有価証券報告書-第57期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、鋼製容器事業を基盤として、たえざる成長をもとめ、新しい価値を創造するとともに、環境に優しい、安心、安全、健康な社会の発展に貢献することを経営方針としております。
(2)目標とする経営指標及び中長期的な会社の経営戦略
[対処すべき課題]
今後の経営環境については、国内ドラム事業では主要需要部門である石油業界の設備統廃合、化学業界の海外生産移管を受け中期的な内需縮減傾向が継続するなか、化学製品の多様化、機能化学品へのシフトが進展すると思われます。中国ドラム事業では、中国国内の供給能力過剰による過当競争や人件費、環境対策費用の増加で厳しい事業環境が続きますが、石油・化学製品需要の伸びは鈍化しつつも中期的には安定した成長が見込まれ、マーケットニーズの多様化に対応した、新商品投入による拡販など成長の余地は大きいと想定しております。また高圧ガス容器では、天然ガス自動車用容器において国内外で需要が伸び悩む一方、医療用酸素容器および水素高圧容器の市場拡大が期待されます。医療用酸素容器においては、高齢化や住宅医療の拡大、代替需要に伴い市場規模は拡大し、水素高圧容器においては、燃料電池車(FCV)の本格的な普及に向け官民挙げた動きが加速しており、2020年度までに水素ステーション設置は160箇所まで、FCV販売数は年間40千台まで拡大する見通しにあります。
このような経営環境を踏まえ、当社は第6次中期経営計画(2018~2020年度)を策定し、以下の対処すべき課題、中期企業ビジョン、経営方針のもと、計画達成に向け諸施策を実施してまいります。
1.中期企業ビジョン
・常に時代を先んじ、世界最高の技術をもって顧客の夢を実現し、安全・健康で豊かな社会づくりに貢献する 「産業容器の開拓者」
・小さくても自由闊達にして活気あふれる「ナンバーワングローバル企業」を目指します。
2.経営基本方針
(1)国内ドラム事業の競争力強化
(2)中国ドラム事業の量・質的成長と収益拡大
(3)高圧ガス容器の事業化
3.重点施策
(1)国内ドラム事業の競争力強化
①機能維持・改善投資や先進技術・設備の導入、計画的修繕の徹底などにより持続的な成長基盤を確立する
②マーケットや需要家のニーズの変化に即応した新商品開発の加速と成長分野の需要開拓強化
③業務効率化・働き方改革に向けた自動化/IoT、RPA技術などの積極的導入
(2)中国ドラム事業の量・質的成長と拡大
①拡販強化によるグループ販売数量1,100万缶越えの達成
②4工場の効率的生産体制の追求
華東地区一体運用、各工場の強みの最大活用など
③収益基盤強化策の実行
ⅰ.安定操業、安定品質の徹底
ⅱ.効率的要員体制
ⅲ.調達方法の多様化
ⅳ.高機能商品の積極的導入
ⅴ.新規ビジネスモデル構築を含む拡販策の実行
(3)高圧ガス容器の事業化
・研究開発から商業事業化へ(2020年度に黒字化を目指す)
①医療用酸素容器(小型FRP容器)の拡大
②水素関連容器の本格供給
「水素ステーション用蓄圧器」
「小型商用車用車載容器」
「鉄道車両、小型船舶、無人機など関連機関向け容器」
③小型車・商用車用車載容器の開発
4.中期経営目標
・持続的な成長基盤、安定的な収益基盤を確立するため、人と技術、設備に経営資源を集中投入する。
| 2017年度 | 中期経営目標 (2020年度) | |
| ①ドラム缶販売数量 | 9,813千缶 | 11,000千缶 |
| ②売上高 | 307億 | 320億 |
| ③経常利益 | 27.2億 | 30.0億 |
| 2015~2017年度実績 | 第6次中期経営計画 (2018~2020年度) | |
| ①設備投資・修繕費 | ベース | 実績比 |
| ②研究開発費 | 50%増 |