世界経済に関しては、欧州及び米国をはじめとして金利水準は低下傾向にあり、また、中東・インドなどの成長市場においては引き続き旺盛な需要も見られました。一方で、米国の住宅需要はまだ低調で回復には時間を要すると考えられることや、不動産市場の低迷の継続を受けた中国経済の先行き懸念などにより、依然として景気は不透明な状況で推移しました。今後も物価上昇の継続や、長期化するロシア・ウクライナ紛争や中東情勢などの地政学リスクなどによる海外景気への影響について、引き続き状況を注視していく必要があります。
このような環境のもと、当中間連結会計期間の売上収益は、国内事業では新築向け売上については需要低迷による落ち込みの影響を受けたものの、大規模な政府の補助金制度や販売施策の実施によるリフォーム関連売上は大きく拡大しました。海外事業では、欧州や中東・インドでの販売は好調であった一方で、米国や中国の需要低迷が継続したことに加え、前期の米国における浴槽事業譲渡に係る売上減少があったことなどから、売上収益は7,359億42百万円(前年同期比0.5%減)と減収となりました。利益面においては、欧州における売上回復や国内事業におけるリフォーム売上成長により、事業利益は168億62百万円(前年同期比60.4%増)、営業利益は114億7百万円(前年同期比15.5%増)とそれぞれ増益、為替変動の影響などにより金融費用が増加したものの、継続事業からの税引前中間利益も44億59百万円(前年同期比9.1%増)と増益となりました。また、連結子会社であるLIXIL Europe S.à r.l.の法人税率の段階的な引き下げが決定されたことに伴う法人所得税費用の減少も加わり、非支配持分を控除した親会社の所有者に帰属する中間利益は33億55百万円(前年同期は39億32百万円の親会社の所有者に帰属する中間損失)と大きく改善しました。
当社グループでは、かねてより外部環境の変化に左右されにくい企業体質の構築に取り組んでおり、経営の基本的方向性である「LIXIL Playbook」で示した優先課題への対応に注力し、着実に前進しています。その中で当社はインフレーションとサプライチェーンの制約への対応のほか、日本事業及び海外ウォーターテクノロジー事業の強化に向けて戦略を進化させています。また、環境戦略を事業戦略に統合しイノベーションの創出に注力することで、画期的な技術や製品、ビジネスモデルの確立に取り組んでいます。
2025/11/11 10:30