有価証券報告書-第122期(令和2年12月1日-令和3年11月30日)

【提出】
2022/02/28 9:15
【資料】
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【項目】
126項目

対処すべき課題

(1)経営方針
従前からの社会的使命である電力の安定供給への貢献を続けながら、本来の姿であるソリューション集団として新たな価値、事業を創造し、より良い社会への貢献を行うことを経営方針としております。
(2)経営戦略及び経営環境
①コア事業
コア事業であるバルブ製造販売部門およびメンテナンス部門におきましては、近年推進してきた各種施策が結実し筋肉質な事業基盤へと改善されつつありますが、当面の課題は売上高の絶対量増大であると認識しております。バルブ製造販売部門においては、中期的な停滞が想定される原子力・火力向け高温高圧バルブ市場にあわせ、エンジニアリング領域、発電外領域、高温高圧外領域、海外市場等への展開、またメンテナンス部門においては、バルブメンテナンスに留まらない総合工事会社としてのプレゼンスを確立し受注領域を拡大していくことで事業規模の回復に努めてまいります。さらには、コア事業全体においてデジタルテクノロジーを活用した生産性向上に取り組み、事業競争力を高めてまいります。
②ソリューション事業
ソリューション事業におきましては、事業展開上の基盤構築に一定の目途がついたことから、直接的な事業構築をこれまで以上に加速してまいります。具体的には、装置産業のDX、またこれまでの各種事業開発をもって蓄積したノウハウ、知見、ネットワークの共有、これらを事業として確立、拡大し、バルブ製造販売事業、メンテナンス事業に続く第三の柱としてスケールさせるよう努めてまいります。
(3)対処すべき課題
新型コロナウイルス感染症の影響により企業活動に様々な制約を受ける現況においても、従前からの社会的使命である電力の安定供給への貢献を続けながら、本来の姿であるソリューション集団として新たな価値、事業を創造し、より良い社会への貢献を行うことが当社グループの経営戦略であり対処すべき課題です。事業環境の変化に柔軟かつ迅速に対応し、持続可能な成長を続けることにより、当社グループの企業価値、株主価値の最大化を図り、未来型ものづくり企業のあり方を体現することを目指します。