有価証券報告書-第88期(令和3年4月1日-令和4年3月31日)

【提出】
2022/06/29 14:39
【資料】
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【項目】
142項目

研究開発活動

自然災害への不安が高まる中、お客様の笑顔で安心な暮らしに少しでも貢献する為、当社グループでは「安心・安全」、「防災・減災」をキーワードとした研究開発を進めております。
また、社内におけるマーケティング体制を見直すと共に、会報誌等を通じて三洋会会員様との繋がりを強化する事で、お客様の声を反映し、より社会ニーズに応えた製品改良・開発を目指しております。
以下、当該活動における主な開発新製品につきましてその概要をご説明致します。
当社地震対策天井(SZシリーズ)の新たなラインナップとして、「SZプール天井TMXⅡ」及び「準構造化天井用下地SGZJ」の2製品を開発・製品化致しました。
「SZプール天井TMXⅡ」は、「プール施設にも軽い天井で安心を」をコンセプトとして、天井板を製造時の環境負荷が少なく、断熱性能が高いものに刷新すると共に、天井構成を今迄以上に軽量化した安心・安全かつ環境に配慮した製品となっております。
また、「準構造化天井用下地SGZJ」は、「劇場やホール等の天井重量が重く、複雑な天井の耐震化」をコンセプトとして、従来の「SZG」では対応しきれなかった部分を補った設計自由度が高く、かつ安心・安全性能もかね備えた製品となっております。
なお、内装製品関連におきましても、「High SICS 2500TWS」及び「天井ルーバー木目調鋼製スタッド WOCSS」の2製品を新たに開発・製品化致しました。
「High SICS 2500TWS」は、コロナ禍後も物流・倉庫市場の増加傾向が続くとの予測のもと、既に発売しております鋼製壁下地材「High SICS 2500(倉庫業法対応仕様)」の品揃えとして、「内装ボード材メーカーへの対応力強化」をコンセプトに開発した製品となっております。
「天井ルーバー木目調鋼製スタッド WOCSS」は、「アルミ製のルーバー材と比べて低コストでかつ意匠性の高い製品の提供」をコンセプトに開発した製品となっております。
また、当該WOCSSを天井に利用した製品として、施工が簡単なルーバー天井システムを開発しております。
これら研究開発の結果、当連結会計年度における当社グループの研究開発費の総額は178百万円となりました。
今年度におきましては、新中期3ヵ年経営計画「SANYO VISION 76」の初年度として、成長製品として位置付けております「安心・安全関連製品」、「環境配慮型関連製品」、「戸建住宅関連製品」及び「リニューアル市場関連製品」といった社会的課題、市場ニーズを捉えた製品の開発強化に取り組んでまいります。