有価証券報告書-第120期(平成30年4月1日-平成31年3月31日)
文中における将来に関する事項は、本有価証券報告書提出日現在において判断したものであります。
(1)経営方針
創立の精神である「東北大学との産学協同により高級特殊鋼を製造し、産業界に貢献する」を基に、需要家の皆様が要求する素材の研究開発、並びに製造と、総合エンジニアリングによる特色ある商品の提供によって、企業の永続的発展を図ってまいります。
そのために、私たちは、創造性を求めて挑戦し続ける積極性と変化に迅速に対応する柔軟性を持ち続け、特殊鋼のさらなる可能性を切り開いてまいります。
(2)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当社グループは、産業のグローバル化を背景に厳しい価格競争を強いられる事業環境のなか、さらなる経営基盤の強化・持続的発展に向けた戦略投資へ積極的に資源配分しつつも、安定的な利益確保を目指していることから、経常利益を重要な経営指標として位置付けております。
直近策定の中期計画では、最終年度の2021年3月期において経常利益2,700百万円の達成を目指しておりま
す。
(3)経営環境及び対処すべき課題等
①特殊鋼事業
今後の見通しにつきましては、国内では個人消費の回復が期待でき、企業収益も堅調に推移するとみられるものの、世界経済に目を転じると、米中貿易摩擦や中国市場の成長鈍化による企業の生産活動の低下が懸念されるなど先行き不透明感は続くものと予想されます。
特殊鋼業界の主要な需要先である自動車産業では、足元では米国の自動車貿易規制や、中長期では日系自動車メーカーの海外現地調達化の進行による海外材料メーカーとの競争激化や急速に加速しつつあるEVなどの次世代自動車化等、直面している課題は多くあります。
当社グループの特殊鋼事業におきましては、半導体関連需要の低迷が続くことが予想されるなど、厳しい経営環境にありますが、「革新技術で未来を創る」をスローガンに掲げ、磁歪クラッド鋼板等当社独自の技術を基礎とした製品開発や、熱圧着事業の拡大・増産を行うとともに、国内トップシェアを持つ耐熱鋼・電磁ステンレス鋼の生産体制増強を引き続き進めてまいります。また、材料から加工までを行う一貫製造のノウハウを活かした高付加価値製品の開発と販売拡大に努めるとともに、生産工程におけるコスト削減・自動化・効率化を更に推し進め、引き続き収益改善を図ってまいります。そのほか、インド子会社での量産開始と安定生産に向けた取組みを進めてまいります。
これらの施策を通じ、グローバルブランドの確立を目指しつつ、良き企業市民としてコンプライアンス、環境保全などに積極的に取り組んでまいります。
②不動産賃貸事業
旧長町工場用地に建設した商業施設の一層の充実を図るほか、ビルメンテナンス部門におけるスキル・品質ともに高水準なものとし、事業基盤を強化することが課題であります。
今後も一層の「安全・安心・快適」な施設作りとビルメンテナンスの提供を行ってまいります。