有価証券報告書-第80期(2025/04/01-2026/03/31)
有報資料
当社グループは、各種ボールベアリング及びその応用部品に代表される精密機械部品、ロッドエンド&スフェリカル・ベアリング、高品質ファスナーをはじめとする航空機用部品、最先端のハードディスク駆動装置(HDD)に使用されるモーター及びピボット製品、電子機器や車載製品に使用されるモーターや液晶用バックライト、照明製品、ひずみゲージ及びそれを利用したロードセルやセンサーなど各種電子部品並びにこれらの要素技術を相い合わせた相合部品・相合製品等の製造及び販売を行っております。
当社は、日本、米国、欧州、タイ、インド及び中国に開発拠点を有し、各拠点の特徴を生かしながら相互補完を進め、新規事業に係る新製品の開発のスピードアップをはかっております。「相合(インテグレーション)」活動をより一層推進するとともに、社会的課題の解決に対して、不可欠な新製品を生み出し続けて、社会になくてはならない部品と新たな価値を創出してまいります。
2013年に東京本部に設立した東京研究開発センターは、人材及び情報が集約される東京の利便性を最大限に生かした研究開発体制をもって、ロボティックス関連製品等への応用を視野に、モーター制御に係るソフトウエア、ハードウェア等の開発に注力しております。
2017年に経営統合したミツミ電機株式会社とは、お互いの強みを生かした製品を生み出すべく、シナジーを意識した研究開発活動を行っております。すなわち、ミツミ電機の入力・変換・制御機器とミネベアミツミの出力機器との組み合わせにより、IoTを見据えたデバイスの拡充、複合化・高付加価値ソリューションの開発を追求し、スマート、車載、産業/ロボット向けの分野への参入を推進しております。
2019年には株式会社ユーシンとの経営統合を果たし、研究開発分野におきましても、さまざまなシナジーの創出を行っております。
さらに、2020年4月30日に経営統合したエイブリック株式会社は、当社と相互に補完しあえるアナログ半導体製品のポートフォリオを有しており、両社の高い技術の融合により、さらなる高性能・高品質製品の開発を進めております。
2022年2月には今後発生していく新たな社会的課題を解決するエッジデバイスを支える新しい製品の開発力を強化する目的で、新たな研究開発拠点を大阪に開設いたしました。関西地区の大学、企業との協創体制を構築し、関西地区における「相合」の活性化と産学連携を強化しております。
2023年1月にはミネベア アクセスソリューションズ株式会社(旧 株式会社ホンダロック)との経営統合を果たし、Tier1ビジネスとしてのプレゼンスを最大限に活用して、高いシナジーを発揮して8本槍の一つであるアクセス製品の発展に取り組んでおります。3月には東京クロステックガーデンを新設し、東京研究開発センターをさらに拡充、2022年に新設した大阪研究開発センターとともに、R&D 体制を徹底的に強化いたしました。東京クロステックガーデンでは、「相合」活動をより一層推進するとともに、社外の業種の垣根も越えた、産学連携を含めた協創を追求しております。
2024年5月に経営統合を果たしたミネベアパワーデバイス株式会社(旧 株式会社日立パワーデバイス)は、産業や社会インフラの電化・電動化におけるキー・デバイスであるパワー半導体製品を提供している半導体メーカーであり、尖った強みを生かしやすいニッチな市場で強みを発揮させることで、大きなシナジー効果を生み出し、アナログ半導体事業としてさらなる成長を目指しております。
当連結会計年度における当社グループの研究開発費は49,755百万円であり、この中にはマテリアルサイエンス・ラボで行っている各種材料の分析等、各セグメントに配分できない基礎研究費用5,620百万円が含まれております。
当連結会計年度におけるセグメント別の研究開発活動は、次のとおりであります。
プレシジョンテクノロジーズ事業
プレシジョンテクノロジーズ事業の主力である各種ベアリング、すなわち、ボールベアリング、ロッドエンドベアリング等のすべり軸受を対象にした材料、潤滑剤及び超低摩耗自己潤滑ライナー(ミネロン™)等のトライボロジー関連の基礎技術開発を行っております(ミネロンは、ミネベアミツミ株式会社の登録商標です。航空宇宙規格であるAS81934の認定を取得しております)。
また、IT産業、家電産業、自動車産業、航空機産業及び医療機器産業等の新しい分野への用途の要求に応えるべく高速回転、高耐食、低発塵、高耐熱、長寿命及び導電性等の信頼性設計と応用設計に重点を置いた開発を行っております。
精密加工技術の粋とも言えるミニチュアボールベアリングの用途の一つであるAIサーバー冷却用ファンモーターには、高負荷演算に伴う熱対策として、高温・高速回転に耐えうる専用ミニチュアボールベアリングの開発を行っております。また、世界中で生みだされた膨大なデータを保管するのに必要なHDD(ハードディスクドライブ)のスイングアーム部には、超精密に組立てられたピボットアッセンブリーが使用されております。世界トップシェアを誇るメーカーとして、HDD市場で拡大しているデータセンター用ハイエンド・サーバーからニアライン向け用途に対応した新製品の開発や、ピボットアッセンブリー専用グリースの開発を行っております。さらに、HDD用ピボットアッセンブリーで培った超精密組立技術を応用し、完全自動運転の実現に向けたキー・デバイスLiDARに使用するカートリッジベアリングの開発を行っております。
航空機産業向けベアリングについては、ロッドエンドベアリングのすべり軸受の技術を応用することで、主に米国及び欧州航空機メーカーの航空機向けのメカアッシー、メイン・ランディングギア用のトラニオン・ベアリング及びフライト・コントロール用各種ベアリングの開発を行っております。また、当社海外連結子会社のRO-RA Aviation Systems GmbH社のスウェージチューブの技術を手に入れた事で、リンクロッドアッセンブリの垂直統合が可能となりました。
自動車産業向けは、ターボチャージャー用高耐熱ボールベアリングユニットを当社海外連結子会社のmyonic GmbHが開発いたしました。ターボチャージャーは、近年では環境規制対応で小型化するエンジンの出力不足を補うための出力補助装置として注目され、その活躍の場を一般自動車やエコカーへと広げております。
ドイツの連結子会社であるCEROBEAR GmbHは、セラミックベアリング及び高性能鋼材を用いたハイブリッドベアリングの設計・製造・販売で20年以上の実績がありますが、同社の技術と、歯科、医療機器、航空宇宙産業向け特殊ベアリングに強みを持つmyonic GmbHの技術とを組み合わせ、シナジー効果を最大化しつつ、今後旺盛な需要が期待される航空宇宙産業向け新製品の開発を行っております。
当事業における研究開発費は2,909百万円であります。
モーター・ライティング&センシング事業
モーター・ライティング&センシング事業の主力のひとつであるモーターには、HDD用スピンドルモーター、ステッピングモーター、DCモーター、ファンモーター及び車載モーター等があります。種々の用途において求められる小型化、高効率化(省エネ)、静粛性及び信頼性等顧客の要求に応じた先進的な製品を市場に先行投入できるよう、各種のシミュレーション技術、解析技術、制御技術及び材料技術等の基礎技術力と製品開発力を強化しております。
磁気応用技術については、材料技術及び製造技術の研究開発を行っており、その結果、高性能の各種モーター用希土類ボンドマグネット、高耐熱タイプのマグネット等の高性能製品が生まれております。
光学応用製品として、モバイル用超薄型液晶バックライトに加え、車載用バックライトを開発しております。
強みである超精密加工金型技術、及び導光板への微細パターン転写を担う射出成形技術を車載向けに、これら独自技術を深化させ、高効率・高輝度・高視認性をより強化した次世代製品の開発に成功いたしました。高級車需要の拡大に伴い、ハイエンド市場を狙い収益性を高めてまいります。製造面では、自社技術を結集した自動組立機や外観検査装置を導入し、他社が追随できない高度な量産技術を確立しております。
また、これらの光学技術を応用し、薄型レンズと点灯回路を組み合わせたLED照明を開発しております。さらには紫外線領域の光学制御にも踏み込み、産業・環境分野に寄与する機能照明の展開にも注力しております。これらの製品で薄型化、高効率化を実現し、環境性能に優れた高付加価値製品として、引き続き技術開発を加速させてまいります。
計測機器では、ひずみゲージを応用した計測機器を使用した「見守りベッドセンサーシステム」を開発し販売しております。いかなる計測用器具も身体に装着せずに、リアルタイムにバイタル情報を測定・表示することができるセンサーシステムです。ベッドの脚下に設置するため、既存のベッドにも簡単に設置可能であると同時に、ベッド上の利用者に対して非侵襲・非接触でありながら体動の状態を安定的かつ正確に把握することが可能になっております。身体への負担を少なく簡単に体重や体動をモニタリングすることができ、利用者のストレスを軽減すると同時に介護施設側の業務負荷軽減に貢献します。
また、新たに開発した薄膜ゲージは従来の箔ひずみゲージよりも小型・高抵抗が達成でき、ロボティクスや医療機器向け高精度センサーへの応用が可能となります。ポートフォリオの拡充や他の8本槍製品との相合による新たな製品開発を進めております。
レゾナントデバイスでは、スマートフォンのみならず、ウェアラブルデバイス、ゲーム、車載HMIなど指・手での操作や体表面への装着が伴うさまざまな製品に向けて技術開発を進めております。
さらに、世界に先駆けて開発に成功したフィルム型高感度ひずみゲージ「MINEGE™」(ミネージュ™)では、高感度(従来比500%以上)かつ、小型(従来比1/10以下)の特長を生かし、車載、モバイル・ウェアラブル、ロボティックス分野での製品化を進めております。
当事業における研究開発費は13,949百万円であります。
セミコンダクタ&エレクトロニクス事業
セミコンダクタ&エレクトロニクス事業においては、当社グループの成長戦略の柱である「相合」を具現化すべく、アナログ半導体技術、パワー半導体技術、及び超精密加工技術を融合させた高付加価値製品の開発に注力しております。
半導体分野では、エイブリック株式会社が長年培ってきた「低消費電力・高精度」のアナログ半導体技術を基盤とし、リチウムイオン二次電池向け保護IC、医療機器用IC、及び車載用・産業機器用の各種アナログICの研究開発を推進しております。
また、ミネベアパワーデバイス株式会社においては、電気自動車(EV)の普及や産業機器の省エネ化(GX)に不可欠なパワー半導体の開発を加速させております。シリコン(Si)ベースのIGBTや周辺デバイスの性能向上に加え、次世代材料を用いたパワーデバイスの研究を進めることで、電力変換損失の低減とモジュールの小型化に貢献してまいります。
さらに、MEMS(微小電気機械システム)技術とアナログ半導体、センサー技術を組み合わせたデバイスの開発にも取り組んでおります。IoTデバイス向けの超低消費電力センサーモジュールなど、次世代の社会インフラを支えるキー・デバイスの創出に注力しております。
エレクトロニクスデバイス分野では、スマートフォンのカメラ用アクチュエータにおいて、動画撮影ニーズの高まりに応じた高精度な光学式手ぶれ補正(OIS)機構や、デバイスのさらなる薄型化に向けた開発を行っております。ここでは、当社の強みである超精密機械加工技術と、高度な磁気回路設計、及び制御ソフトウエア技術を統合することで、競合他社に対する差別化をはかっております。
当事業における研究開発費は17,347百万円であります。
アクセスソリューションズ事業
アクセスソリューションズ事業においては、ミネベアミツミのコア技術と相合させたシナジー創出により、自動車用アクセス製品の高付加価値化に向けた研究開発を加速しております。
ドアハンドルは、メカ式・電動式ドアハンドルや緊急脱出用のメカニカルバックアップ機構の製品開発に加え、当社の強みであるひずみゲージ技術を応用したセンサー内蔵型の開発も進めており、自動車メーカー様の商品価値向上に貢献する差別化製品の創出に向けた活動を強化しております。
ドアラッチは、従来のメカ式ラッチに加えて、電動式ラッチの量産を開始しました。また業界最高水準の静音性を追求した次世代のパワーリフトゲートラッチ、フロントラッチ、サイドラッチの新規開発を強化し、グローバルな量産プロジェクトに向けた開発を加速させております。
パワー・クロージャー・システムは、低コストのCSD(コンパクト・スピンドル・ドライブ)の展開を進めるほか、CSDの技術を活用し高度な検知技術を搭載したSDD(サイド・ドア・ドライブ)の開発を進めております。
ドアミラーは、光学ミラーの収益性を強化するとともに、内製モーターを活用し技術差別化を狙ったプロジェクトが推進中で製品競争力を高めております。さらに、CMS(カメラ・モニタリング・システム)の量産プロジェクトを推進しております。
アンテナは、広範なエンジニアリング活動を通じて高付加価値な製品ポートフォリオへの転換をはかっております。
二輪車向け製品は、デジタルキーの量産プロジェクトや、既存スマートキーシステムの適応車種拡大に向けた開発を進めております。成長市場へのプロモーションを強化し、一層の市場シェア拡大をはかっております。
デジタルキーは、基礎開発から車種適応開発に向けたフェーズへ移行し、次世代のユーザー・フレンドリー型車両アクセス環境の実現を目指しております。
当事業における研究開発費は8,555百万円であります。
その他の事業
その他の事業は、ソフトウエアの設計、開発及び自社製機械が主な製品であります。
当事業における研究開発費は1,375百万円であります。
当社は、日本、米国、欧州、タイ、インド及び中国に開発拠点を有し、各拠点の特徴を生かしながら相互補完を進め、新規事業に係る新製品の開発のスピードアップをはかっております。「相合(インテグレーション)」活動をより一層推進するとともに、社会的課題の解決に対して、不可欠な新製品を生み出し続けて、社会になくてはならない部品と新たな価値を創出してまいります。
2013年に東京本部に設立した東京研究開発センターは、人材及び情報が集約される東京の利便性を最大限に生かした研究開発体制をもって、ロボティックス関連製品等への応用を視野に、モーター制御に係るソフトウエア、ハードウェア等の開発に注力しております。
2017年に経営統合したミツミ電機株式会社とは、お互いの強みを生かした製品を生み出すべく、シナジーを意識した研究開発活動を行っております。すなわち、ミツミ電機の入力・変換・制御機器とミネベアミツミの出力機器との組み合わせにより、IoTを見据えたデバイスの拡充、複合化・高付加価値ソリューションの開発を追求し、スマート、車載、産業/ロボット向けの分野への参入を推進しております。
2019年には株式会社ユーシンとの経営統合を果たし、研究開発分野におきましても、さまざまなシナジーの創出を行っております。
さらに、2020年4月30日に経営統合したエイブリック株式会社は、当社と相互に補完しあえるアナログ半導体製品のポートフォリオを有しており、両社の高い技術の融合により、さらなる高性能・高品質製品の開発を進めております。
2022年2月には今後発生していく新たな社会的課題を解決するエッジデバイスを支える新しい製品の開発力を強化する目的で、新たな研究開発拠点を大阪に開設いたしました。関西地区の大学、企業との協創体制を構築し、関西地区における「相合」の活性化と産学連携を強化しております。
2023年1月にはミネベア アクセスソリューションズ株式会社(旧 株式会社ホンダロック)との経営統合を果たし、Tier1ビジネスとしてのプレゼンスを最大限に活用して、高いシナジーを発揮して8本槍の一つであるアクセス製品の発展に取り組んでおります。3月には東京クロステックガーデンを新設し、東京研究開発センターをさらに拡充、2022年に新設した大阪研究開発センターとともに、R&D 体制を徹底的に強化いたしました。東京クロステックガーデンでは、「相合」活動をより一層推進するとともに、社外の業種の垣根も越えた、産学連携を含めた協創を追求しております。
2024年5月に経営統合を果たしたミネベアパワーデバイス株式会社(旧 株式会社日立パワーデバイス)は、産業や社会インフラの電化・電動化におけるキー・デバイスであるパワー半導体製品を提供している半導体メーカーであり、尖った強みを生かしやすいニッチな市場で強みを発揮させることで、大きなシナジー効果を生み出し、アナログ半導体事業としてさらなる成長を目指しております。
当連結会計年度における当社グループの研究開発費は49,755百万円であり、この中にはマテリアルサイエンス・ラボで行っている各種材料の分析等、各セグメントに配分できない基礎研究費用5,620百万円が含まれております。
当連結会計年度におけるセグメント別の研究開発活動は、次のとおりであります。
プレシジョンテクノロジーズ事業
プレシジョンテクノロジーズ事業の主力である各種ベアリング、すなわち、ボールベアリング、ロッドエンドベアリング等のすべり軸受を対象にした材料、潤滑剤及び超低摩耗自己潤滑ライナー(ミネロン™)等のトライボロジー関連の基礎技術開発を行っております(ミネロンは、ミネベアミツミ株式会社の登録商標です。航空宇宙規格であるAS81934の認定を取得しております)。
また、IT産業、家電産業、自動車産業、航空機産業及び医療機器産業等の新しい分野への用途の要求に応えるべく高速回転、高耐食、低発塵、高耐熱、長寿命及び導電性等の信頼性設計と応用設計に重点を置いた開発を行っております。
精密加工技術の粋とも言えるミニチュアボールベアリングの用途の一つであるAIサーバー冷却用ファンモーターには、高負荷演算に伴う熱対策として、高温・高速回転に耐えうる専用ミニチュアボールベアリングの開発を行っております。また、世界中で生みだされた膨大なデータを保管するのに必要なHDD(ハードディスクドライブ)のスイングアーム部には、超精密に組立てられたピボットアッセンブリーが使用されております。世界トップシェアを誇るメーカーとして、HDD市場で拡大しているデータセンター用ハイエンド・サーバーからニアライン向け用途に対応した新製品の開発や、ピボットアッセンブリー専用グリースの開発を行っております。さらに、HDD用ピボットアッセンブリーで培った超精密組立技術を応用し、完全自動運転の実現に向けたキー・デバイスLiDARに使用するカートリッジベアリングの開発を行っております。
航空機産業向けベアリングについては、ロッドエンドベアリングのすべり軸受の技術を応用することで、主に米国及び欧州航空機メーカーの航空機向けのメカアッシー、メイン・ランディングギア用のトラニオン・ベアリング及びフライト・コントロール用各種ベアリングの開発を行っております。また、当社海外連結子会社のRO-RA Aviation Systems GmbH社のスウェージチューブの技術を手に入れた事で、リンクロッドアッセンブリの垂直統合が可能となりました。
自動車産業向けは、ターボチャージャー用高耐熱ボールベアリングユニットを当社海外連結子会社のmyonic GmbHが開発いたしました。ターボチャージャーは、近年では環境規制対応で小型化するエンジンの出力不足を補うための出力補助装置として注目され、その活躍の場を一般自動車やエコカーへと広げております。
ドイツの連結子会社であるCEROBEAR GmbHは、セラミックベアリング及び高性能鋼材を用いたハイブリッドベアリングの設計・製造・販売で20年以上の実績がありますが、同社の技術と、歯科、医療機器、航空宇宙産業向け特殊ベアリングに強みを持つmyonic GmbHの技術とを組み合わせ、シナジー効果を最大化しつつ、今後旺盛な需要が期待される航空宇宙産業向け新製品の開発を行っております。
当事業における研究開発費は2,909百万円であります。
モーター・ライティング&センシング事業
モーター・ライティング&センシング事業の主力のひとつであるモーターには、HDD用スピンドルモーター、ステッピングモーター、DCモーター、ファンモーター及び車載モーター等があります。種々の用途において求められる小型化、高効率化(省エネ)、静粛性及び信頼性等顧客の要求に応じた先進的な製品を市場に先行投入できるよう、各種のシミュレーション技術、解析技術、制御技術及び材料技術等の基礎技術力と製品開発力を強化しております。
磁気応用技術については、材料技術及び製造技術の研究開発を行っており、その結果、高性能の各種モーター用希土類ボンドマグネット、高耐熱タイプのマグネット等の高性能製品が生まれております。
光学応用製品として、モバイル用超薄型液晶バックライトに加え、車載用バックライトを開発しております。
強みである超精密加工金型技術、及び導光板への微細パターン転写を担う射出成形技術を車載向けに、これら独自技術を深化させ、高効率・高輝度・高視認性をより強化した次世代製品の開発に成功いたしました。高級車需要の拡大に伴い、ハイエンド市場を狙い収益性を高めてまいります。製造面では、自社技術を結集した自動組立機や外観検査装置を導入し、他社が追随できない高度な量産技術を確立しております。
また、これらの光学技術を応用し、薄型レンズと点灯回路を組み合わせたLED照明を開発しております。さらには紫外線領域の光学制御にも踏み込み、産業・環境分野に寄与する機能照明の展開にも注力しております。これらの製品で薄型化、高効率化を実現し、環境性能に優れた高付加価値製品として、引き続き技術開発を加速させてまいります。
計測機器では、ひずみゲージを応用した計測機器を使用した「見守りベッドセンサーシステム」を開発し販売しております。いかなる計測用器具も身体に装着せずに、リアルタイムにバイタル情報を測定・表示することができるセンサーシステムです。ベッドの脚下に設置するため、既存のベッドにも簡単に設置可能であると同時に、ベッド上の利用者に対して非侵襲・非接触でありながら体動の状態を安定的かつ正確に把握することが可能になっております。身体への負担を少なく簡単に体重や体動をモニタリングすることができ、利用者のストレスを軽減すると同時に介護施設側の業務負荷軽減に貢献します。
また、新たに開発した薄膜ゲージは従来の箔ひずみゲージよりも小型・高抵抗が達成でき、ロボティクスや医療機器向け高精度センサーへの応用が可能となります。ポートフォリオの拡充や他の8本槍製品との相合による新たな製品開発を進めております。
レゾナントデバイスでは、スマートフォンのみならず、ウェアラブルデバイス、ゲーム、車載HMIなど指・手での操作や体表面への装着が伴うさまざまな製品に向けて技術開発を進めております。
さらに、世界に先駆けて開発に成功したフィルム型高感度ひずみゲージ「MINEGE™」(ミネージュ™)では、高感度(従来比500%以上)かつ、小型(従来比1/10以下)の特長を生かし、車載、モバイル・ウェアラブル、ロボティックス分野での製品化を進めております。
当事業における研究開発費は13,949百万円であります。
セミコンダクタ&エレクトロニクス事業
セミコンダクタ&エレクトロニクス事業においては、当社グループの成長戦略の柱である「相合」を具現化すべく、アナログ半導体技術、パワー半導体技術、及び超精密加工技術を融合させた高付加価値製品の開発に注力しております。
半導体分野では、エイブリック株式会社が長年培ってきた「低消費電力・高精度」のアナログ半導体技術を基盤とし、リチウムイオン二次電池向け保護IC、医療機器用IC、及び車載用・産業機器用の各種アナログICの研究開発を推進しております。
また、ミネベアパワーデバイス株式会社においては、電気自動車(EV)の普及や産業機器の省エネ化(GX)に不可欠なパワー半導体の開発を加速させております。シリコン(Si)ベースのIGBTや周辺デバイスの性能向上に加え、次世代材料を用いたパワーデバイスの研究を進めることで、電力変換損失の低減とモジュールの小型化に貢献してまいります。
さらに、MEMS(微小電気機械システム)技術とアナログ半導体、センサー技術を組み合わせたデバイスの開発にも取り組んでおります。IoTデバイス向けの超低消費電力センサーモジュールなど、次世代の社会インフラを支えるキー・デバイスの創出に注力しております。
エレクトロニクスデバイス分野では、スマートフォンのカメラ用アクチュエータにおいて、動画撮影ニーズの高まりに応じた高精度な光学式手ぶれ補正(OIS)機構や、デバイスのさらなる薄型化に向けた開発を行っております。ここでは、当社の強みである超精密機械加工技術と、高度な磁気回路設計、及び制御ソフトウエア技術を統合することで、競合他社に対する差別化をはかっております。
当事業における研究開発費は17,347百万円であります。
アクセスソリューションズ事業
アクセスソリューションズ事業においては、ミネベアミツミのコア技術と相合させたシナジー創出により、自動車用アクセス製品の高付加価値化に向けた研究開発を加速しております。
ドアハンドルは、メカ式・電動式ドアハンドルや緊急脱出用のメカニカルバックアップ機構の製品開発に加え、当社の強みであるひずみゲージ技術を応用したセンサー内蔵型の開発も進めており、自動車メーカー様の商品価値向上に貢献する差別化製品の創出に向けた活動を強化しております。
ドアラッチは、従来のメカ式ラッチに加えて、電動式ラッチの量産を開始しました。また業界最高水準の静音性を追求した次世代のパワーリフトゲートラッチ、フロントラッチ、サイドラッチの新規開発を強化し、グローバルな量産プロジェクトに向けた開発を加速させております。
パワー・クロージャー・システムは、低コストのCSD(コンパクト・スピンドル・ドライブ)の展開を進めるほか、CSDの技術を活用し高度な検知技術を搭載したSDD(サイド・ドア・ドライブ)の開発を進めております。
ドアミラーは、光学ミラーの収益性を強化するとともに、内製モーターを活用し技術差別化を狙ったプロジェクトが推進中で製品競争力を高めております。さらに、CMS(カメラ・モニタリング・システム)の量産プロジェクトを推進しております。
アンテナは、広範なエンジニアリング活動を通じて高付加価値な製品ポートフォリオへの転換をはかっております。
二輪車向け製品は、デジタルキーの量産プロジェクトや、既存スマートキーシステムの適応車種拡大に向けた開発を進めております。成長市場へのプロモーションを強化し、一層の市場シェア拡大をはかっております。
デジタルキーは、基礎開発から車種適応開発に向けたフェーズへ移行し、次世代のユーザー・フレンドリー型車両アクセス環境の実現を目指しております。
当事業における研究開発費は8,555百万円であります。
その他の事業
その他の事業は、ソフトウエアの設計、開発及び自社製機械が主な製品であります。
当事業における研究開発費は1,375百万円であります。