有価証券報告書-第108期(2022/04/01-2023/03/31)
③リスク管理
気候変動関連リスクは経営リスクの一つであり、2050年までを射程範囲とした、長期事業環境シナリオを策定し、シナリオのアウトプットを踏まえて、将来想定されるリスク(移行リスクと物理リスク)と機会を特定し、当社として必要な対応を明確化し、遂行しています。
リスク・機会の各項目詳細は、当社ウェブサイトに掲載している「出光統合レポート2022」の78ページに記載しています。
気候変動関連リスクは経営リスクの一つであり、2050年までを射程範囲とした、長期事業環境シナリオを策定し、シナリオのアウトプットを踏まえて、将来想定されるリスク(移行リスクと物理リスク)と機会を特定し、当社として必要な対応を明確化し、遂行しています。
区分 | 内容 | 当社の対応 |
移行 リスク | 国内化石燃料需要の減少 | 化石代替燃料の供給拡大、国内供給体制の見直し (CNXセンター化、スマートよろずや化) |
技術革新によるエネルギー価格、資源価格の低下 | サプライチェーン全体の競争力強化 | |
政府によるカーボンプライシングの本格導入 | 政策動向の注視、社内炭素価格の導入・運用 | |
化石資源採掘事業に対する規制、金融機関の慎重な投融資姿勢 | 石炭鉱山の生産規模縮小 | |
炭素排出の多い企業に対するブランドイメージの低下 | ステークホルダーとの対話継続・強化 | |
物理 リスク | 自然災害や海面上昇による沿岸拠点の被害、操業への影響 | 装置保全の計画的な強化、計器室移転の対応 |
異常降水や台風の頻発等による陸上・海上輸送への影響 | 供給維持に向けたサプライチェーン強靭化 | |
機会 | 化石代替燃料の需要拡大 (固体燃料) | 出光グリーンエナジーペレット生産・供給拡大 |
化石代替燃料の需要拡大(ガス体燃料) | アンモニア・水素サプライチェーンの構築 | |
化石代替燃料の需要拡大(液体燃料) | SAF製造・供給体制の構築、 バイオディーゼル製造・供給体制の構築 | |
低炭素燃料/原料供給拠点の重要性拡大 | 国内製油所・事業所のCNXセンター化、バイオ化学品製造・供給体制の構築 | |
CN社会実現に貢献する製品、素材の需要拡大 | 次世代素材・資材の開発※ | |
次世代蓄電池の需要拡大 | リチウム固体電解質の事業化 | |
循環型社会実現に向けたリサイクルの本格拡大 | リサイクル事業の確立 (使用済みプラスチック/ソーラーパネル/リチウム電池) | |
地域社会へのエネルギー安定供給 | スマートよろずや化、SSネットワーク活用 | |
電気自動車の普及拡大 | 超小型EVへの参画、EV向け潤滑油の開発、 EV充電・メンテナンス | |
再生可能エネルギーの需要拡大 | 国内外での多様な再生可能エネルギー電源の開発 | |
分散型エネルギーシステムの進化、需要拡大 | VPP制御サービスの開発、事業参入 |
リスク・機会の各項目詳細は、当社ウェブサイトに掲載している「出光統合レポート2022」の78ページに記載しています。