有価証券報告書-第79期(2025/04/01-2026/03/31)
b.戦略
気候変動に対しては、移行リスク、物理リスクがそれぞれ最大となる2種類のシナリオを設定し、シナリオ分析によりリスクと機会を抽出しています。リスクに対しては、レジリエンスを強化するための取組を環境委員会にて検討し、カーボンニュートラル戦略として中期経営計画に織り込むことで、確実かつ計画的に対応を進めていきます。これにより各シナリオで想定する社会において、当社の事業活動は適応できると考えています。
<シナリオの設定>①1.5℃シナリオ
地球温暖化の抑止が社会基盤となり、温室効果ガス排出抑制・再生可能エネルギー関連の政策や、技術革新・インフラ整備により脱炭素化が加速し、気温上昇を1.5℃以内に抑えることが実現している社会。気温上昇による物理リスクは低減されるが、規制強化やステークホルダーからのニーズの変化など、社会変化に対する対応が求められるため、移行リスクが最大となるシナリオとして設定しています。
②4℃シナリオ
地球温暖化を食い止めることができず、気温が4℃上昇してしまった社会。気温の上昇に伴う気候変動により、集中豪雨・台風などの自然災害による急性リスク増加や降雨パターンの変化による水不足などの慢性リスク発生により、物理リスクが最大となるシナリオとして設定しています。
<リスクと機会>
(注) 時間軸は、短期を5年未満、中期を5~10年未満、長期を10年以上としています。
<レジリエンス強化の取組>
気候変動に対しては、移行リスク、物理リスクがそれぞれ最大となる2種類のシナリオを設定し、シナリオ分析によりリスクと機会を抽出しています。リスクに対しては、レジリエンスを強化するための取組を環境委員会にて検討し、カーボンニュートラル戦略として中期経営計画に織り込むことで、確実かつ計画的に対応を進めていきます。これにより各シナリオで想定する社会において、当社の事業活動は適応できると考えています。
<シナリオの設定>①1.5℃シナリオ
地球温暖化の抑止が社会基盤となり、温室効果ガス排出抑制・再生可能エネルギー関連の政策や、技術革新・インフラ整備により脱炭素化が加速し、気温上昇を1.5℃以内に抑えることが実現している社会。気温上昇による物理リスクは低減されるが、規制強化やステークホルダーからのニーズの変化など、社会変化に対する対応が求められるため、移行リスクが最大となるシナリオとして設定しています。
②4℃シナリオ
地球温暖化を食い止めることができず、気温が4℃上昇してしまった社会。気温の上昇に伴う気候変動により、集中豪雨・台風などの自然災害による急性リスク増加や降雨パターンの変化による水不足などの慢性リスク発生により、物理リスクが最大となるシナリオとして設定しています。
<リスクと機会>
| 種類 | 短期・中期・長期のリスクと機会 | 事業・戦略・財務に及ぼす影響 | ||||
| 区分 | 説明 | 時間軸 | 可能性 | 影響額 | ||
| 移行 (1.5℃) | 規制 | リスク | 炭素税の導入による操業費用の増加 | 中期 | 大 | 10億円 |
| 機会 | 温室効果ガスの削減によるコスト低減(炭素税、電力料金等) | 中期 | ― | 15億円 | ||
| 評判 | リスク | 脱炭素化を目指さないことによる、お客さまからの取引解消 | 長期 | 大 | 200億円 | |
| 機会 | カーボンニュートラル対応の情報開示による資金調達の安定化 | 長期 | ― | ― | ||
| 技術 | リスク | 低炭素化へ向けた材料変更による、材料コストの増加 | 長期 | 中 | 50億円 | |
| 機会 | 低CO2製品開発による受注拡大 | 長期 | ― | 10億円 | ||
| 物理 (4℃) | 急性 | リスク | 自然災害の激甚化による工業操業停止、サプライチェーン分析による売上減少 | 長期 | 中 | 100億円 |
| 慢性 | リスク | 平均気温の上昇による空調コストの増加 | 長期 | 大 | 1億円 | |
| リスク | 降水量の変化による水供給不足 | 長期 | 小 | 30億円 | ||
(注) 時間軸は、短期を5年未満、中期を5~10年未満、長期を10年以上としています。
<レジリエンス強化の取組>
| リスク | レジリエンス強化の取組 |
| 炭素税の導入による操業費用の増加 | ・省エネの徹底、温室効果ガスの代替化による工場CO2排出量の低減 ・再エネの導入拡大による、再エネ率向上 ・物流効率改善、FCV導入による輸送CO2排出量低減 |
| 脱炭素化を目指さないことによる、 お客さまからの取引解消 | ・中長期戦略の策定と開示 ・仕入先との連携強化 |
| 低炭素化へ向けた材料変更による、 材料コストの増加 | ・低CO2材料の開発 |
| 自然災害の激甚化による工場操業停止、サプライチェーン分断による売上減少 | ・事業継続計画(BCP)の策定 |
| 平均気温の上昇による空調コストの増加 | ・空調設備のトップランナー設備への更新 |
| 降水量の変化による水供給不足 | ・製造工程の水再利用により取水量抑制 |