訂正有価証券報告書-第110期(2024/01/01-2024/12/31)

【提出】
2025/07/04 16:50
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当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
(1) 経営成績の状況
当連結会計年度における世界経済は、ロシア・ウクライナ紛争の長期化や中東紛争の継続等の地政学リスク、資源高や世界的なインフレ等による諸コストの高騰、中国経済の回復遅延や投資活動の抑制、新興国における外貨不足など、依然として先行き不透明な状況が続いております。一方、AI/IoT/5G/VR等技術革新の加速や、市場/顧客の変化に対応した新しいビジネスモデル/経営基盤の構築が求められております。
当社を取り巻く事業環境は、インド以西を中心とするアジア、中国などでの設備投資需要の拡大が見られる一方で、欧米での需要回復の遅れや新興国における外貨不足による設備投資の先送りが継続いたしました。
このような事業環境の中、当連結会計年度は、縫製機器は特に年央以降、アジア・中国での需要の伸びに加え、インド以西の市場が好調で、年率7%の増収となりました。一方で産業装置は中国を中心に売上が伸び悩みました。その結果売上高は951億8千5百万円(対前年比0.5%増)と前年比ほぼ横ばいとなりました。
利益面につきましては、第2四半期半ばから、在庫削減のための生産調整や在庫削減コストが発生しましたが、年央以降売上平準化などの施策の効果が浸透し始め、また円安の効果もあり、第4四半期には9四半期ぶりに営業利益9億7百万円(前年同期は1億7千1百万円の利益)、経常利益は11億1千7百万円(前年同期は5億6千7百万円の損失)、親会社株主に帰属する当期純利益は13億1千5百万円(前年同期は29億7千2百万円の損失)とそろって黒字化しました。
なお、当連結会計年度の営業損失は9億6千2百万円(前年同期は26億9千9百万円の損失)、経常損失は33億2千7百万円(前年同期は36億8千4百万円の損失)となりました。
また、将来のスリムで高効率な事業構造を構築するため、中国の工場閉鎖と不動産売却、中国、米国、タイにおける販売会社の統合、政策保有株式の売却等を実施し、固定資産売却益等特別利益23億2千4百万円、事業構造改革費用等特別損失10億7百万円を計上しました。これにより親会社株主に帰属する当期純損失は32億3千5百万円(前年同期は70億3千5百万円の損失)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
縫製機器&システム事業
工業用ミシンの売上高は、ベトナム等のアジアや中国での需要が特に年央以降顕著で、また成長市場であるインドでも販売が好調で、縫製機器&システム事業全体の売上高は624億9千6百万円(対前年比7.4%増)となりました。
利益面は、期を追うごとに工業用ミシンの粗利が改善してきたことや、売上平準化施策などによる販売費の削減効果に、円安も手伝って、第4四半期にかけて大きく改善しましたが、セグメント損失(経常損失)は24億3千9百万円の損失(前年同期は33億円の損失)となり、赤字幅の縮小は9億円弱に留まりました。
産業機器&システム事業
産業装置の売上は、中国を中心に売上が伸び悩み前年同期比減少しました。また、国内を中心とした受託加工等のグループ事業の売上も前年同期比低調に推移しました。この結果、産業機器&システム事業全体の売上高は323億8千5百万円(対前年同期比10.6%減)となりました。
利益面においては、利益率の高いIoT関連の売上が伸びたことや、円安やコスト構造改革の効果も手伝って、セグメント利益(経常利益)は7億5千7百万円(対前年同期比92.9%の増)となりました。
その他
その他の連結売上高は3億4百万円(対前連結会計年度比3.4%減)、セグメント損失(経常損失)は2百万円(前年同期は82百万円の利益)となりました。
(2) 財政状態
当連結会計年度においては、財務基盤の安定性をより一層高めることを目的として、売掛債権回転期間、在庫回転期間の圧縮を図ると共に、資金調達などにより、手元資金の増強を図りました。
その結果、当連結会計年度末の総資産は、現預金が増加する一方、売掛金が減少したことなどにより前連結会計年度末に比べ29億1千5百万円増加して1,422億1千9百万円となりました。負債は、買掛金が増加したことなどにより前連結会計年度末に比べ30億5千1百万円増加して1,099億8千5百万円となりました。純資産は、為替換算調整勘定が増加する一方で、純損失や配当金支払により利益剰余金が減少したことなどにより前連結会計年度末に比べ1億3千6百万円減少して322億3千4百万円となりました。
(3) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における連結ベースでの現金及び現金同等物は前連結会計年度末より59億7千7百万円増加して、131億4千6百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動によるキャッシュ・フローは、売上債権の圧縮(減少)などにより、93億7千1百万円の収入(前年同期は22億5千4百万円の収入)と前年同期比70億円余りの増加となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動によるキャッシュ・フローは、有形固定資産の売却による収入(中国工場不動産の売却15億円など)や投資有価証券の売却による収入8億4千万円があった一方で、有形固定資産の取得による支出があったことなどにより、2百万円の支出(前年同期は27億5千1百万円の支出)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動によるキャッシュ・フローは、借入金の返済などにより、41億4千7百万円の支出(前年同期は24億5千6百万円の収入)となりました。
(4) 資本の財源及び資金の流動性
当社グループの主な資金需要は、運転資金として原材料等の購入や製造費用、開発投資を含む販売費及び一般管理費の営業費用などであり、また、長期的資金として事業計画に基づく設備投資資金などがあります。これらの資金は自己資金及び金融機関等からの借入により調達することを方針としております。
今後も盤石な事業基盤を構築すべく、積極的な開発投資、設備投資をしていくとともに、物流や生産効率の改善などにより、棚卸資産を圧縮することなどで、資金の効率化を図ってまいります。
(5) 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
連結財務諸表の作成に当たって用いた会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定のうち、重要なものについては、第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項(重要な会計上の見積り)に記載のとおりであります。
(6) 生産、受注及び販売の実績
a. 生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称生産高(百万円)前期比(%)
縫製機器&システム事業45,469+21.88
産業機器&システム事業21,069△19.61
合計66,539+4.76

(注) 金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。
b. 受注実績
当社グループ(当社及び連結子会社)は、主に見込生産を行っているため、受注実績は記載しておりません。
c. 販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
セグメントの名称販売高(百万円)前期比(%)
縫製機器&システム事業62,496+7.37
産業機器&システム事業32,385△10.62
その他304△3.38
合計95,185+0.46

(注) セグメント間の取引については相殺消去しております。

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