有価証券報告書-第10期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/26 11:43
【資料】
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【項目】
104項目

業績等の概要

(1) 業績
(当期の経営成績)
当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益や雇用情勢は改善傾向で推移し、個人消費や設備投資は持ち直しの動きが見られ、緩やかな回復基調が継続しております。また、米国では引き続き景気回復傾向にあり、欧州、アジア地区でも総じて持ち直しの動きが見られます。今後の先行きにつきましては、景気拡大への期待感も高まる一方で、米国新政権の政策動向、欧州の政治・経済における不透明感等から為替・金利動向や企業収益への影響に留意する必要があると考えられます。
このような状況下、当社グループは、中期経営計画(平成26年4月から平成29年3月までの経営計画)の最終年度に当たり、地域開発、エネルギー分野(LNG他)の強化・発展という社会の変革ニーズにしっかり対応し、黒字体質への変革を図り、ステンレス製管継手業界屈指のメーカーとして持続的発展を遂げることを目指し「CHANGE&CHALLENGE」《変革への挑戦 社会の変革ニーズへの対応》を基本方針として主要経営課題に取組んでまいりました。
その結果、当連結会計年度の連結売上高は造船案件の受注の確実な取組により4,833百万円(前連結会計年度比2.0%増)となりました。売上総利益につきましては、仕入コストの低減、社内生産の強化を図ることで売上総利益率が前連結会計年度より2.9ポイント増加し19.5%となりました。その結果、前連結会計年度比153百万円増加し、940百万円となり、営業利益は172百万円(前連結会計年度比204.7%増)、経常利益は116百万円(前連結会計年度比599.7%増)、親会社株主に帰属する当期純利益は90百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純利益7百万円)となりました。
当社グループは、ステンレス製管継手部門へ事業を集中してまいりました結果、同部門の売上高、営業利益に占める割合がこの2年間いずれも90%を超えております。このため、事業の種類別セグメントは省略しております。
(2) キャッシュ・フローの状況
(単位:百万円)
項 目平成28年3月期平成29年3月期増減
営業活動によるキャッシュ・フロー3807△373
投資活動によるキャッシュ・フロー△46△1729
財務活動によるキャッシュ・フロー△315△40275
現金及び現金同等物に係る換算差額△44
現金及び現金同等物の増減額13△50△64
連結除外に伴う現金及び現金同等物の減少額△9△9
現金及び現金同等物の期末残高351291△60

当連結会計年度における現金及び現金同等物の残高は、期首の351百万円から当期中に60百万円減少した結果、当連結会計年度末は291百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得た資金は、7百万円(前連結会計年度は380百万円の増加)となりました。これは主に、売上債権の増加57百万円、たな卸資産の増加75百万円によりそれぞれ資金が減少しましたが、税金等調整前当期純利益を115百万円計上したことにより増加したものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果支出した資金は、17百万円(前連結会計年度は46百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出17百万円により資金が減少したものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果支出した資金は、40百万円(前連結会計年度は315百万円の減少)となりました。これは主に、長期借入による収入220百万円により資金が増加しましたが、短期借入金の減少27百万円、長期借入金の返済による支出164百万円、社債の償還による支出52百万円によりそれぞれ資金が減少したものであります。