外航海運・造船業界では、総じて緩やかな回復傾向を維持しております。当社の主要マーケットである内航海運業界におきましては、大阪・関西万博への期待感、各種インフラ整備事業、自然災害の復興事業等に対応し好環境が継続しております。その反面、人件費高騰や船員不足などにより、将来への造船投資には依然として力強さが見られず、日本内航海運組合総連合会の定期建造等申請隻数も伸び悩んでおります。当社が主力とする499G/T型貨物船に関してはリプレース船についての建造意欲はあるものの、2016年度から始まった「代替建造制度(暫定措置事業)」の終焉時期を迎え、自由建造が可能となるまで待つか、その後の建造ラッシュによる船価アップ等を見越して制度内で建造するか、判断が困難な状況にあると見られ、新造船の引き合いは減少傾向にあります。また、タンカー業界においても同様に、小型ケミカル船やLPG船の代替建造が見込まれておりますが、石油需要の減少等に伴う輸送量の減少予想が重石となり、受注回復にはまだ時間がかかりそうです。海外案件につきましては、米中貿易摩擦の問題も加わり、韓国・中国の動きが減速しております。一方、東南アジア地区を中心にケミカルタンカーや漁船の代替建造案件が見えつつあり、将来の実需につながるものと考えております。
このような企業環境のもと、当第2四半期累計期間の業績につきましては、受注高は、引き続き主機関の受注価格交渉を着実に進めるための時間を要し、前年同期比16.1%減の5,375百万円となりました。売上高は主機関、部分品とも増加し、同8.4%増の6,333百万円となりました。受注残高は、主機関の受注高が販売に見合わず同23.7%減の3,868百万円となりました。
損益面につきましては、海外向けを含む大物部品交換工事の特需等もあり、営業利益は822百万円(前年同期比106.6%増)、経常利益は841百万円(同103.6%増)となり、四半期純利益は581百万円(同104.0%増)となりました。しかしながら、主機関の受注・販売量の減少傾向と価格改善の停滞の状況は依然として変わらず、今後は厳しい状況に向かうと見ております。
2019/11/08 9:19