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果獲得した資金は22,350百万円となりました。これは主に、税金等調整前当期純利益が22,572百万円、減価償却費が2,926百万円、退職給付に係る負債の減少額が1,743百万円、売上債権の増加額が2,969百万円、たな卸資産の増加額が526百万円、仕入債務の増加額が1,500百万円、未払金の増加額が4,057百万円、利息及び配当金の受取額が675百万円、法人税等の支払額が6,287百万円あったためです。
投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果獲得した資金は7,039百万円となりました。これは主に、定期預金の預入による支出が52,455百万円、定期預金の払戻による収入が63,220百万円、有形固定資産の取得による支出が2,841百万円、投資有価証券の取得による支出が1,064百万円あったためです。
財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果使用した資金は9,162百万円となりました。これは主に、自己株式の取得による支出が5,068百万円、自己株式の処分による収入が352百万円、配当金の支払額が4,343百万円あったためです。
以上の結果、現金及び現金同等物の期末残高は、前連結会計年度より20,365百万円増加し48,688百万円となりました。
(注)フリー・キャッシュ・フローは、以下の計算式を使っております。
フリー・キャッシュ・フロー = 営業活動によるキャッシュ・フロー + 投資活動によるキャッシュ・フロー