有価証券報告書-第83期(令和2年1月1日-令和2年12月31日)
有報資料
以下の文中における将来に関する事項については、有価証券報告書提出日(2021年3月29日)現在、入手しうる情報に基づいて判断したものであります。
(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、社是「おもしろおかしく」のもと世界で事業展開する分析・計測機器メーカーとして「真のグローバルカンパニー」をめざし、様々な産業分野のグローバルな市場に対して、分析技術を中心とした事業活動を通じて、「地球環境の保全」「ヒトの健康」「社会の安全・利便性向上」「科学技術の発展」などをもたらすことにより社会貢献することを基本理念としています。
また、連結経営を重視し、世界49社にのぼる当社グループの「人財」・「技術」リソースを活かした連携強化及び融合を積極的に推進しております。
(2)目標とする経営指標
当社グループは、2019年8月に5年後の2023年度を目標年度とする中長期経営計画「MLMAP2023(Mid-Long Term Management Plan 2023)」を策定し、連結売上高3,000億円、営業利益400億円、ROE(自己資本当期純利益率)10%以上をめざしております。
(3)中長期的な会社の経営戦略及び会社の対処すべき課題
当社グループは、市場別に自動車、環境・プロセス、医用、半導体、科学の5つのセグメントで事業展開をしております。各市場において設備投資や研究開発投資の循環サイクルなどの特性があり、それぞれに柔軟に対応する必要があります。5つの異なる市場で各事業部門が強みを発揮できるよう、継続的にバランスよく投資を進めています。事業部門間で「人財」や生産設備等の事業リソースを一時的にシフトすることにより、業績の悪い事業の負担を軽減する柔軟な対応をとるなど、互いに補完しながら持続的に成長できる体制を取っております。
当社グループを取り巻く事業環境は劇的に変化しています。自動車産業においては技術の潮目が変わり、電動化や自動運転といった次世代技術に大きな進展を見ることができます。また、感染症拡大という事態がAIやIoTといった先進技術の普及を加速し、半導体、バイオ、ヘルスケアといった市場においても地殻変動が起きています。さらに、中国やインドを中心としたアジア諸国は先進国に肩を並べる勢いで成長を遂げ、世界の市場構造そのものが大きく変わり始めています。
加速度を増して変化する外部環境にスピーディに対応しながら、さらなる事業成長と企業価値向上の実現をめざすため、当社グループは、2019年8月に「ONE STAGE AHEAD」をスローガンに据えた中長期経営計画「MLMAP2023」を策定しました。加速度を増して変化する外部環境にスピーディに対応しながら、さらなる事業成長と企業価値向上の実現をめざしております。
このMLMAP2023を達成するために、以下の3つの重点施策を設定のうえ、様々な取り組みを行っています。
●重点施策1:「Market Oriented Business」
メガトレンドをリードする3フィールドに、コア技術を活用した分析・計測ソリューションを展開
当社グループが5つの事業部門でグローバルに保有する技術、営業チャネル、生産拠点、顧客ネットワークを有機的に組み合わせ、お客様のニーズに応える独自の分析・計測ソリューションを提供します。当社グループの強みである「はかる」技術を通じて、メガトレンドをリードする3フィールドにおいて、イノベーションを加速させる企業体への変革をめざします
⦅3フィールドにおける主な施策⦆
Energy/Environment
・ホリバMIRA社、ホリバ・フューエルコン社とのシナジーを最大化させた自動車事業に加え、科学事業のリソースも活用し、エネルギー効率向上への寄与が期待される、電動化や自動運転などの次世代自動車技術におけるビジネスを拡大します。また、自動車開発全般におけるフロントローディング(開発プロセス短縮による工数低減)を実現する最適アプリケーションの提供を通じて、お客様の課題を解決し、自動車開発に欠かせないパートナーとしての地位確立をめざします。
・環境・プロセス事業においては、ガス、水、大気、石油化学領域における多様な製品ラインアップを生かし、新興国における規制対応から、先進国における生産性向上に至るまで、グローバルレベルでの環境保全/改善に貢献します。
■ 当連結会計年度においては、今後拡大が想定される水素関連市場に対して、当社グループにおけるビジネスの機会を見出し、成長戦略策定を進めました。当社グループのコア技術で水素を多面的にとらえ、水素技術活用の実証実験から実用化までを幅広くカバーし、エネルギーを“かしこく”「つくる・ためる・つかう」という断面において、水素エネルギー社会への貢献をめざします。2021年1月1日からは当社グローバル本部内に「Hydrogen Energy Project」を発足させ、この取り組みを加速させていきます。
Materials/Semiconductor
・自動車の電動化加速により拡大する二次電池開発需要や、半導体材料や有機材料の解析などの分野では、当社グループがグローバルに展開するアカデミアや自動車/半導体産業といった幅広い顧客層に、科学事業が保有する最先端の分析・計測装置を提供することで、事業拡大を実現します。
・半導体事業においては、グローバルに展開する強固な開発/供給体制を基盤に、主力製品であるマスフローコントローラーと薬液濃度モニターのさらなるシェア拡大をめざします。また、半導体製造装置周辺に搭載された、当社グループの計測/制御機器が生み出す様々なデータを活用できる環境を提供し、半導体生産プロセスの改善に貢献します。
■ 当連結会計年度においては、当社グループがグローバルに保有する様々なセンシング技術を活用し、半導体市場に新たな製品・サービスの積極投入を図るため、半導体事業の主力グループ会社である株式会社堀場エステックにセンシング技術活用に特化した部門を新設しました。クロスセグメントでの活動を促進させ、保有技術の共有と活用を推し進め、半導体市場向けビジネスでの新製品の展開を加速させます。
Bio/Healthcare
・医用事業においては、当社グループの強みである検体検査市場でのさらなるビジネス拡大をめざします。ローム株式会社からの事業承継により取得した、微量血液検査システムの技術を生かして製品ラインアップを拡充するとともに、シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス社(アメリカ)との長期的パートナー契約により対象市場を拡大します。得意分野の開業医/中小型病院市場に加えて、中大型病院市場にも切り込み、グローバルな事業成長を加速させます。
・創薬/製薬分野においては、主に科学事業が保有するノウハウを活用し、粒子計測や分光分析技術の応用により、独創的なソリューションを提供します。
■ 当連結会計年度においては、フランスにおける先端分光技術製品の生産拠点を移転、拡張の上、新たに開設しました。分光技術によるエンジニアリングおよび生産の強化により、半導体、製薬・創薬、細胞・遺伝子など幅広い領域にビジネスの対象市場を拡大し、分光技術のリーディングカンパニーとして市場を牽引していきます
●重点施策2:「Solution Provider Beyond Life Cycle Management」
製品導入からリプレイスまで、全方位でお客様のコアビジネスをサポート
当社グループでは、1,000を超える製品群の中からお客様に最適なソリューションパッケージを提供し、保守点検からリプレイスまでトータルにサポートするビジネスモデルを築いてきました。今後は、今まで見えなかった情報の定量化により、新たなアプローチからお客様の課題解決に貢献する、データマネジメントの領域にもビジネスを拡大します。製品の稼動データによる正確な機器管理により、顧客設備の効率運用をサポートすることに加え、計測データの解析により新しい価値の提供を実現し、機器販売と高付加価値なサポートの融合を実現します。「Always with You」をキーワードに、常にお客様に寄り添ったソリューションを提供していきます。
■ 当連結会計年度においては、サービス事業のヘッドクォーターと位置付ける株式会社堀場テクノサービスの新社屋を建設いたしました。この拠点を基盤に、稼働データを使ったメンテナンスサービスや、計測データを活用してのコンサルティングといった、データマネジメントを中心としたビジネスモデルを確立させ、機器販売・管理運用・解析というさまざまな断面からお客様をサポートしてまいります。
●重点施策3:「HORIBA Core Values」“The Next Stage of Super Dream Team”
すべての事業活動推進の原動力となる「強い人財※2」を作る組織体制の強化
重点施策1、2で挙げた事業活動を推進していく原動力は人財にあります。これまで当社グループは、人財育成の面においても様々な施策に取り組んできました。ブラックジャックプロジェクト※3は、フロントライン、すなわち現場の最前線の情報を経営陣と共有するシステムとして機能し、当社グループの新しい企業文化として根付いてきました。今後は、成長著しいアジア地域でのアクティビティを強化し、全グループへのさらなる浸透を進め、経営目標を現場に繋げる活動を推進していきます。ダイバーシティ推進プロジェクトであるステンドグラスプロジェクト※4についても、グループ会社間での人財交流活性化を通じて、活動をさらに発展させています。ホリバリアン※5がより働きやすく、働き甲斐を感じられる職場環境を整備することで、多様な人財によるSuper Dream Teamを実現し、既存ビジネスの変革や新ビジネスの創出を加速します。
これらの企業文化を含めた資産価値の最大化を実現するために導入した経営指標、HORIBA Premium Valueを用いて、事業部門やグループ各社、そして当社グループ全体の資産効率の最適化に向けた活動を加速します。迅速な経営判断により機動的な資源投入を実現するだけでなく、利益拡大と継続投資双方のバランス成長を実現します。
■ 当連結会計年度においては、新型コロナウイルス感染症拡大前の2019年に導入していたグループ統一のオンライン・コミュニケーション・ツールの活用や、在宅勤務制度を発展させ導入した「Good Place勤務制度」の利用を推進しました。これらの活動により、緊急事態宣言下においても柔軟かつ効率的な働き方を実現させただけでなく、多様な人財がより働きやすく、働き甲斐を感じながら活躍できる職場環境整備を加速することが出来ました。
これら3つの重点施策の実現を通じて、当社グループでは、2023年度に売上高3,000億円、営業利益400億円、ROE(自己資本当期純利益率)10%以上をめざします。
⦅用語説明⦆
※1 MLMAP(Mid-Long Term Management Plan):当社グループでは中長期経営計画を「MLMAP」として社内浸透させています。
※2 人財:当社グループでは、従業員を大切な財産と考えて「人財」と表現しています。
※3 ブラックジャックプロジェクト:「従業員の意識と行動の変革」を目的として1997年に開始した当社グループ独自の業務改善活動で、当初から専任組織を設置して活動の促進を図ってきました。経営者が最前線の現場(フロントライン)からの直接の情報を得る機会であるとともに、グローバルでの経験/知識を共有する大切な役割も担っており、Super Dream Team実現のための重要な活動のひとつです。
※4 ステンドグラスプロジェクト:「性別、年齢、国籍、障害などを乗り越えて多様な個性と才能が輝き、新たな価値を創造し続けることで強いHORIBAを実現する」をミッションに掲げたプロジェクトです。2014年開始。
※5 ホリバリアン:当社グループで働くすべての人を同じファミリーであると考え、ホリバリアンと呼んでいます。
(1)会社の経営の基本方針
当社グループは、社是「おもしろおかしく」のもと世界で事業展開する分析・計測機器メーカーとして「真のグローバルカンパニー」をめざし、様々な産業分野のグローバルな市場に対して、分析技術を中心とした事業活動を通じて、「地球環境の保全」「ヒトの健康」「社会の安全・利便性向上」「科学技術の発展」などをもたらすことにより社会貢献することを基本理念としています。
また、連結経営を重視し、世界49社にのぼる当社グループの「人財」・「技術」リソースを活かした連携強化及び融合を積極的に推進しております。
(2)目標とする経営指標
当社グループは、2019年8月に5年後の2023年度を目標年度とする中長期経営計画「MLMAP2023(Mid-Long Term Management Plan 2023)」を策定し、連結売上高3,000億円、営業利益400億円、ROE(自己資本当期純利益率)10%以上をめざしております。
(3)中長期的な会社の経営戦略及び会社の対処すべき課題
当社グループは、市場別に自動車、環境・プロセス、医用、半導体、科学の5つのセグメントで事業展開をしております。各市場において設備投資や研究開発投資の循環サイクルなどの特性があり、それぞれに柔軟に対応する必要があります。5つの異なる市場で各事業部門が強みを発揮できるよう、継続的にバランスよく投資を進めています。事業部門間で「人財」や生産設備等の事業リソースを一時的にシフトすることにより、業績の悪い事業の負担を軽減する柔軟な対応をとるなど、互いに補完しながら持続的に成長できる体制を取っております。
当社グループを取り巻く事業環境は劇的に変化しています。自動車産業においては技術の潮目が変わり、電動化や自動運転といった次世代技術に大きな進展を見ることができます。また、感染症拡大という事態がAIやIoTといった先進技術の普及を加速し、半導体、バイオ、ヘルスケアといった市場においても地殻変動が起きています。さらに、中国やインドを中心としたアジア諸国は先進国に肩を並べる勢いで成長を遂げ、世界の市場構造そのものが大きく変わり始めています。
加速度を増して変化する外部環境にスピーディに対応しながら、さらなる事業成長と企業価値向上の実現をめざすため、当社グループは、2019年8月に「ONE STAGE AHEAD」をスローガンに据えた中長期経営計画「MLMAP2023」を策定しました。加速度を増して変化する外部環境にスピーディに対応しながら、さらなる事業成長と企業価値向上の実現をめざしております。
このMLMAP2023を達成するために、以下の3つの重点施策を設定のうえ、様々な取り組みを行っています。
●重点施策1:「Market Oriented Business」
メガトレンドをリードする3フィールドに、コア技術を活用した分析・計測ソリューションを展開
当社グループが5つの事業部門でグローバルに保有する技術、営業チャネル、生産拠点、顧客ネットワークを有機的に組み合わせ、お客様のニーズに応える独自の分析・計測ソリューションを提供します。当社グループの強みである「はかる」技術を通じて、メガトレンドをリードする3フィールドにおいて、イノベーションを加速させる企業体への変革をめざします
⦅3フィールドにおける主な施策⦆
Energy/Environment
・ホリバMIRA社、ホリバ・フューエルコン社とのシナジーを最大化させた自動車事業に加え、科学事業のリソースも活用し、エネルギー効率向上への寄与が期待される、電動化や自動運転などの次世代自動車技術におけるビジネスを拡大します。また、自動車開発全般におけるフロントローディング(開発プロセス短縮による工数低減)を実現する最適アプリケーションの提供を通じて、お客様の課題を解決し、自動車開発に欠かせないパートナーとしての地位確立をめざします。
・環境・プロセス事業においては、ガス、水、大気、石油化学領域における多様な製品ラインアップを生かし、新興国における規制対応から、先進国における生産性向上に至るまで、グローバルレベルでの環境保全/改善に貢献します。
■ 当連結会計年度においては、今後拡大が想定される水素関連市場に対して、当社グループにおけるビジネスの機会を見出し、成長戦略策定を進めました。当社グループのコア技術で水素を多面的にとらえ、水素技術活用の実証実験から実用化までを幅広くカバーし、エネルギーを“かしこく”「つくる・ためる・つかう」という断面において、水素エネルギー社会への貢献をめざします。2021年1月1日からは当社グローバル本部内に「Hydrogen Energy Project」を発足させ、この取り組みを加速させていきます。
Materials/Semiconductor
・自動車の電動化加速により拡大する二次電池開発需要や、半導体材料や有機材料の解析などの分野では、当社グループがグローバルに展開するアカデミアや自動車/半導体産業といった幅広い顧客層に、科学事業が保有する最先端の分析・計測装置を提供することで、事業拡大を実現します。
・半導体事業においては、グローバルに展開する強固な開発/供給体制を基盤に、主力製品であるマスフローコントローラーと薬液濃度モニターのさらなるシェア拡大をめざします。また、半導体製造装置周辺に搭載された、当社グループの計測/制御機器が生み出す様々なデータを活用できる環境を提供し、半導体生産プロセスの改善に貢献します。
■ 当連結会計年度においては、当社グループがグローバルに保有する様々なセンシング技術を活用し、半導体市場に新たな製品・サービスの積極投入を図るため、半導体事業の主力グループ会社である株式会社堀場エステックにセンシング技術活用に特化した部門を新設しました。クロスセグメントでの活動を促進させ、保有技術の共有と活用を推し進め、半導体市場向けビジネスでの新製品の展開を加速させます。
Bio/Healthcare
・医用事業においては、当社グループの強みである検体検査市場でのさらなるビジネス拡大をめざします。ローム株式会社からの事業承継により取得した、微量血液検査システムの技術を生かして製品ラインアップを拡充するとともに、シーメンスヘルスケア・ダイアグノスティクス社(アメリカ)との長期的パートナー契約により対象市場を拡大します。得意分野の開業医/中小型病院市場に加えて、中大型病院市場にも切り込み、グローバルな事業成長を加速させます。
・創薬/製薬分野においては、主に科学事業が保有するノウハウを活用し、粒子計測や分光分析技術の応用により、独創的なソリューションを提供します。
■ 当連結会計年度においては、フランスにおける先端分光技術製品の生産拠点を移転、拡張の上、新たに開設しました。分光技術によるエンジニアリングおよび生産の強化により、半導体、製薬・創薬、細胞・遺伝子など幅広い領域にビジネスの対象市場を拡大し、分光技術のリーディングカンパニーとして市場を牽引していきます
●重点施策2:「Solution Provider Beyond Life Cycle Management」
製品導入からリプレイスまで、全方位でお客様のコアビジネスをサポート
当社グループでは、1,000を超える製品群の中からお客様に最適なソリューションパッケージを提供し、保守点検からリプレイスまでトータルにサポートするビジネスモデルを築いてきました。今後は、今まで見えなかった情報の定量化により、新たなアプローチからお客様の課題解決に貢献する、データマネジメントの領域にもビジネスを拡大します。製品の稼動データによる正確な機器管理により、顧客設備の効率運用をサポートすることに加え、計測データの解析により新しい価値の提供を実現し、機器販売と高付加価値なサポートの融合を実現します。「Always with You」をキーワードに、常にお客様に寄り添ったソリューションを提供していきます。
■ 当連結会計年度においては、サービス事業のヘッドクォーターと位置付ける株式会社堀場テクノサービスの新社屋を建設いたしました。この拠点を基盤に、稼働データを使ったメンテナンスサービスや、計測データを活用してのコンサルティングといった、データマネジメントを中心としたビジネスモデルを確立させ、機器販売・管理運用・解析というさまざまな断面からお客様をサポートしてまいります。
●重点施策3:「HORIBA Core Values」“The Next Stage of Super Dream Team”
すべての事業活動推進の原動力となる「強い人財※2」を作る組織体制の強化
重点施策1、2で挙げた事業活動を推進していく原動力は人財にあります。これまで当社グループは、人財育成の面においても様々な施策に取り組んできました。ブラックジャックプロジェクト※3は、フロントライン、すなわち現場の最前線の情報を経営陣と共有するシステムとして機能し、当社グループの新しい企業文化として根付いてきました。今後は、成長著しいアジア地域でのアクティビティを強化し、全グループへのさらなる浸透を進め、経営目標を現場に繋げる活動を推進していきます。ダイバーシティ推進プロジェクトであるステンドグラスプロジェクト※4についても、グループ会社間での人財交流活性化を通じて、活動をさらに発展させています。ホリバリアン※5がより働きやすく、働き甲斐を感じられる職場環境を整備することで、多様な人財によるSuper Dream Teamを実現し、既存ビジネスの変革や新ビジネスの創出を加速します。
これらの企業文化を含めた資産価値の最大化を実現するために導入した経営指標、HORIBA Premium Valueを用いて、事業部門やグループ各社、そして当社グループ全体の資産効率の最適化に向けた活動を加速します。迅速な経営判断により機動的な資源投入を実現するだけでなく、利益拡大と継続投資双方のバランス成長を実現します。
■ 当連結会計年度においては、新型コロナウイルス感染症拡大前の2019年に導入していたグループ統一のオンライン・コミュニケーション・ツールの活用や、在宅勤務制度を発展させ導入した「Good Place勤務制度」の利用を推進しました。これらの活動により、緊急事態宣言下においても柔軟かつ効率的な働き方を実現させただけでなく、多様な人財がより働きやすく、働き甲斐を感じながら活躍できる職場環境整備を加速することが出来ました。
これら3つの重点施策の実現を通じて、当社グループでは、2023年度に売上高3,000億円、営業利益400億円、ROE(自己資本当期純利益率)10%以上をめざします。
⦅用語説明⦆
※1 MLMAP(Mid-Long Term Management Plan):当社グループでは中長期経営計画を「MLMAP」として社内浸透させています。
※2 人財:当社グループでは、従業員を大切な財産と考えて「人財」と表現しています。
※3 ブラックジャックプロジェクト:「従業員の意識と行動の変革」を目的として1997年に開始した当社グループ独自の業務改善活動で、当初から専任組織を設置して活動の促進を図ってきました。経営者が最前線の現場(フロントライン)からの直接の情報を得る機会であるとともに、グローバルでの経験/知識を共有する大切な役割も担っており、Super Dream Team実現のための重要な活動のひとつです。
※4 ステンドグラスプロジェクト:「性別、年齢、国籍、障害などを乗り越えて多様な個性と才能が輝き、新たな価値を創造し続けることで強いHORIBAを実現する」をミッションに掲げたプロジェクトです。2014年開始。
※5 ホリバリアン:当社グループで働くすべての人を同じファミリーであると考え、ホリバリアンと呼んでいます。