有価証券報告書-第94期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)

【提出】
2018/06/22 15:10
【資料】
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【項目】
123項目
当社グループは、いかなる経営環境の変化にも対応できる企業体質を確立することを重要課題と認識し、競争力ある事業の育成を通じて、持続的かつグローバルに発展することを経営の基本方針としております。
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、当社グループが判断したものであります。
(1)経営環境及び対処すべき課題
当社グループを取りまく経営環境は、今後の国内需要の伸びが期待できない状況において、顧客の海外進出は加速し、グローバル化による競争が激化しております。このような事業環境に対応すべく2016年度から2020年度を実行期間とする「2016中期経営計画」を策定・公表しております。(2016年5月26日公表)
概要及び進捗は以下の通りです。
⦅ 2016中期経営計画 ⦆
◆2016中期経営計画スローガン
10年先への第一歩、「特殊鋼をつくり加工する」会社から「付加価値を素材から創る」会社へ
◆中期経営計画ビジョン
●「特殊鋼をつくり加工する」ビジネスモデルのグローバル展開
●「付加価値を素材から創る」モデルの構築
◆3大方針
『ばね事業のグローバルサプライヤー化』
『「特殊鋼をつくり加工する」鋼材-ばねシナジーのさらなる強化』
『素形材事業における「付加価値を素材から創る」モデルの構築』
これらを実現していくために、以下のテーマに取り組んでおります。
①「国内事業基盤の強化」
三菱製鋼室蘭特殊鋼株式会社におけるリフレッシュ投資と戦略投資を推進しています。
また、千葉製作所を全事業のマザー工場とするため、新素材開発に向けた真空溶解炉導入やその他の試験・試作設備の充実を図ってまいります。
②「実行基盤の構築」
技術開発センターでは、世界各国で環境規制の強化が進む中、将来の電気自動車への生産シフト(EV化)に対応した技術の確立を目指して、EVプロジェクトチームを発足させました。産学連携など社外との連携を強化し、研究開発及び設備投資に関してもさらに加速・強化させてまいります。
また、営業本部の新設により、各製品ごとに縦割りだった営業組織を客先ごとに変更しニーズ情報の一元化を図ることで、シナジー効果による拡販を行っております。
③「海外展開の加速」
2017年度、特殊鋼鋼材事業においては、インドネシアの特殊鋼メーカー「PT.JATIM TAMAN STEEL MFG.」のマジョリティを取得し連結子会社といたしました。ばね事業においては、2018年4月にドイツのばね製造会社を買収し、100%子会社化いたしました。また、新規に進出したメキシコ拠点及び中国拠点ではスタビライザの生産を、インド拠点では太巻ばねの生産を開始しております。
当社グループ一丸となりこれらの課題達成に向けさらに取り組みを強化していくことで、中期経営計画達成を目指し「特殊鋼をつくり加工する」会社から「付加価値を素材から創る」会社へと成長し、企業価値の向上を目指してまいります。
(2)目標とする経営指標
2017年度実績2020年度目標2025年度目標
売上高1,187億円1,700億円2,500億円
営業利益32億円90億円
経常利益28億円85億円
ROE4.7%8.0%10%超


(3)各事業における重点施策
[特殊鋼鋼材事業]
主要顧客である建設機械向けをはじめとし、国内外で需要が好況の中、原材料高騰に対応する売価転嫁及び適正マージンの回復のための販売価格の改善に注力してまいります。
一方、国内の生産拠点では生産量の増加に適応した体制の構築を進めるとともにコスト・品質改善を主体とした設備投資を着実に実施することにより、安定操業とコスト低減を徹底してまいります。
また、海外事業においては、インドネシアの特殊鋼メーカー「PT.JATIM TAMAN STEEL MFG.」を本年1月に連結子会社化いたしました。これにより現地調達化ニーズに対応するべく、品質・コスト競争力の向上をより一層加速させ、フル生産への移行と安定した収益確保の早期実現を目指してまいります。
[ばね事業]
国内では、軽量化・性能向上の技術開発をさらに強化し、その技術をグローバルで供給できるよう推進してまいります。
海外では北米、中国、フィリピン等既設拠点でのコスト改善を継続するとともに、2017年度稼働を開始したメキシコ拠点及び中国のスタビライザ事業、インドの建設機械用ばね事業を早期に軌道に乗せてまいります。また、ドイツにおける巻ばねメーカーを買収し100%子会社化したことにより既設拠点とのシナジー効果を発揮させ、グローバルでの拡販を進めることで売上拡大に努めてまいります。
[素形材事業]
合金原材料、副資材等の価格高騰に対して販売価格の改定を進めるとともに、タービンホイールの工場集約による生産性の向上及び精密機械加工品の品質改善を早期に進め、損益改善に努めてまいります。
また、千葉製作所へ精密鋳造の試作ライン及び真空溶解炉設備を導入し、「付加価値を素材から創る」モデルの構築に注力してまいります。
[機器装置事業]
三菱長崎機工株式会社では、主力製品である電力機器の需要回復が当面見込めない中、コア技術を活かし新分野・新顧客への拡販に注力するとともに、三菱製鋼グループのネットワークを活用し輸出を含め、販路を拡大してまいります。
また、開発・設備投資を継続して行い、総合エンジニアリング会社として持続的成長を目指してまいります。

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