有価証券報告書-第73期(令和2年7月1日-令和3年6月30日)

【提出】
2021/09/29 11:36
【資料】
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【項目】
158項目

研究開発活動

当社グループは、チャレンジ精神と技術革新を理念として、常に独創的な先端技術で多様化する顧客ニーズにマッチした製品開発を進めております。
現在、研究開発は、当社情報・知的財産本部を主管部門とした当社グループ全体の開発委員会を設け、市場情報、技術情報を一元管理し効率的かつ戦略的に研究開発活動を推進しております。
当連結会計年度における当社グループ全体の研究開発費は1,669百万円であり、セグメント別の研究開発活動の状況および研究開発費の金額は、次のとおりであります。
(1) パッケージングプラント事業
コンピュータ制御による自動高速パッケージングシステム、製品の高品質化に応える無菌充填技術、包装形態の多様化に対応するロボット包装ライン、細胞培養の自動化システムなどを中心に、当社、シブヤマシナリー㈱およびシブヤパッケージングシステム㈱が研究開発を行っております。
当連結会計年度の主な成果としては、10mmまでの固形物の充填が可能な大型具材入り飲料用充填機を開発しました。また、中・低速用ラベル間欠送り式ラベラを開発しました。
なお、当事業に係る研究開発費は663百万円であります。
(2) メカトロシステム事業
半導体製造システム、切断加工システム、医療機器関連および超音波応用機器などを中心に、当社および㈱カイジョーが研究開発を行っております。
当連結会計年度の主な成果としては、1検体で新型コロナウイルスとインフルエンザウイルスA型/B型の3つのウイルスを同時に検査可能なリアルタイムPCR検査装置を株式会社スディックスバイオテック(鹿児島市)と共同で開発しました。また、新型超音波発振器および新画像認識アルゴリズムの搭載等によりボンダビリティを向上させたワイドエリア対応ワイヤボンダを開発しました。
なお、当事業に係る研究開発費は905百万円であります。
(3) 農業用設備事業
農業用選果・選別システムなどの研究開発は、シブヤ精機㈱が行っております。
当連結会計年度の主な成果としては、選果機に搭載するAI検査システムを開発しました。従来、腐敗や病気、害虫により被害を受けた果実は目視で確認し排除していましたが、カメラで撮影した果実の画像を蓄積された膨大なデータと照らし合わせて解析することにより、人間の目視判断と同等の品質検査を瞬時に自動で行うことが可能となります。
なお、当事業に係る研究開発費は100百万円であります。