四半期報告書-第86期第3四半期(平成30年7月1日-平成30年9月30日)

【提出】
2018/11/08 15:28
【資料】
PDFをみる
【項目】
25項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1) 経営成績の分析
当第3四半期累計期間におけるわが国経済は、米国の保護主義的な通商政策による米中貿易摩擦の影響など、先行き不透明な状況もありますが、企業収益や雇用情勢の改善により回復基調が継続しています。
このような経済環境の下で、当第3四半期累計期間の業績は、前期第1四半期を底に増収に転じた低熱膨張合金の半導体製造装置関連と各種ウエハ用精密研磨定盤の販売が好調を続け、売上高は前年同期と比べ増加となりましたが、営業利益、経常利益は製品構成の変化や原材料価格(とりわけコバルト)の高騰などにより若干の減益となりました。
この結果、当第3四半期累計期間の売上高は4,634百万円(前年同期比16.8%増)となり、営業利益は558百万円(前年同期比2.2%減)、経常利益は595百万円(前年同期比0.2%減)となりました。
なお、四半期純利益は433百万円となり、前年同期比大幅な減少(58.2%減)となっておりますが、これは前年同期において、株式会社新報国製鉄三重の吸収合併に伴う特別利益「抱合せ株式消滅差益」596百万円が計上されていた為です。この「抱合せ株式消滅差益」を前年同期から除いた純利益比較は下記の通りで、前年同期比8百万円減少(1.7%減)となります。
(ご参考)
前年同期における特別利益「抱合せ株式消滅差益」を除いた純利益比較
(単位:百万円)
四半期純利益
平成30年12月期第3四半期433
平成29年12月期第3四半期441
増減額△8
増減率(%)△1.7

なお、「抱合せ株式消滅差益」は前期に合併しました連結子会社であった株式会社新報国製鉄三重の剰余金相当額です。
セグメントの業績は次のとおりです。
特殊合金事業
特殊合金事業は上述の通り、低熱膨張合金の半導体製造装置関連と各種ウエハ用精密研磨定盤が好調に推移したことにより売上高は4,517百万円(前年同期比17.3%増)となりましたが、営業利益は製品構成の変化や原材料価格の高騰などにより465百万円(前年同期比2.6%減)となりました。
不動産賃貸事業
不動産賃貸事業は特段の変化はなく、売上高は118百万円(前年同期と同額)、営業利益は93百万円(前年同期比0.0%減)となりました。
(2) 財政状態の分析
総資産は、前事業年度末より375百万円増加し6,553百万円となりました。これは主にたな卸資産の増加額588百万円、受取手形及び売掛金の増加額152百万円、電子記録債権の増加額53百万円及び未収入金の減少額384百万円等によるものです。
負債は、前事業年度末より30百万円増加し2,843百万円となりました。これは主に短期借入金の増加額200百万円、賞与引当金の増加額116百万円、1年内償還予定の社債の減少額200百万円、長期借入金の減少額45百万円、支払手形及び買掛金の減少額20百万円及びその他流動負債の減少額23百万円等によるものです。
純資産は、前事業年度末より344百万円増加し3,710百万円となりました。これは主に利益剰余金の増加額350百万円等によるものです。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期累計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期累計期間の研究開発費の総額は132百万円であります。