有価証券報告書-第85期(2022/01/01-2022/12/31)
有報資料
以下の文中における将来に関する事項については、有価証券報告書提出日(2023年3月27日)現在、入手しうる情報に基づいて判断したものです。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、社是「おもしろおかしく」のもと世界で事業展開する分析・計測機器メーカーとして「真のグローバルカンパニー」をめざし、様々な産業分野のグローバルな市場に対して、分析技術を中心とした事業活動を通じて、「地球環境の保全」「ヒトの健康」「社会の安全・利便性向上」「科学技術の発展」等をもたらすことにより社会貢献することを基本理念としています。
また、連結経営を重視し、世界49社にのぼる当社グループの「人財(※1)」「技術」リソースを活かした連携強化及び融合を積極的に推進しています。
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、2023年度を目標年度とする中長期経営計画「MLMAP2023(Mid-Long Term Management Plan 2023)(※2)」を2019年8月に策定し、連結売上高3,000億円、営業利益400億円、ROE(自己資本当期純利益率)10%以上をめざしています。
(3) 中長期的な会社の経営戦略及び会社の対処すべき課題
当社グループは、市場別に自動車、環境・プロセス、医用、半導体、科学の5つのセグメントで事業展開をしています。各市場において設備投資や研究開発投資の循環サイクル等の特性があり、それぞれに柔軟に対応する必要があります。異なる市場で各セグメントが強みを発揮できるよう、継続的にバランスよく投資を進めています。セグメント間で「人財」や生産設備等の事業リソースを一時的にシフトすることにより、業績の悪い事業の負担を軽減する柔軟な対応をとる等、互いに補完しながら持続的に成長できる体制を取っています。
当社グループを取り巻く事業環境は劇的に変化しています。自動車産業においては技術の潮目が変わり、電動化や自動運転といった次世代技術に大きな進展を見ることができます。また、感染症拡大という事態がAIやIoTといった先進技術の普及を加速し、半導体、バイオ、ヘルスケアといった市場においても地殻変動が起きています。さらに、中国やインドを中心としたアジア諸国は先進国に肩を並べる勢いで成長を遂げ、世界の市場構造そのものが大きく変わり始めています。
加速度を増して変化する外部環境にスピーディに対応しながら、さらなる事業成長と企業価値向上の実現をめざすため、当社グループは、2019年8月に「ONE STAGE AHEAD」をスローガンに据えた中長期経営計画「MLMAP2023」を策定しました。その内容は社会課題やサステナビリティに向き合うものであり、加速度を増して変化する外部環境にスピーディに対応しながら、さらなる事業成長と企業価値向上の実現をめざしています。
このMLMAP2023を達成するために、以下の3つの重点施策を設定のうえ、様々な取り組みを行っています。
・重点施策1:「Market Oriented Business」
メガトレンドをリードする3フィールドに、コア技術を活用した分析・計測ソリューションを展開
当社グループが5つのセグメントでグローバルに保有する技術、営業チャネル、生産拠点、顧客ネットワークを有機的に組み合わせ、お客様のニーズに応える独自の分析・計測ソリューションを提供します。当社グループの強みである「はかる」技術を通じて、メガトレンドをリードする3フィールドにおいて、イノベーションを加速させる企業体への変革をめざします。
<3フィールドにおける主な施策>Energy/Environment
・ホリバMIRA社(イギリス)、ホリバ・フューエルコン社(ドイツ)とのシナジーを最大化させた自動車セグメントに加え、科学セグメントのリソースも活用し、エネルギー効率向上への寄与が期待される、電動化や自動運転等の次世代自動車技術におけるビジネスを拡大します。また、自動車開発全般におけるフロントローディング(開発プロセス短縮による工数低減)を実現する最適アプリケーションの提供を通じて、お客様の課題を解決し、自動車開発に欠かせないパートナーとしての地位確立をめざします。
・環境・プロセスセグメントにおいては、ガス、水、大気、石油化学領域における多様な製品ラインアップを生かし、環境規制対応から、電子産業をはじめとする様々な産業での製造プロセスでの分析・計測に至るまで、グローバルレベルでの環境保全や生産性向上に貢献します。
当連結会計年度においては、再生可能エネルギーで水素を生成する水電解装置に向けた開発用評価装置及び製造用検査装置の需要が欧州で拡大、これら装置の供給力を強化しています。また、水素やアンモニアの燃焼等の水素エネルギー社会に欠かせない技術開発に貢献する高精度水素ガス測定装置を上市しました。さらに、製造プロセスでの計測需要が増加し、半導体製造プロセスにおいて大気放出前のガスの無害化を監視する計測装置、製造プロセス管理にかかる顧客の負荷低減に貢献する残留塩素濃度モニターや無補充式セルフクリーニングpH電極等を積極的に展開しました。今後もグループ一体となって新たな製品・ソリューション開発に取り組み、カーボンニュートラル実現や環境負荷低減、生産性向上へ向けての製品供給力を強化していきます。
Materials/Semiconductor
・自動車の電動化加速により拡大する二次電池開発需要や、半導体材料や有機材料の解析等の分野では、当社グループがグローバルに展開するアカデミアや自動車/半導体産業といった幅広い顧客層に、科学セグメントが保有する最先端の分析・計測装置を提供することで、事業拡大を実現します。
・半導体セグメントにおいては、グローバルに展開する強固な開発/供給体制を基盤に、主力製品であるマスフローコントローラーと薬液濃度モニターのさらなるシェア拡大をめざします。また、半導体製造装置周辺に搭載された、当社グループの計測/制御機器が生み出す様々なデータを活用できる環境を提供し、半導体生産プロセスの改善に貢献します。
当連結会計年度においては、昨年に引き続き、グローバルで半導体需要や性能・品質要求が高まりました。最先端の半導体デバイスメーカー、また半導体製造装置メーカーのニーズに的確に応えるための製品の高精度化に加え、日本におけるマスフローコントローラー、薬液濃度モニターの供給力を強化しました。また、露光工程で使用されるレティクル/マスク異物検査装置を用いた先端プロセス向けのアプリケーション開発を実施、顧客のニーズに応えるカスタマイズを強化しています。新市場開拓に向けては、クロスセグメントでの活動により、光学技術を用いた新たな製品開発を推し進めました。半導体産業において、研究開発工程から製造プロセスまでの様々な計測需要に応え、半導体技術のさらなる発展に貢献します。
Bio/Healthcare
・医用セグメントにおいては、当社グループの強みである検体検査市場でのさらなるビジネス拡大をめざします。ローム株式会社からの事業承継により取得した、微量血液検査システムの技術を生かして製品ラインアップを拡充するとともに、免疫や生化学分野など、血球計数計測分野以外でのさらなるビジネス拡大をめざします。
・創薬/製薬分野においては、主に科学セグメントが保有するノウハウを活用し、粒子計測や分光分析技術の応用により、独創的なソリューションを提供します。
当連結会計年度においては、創薬/製薬分野にて、企業や大学、研究機関等での研究開発に向けたハイエンドな分析・計測装置の拡販と同時に産業のプロセス計測需要に対応するソリューション提供を推し進めました。また、血球計数計測分野においては、新製品を上市したことにより、特に日本国内や成長市場で機器販売が好調に推移しました。本格稼働したホリバ・インド社(インド)の新試薬工場も活用しながら、グローバルでの試薬の供給を拡大します。ライフサイエンス等新領域でのビジネス拡大とともに、顧客に密着したエンジニアリング力をグローバルに強化し、社会課題の解決に貢献していきます。
・重点施策2:「Solution Provider Beyond Life Cycle Management」
製品導入からリプレイスまで、全方位でお客様のコアビジネスをサポート
当社グループでは、1,000を超える製品群の中からお客様に最適なソリューションパッケージを提供し、保守点検からリプレイスまでトータルにサポートするビジネスモデルを築いてきました。今後は、今まで見えなかった情報の定量化により、新たなアプローチからお客様の課題解決に貢献する、データマネジメントの領域にもビジネスを拡大します。製品の稼働データによる正確な機器管理により、顧客設備の効率運用をサポートすることに加え、計測データの解析により新しい価値の提供を実現し、機器販売と高付加価値なサポートの融合を実現します。「Always with You」をキーワードに、常にお客様に寄り添ったソリューションを提供していきます。
当連結会計年度においては、製品の試運転、改造、点検等従来のサービスビジネスに加え、リモート・サポートや受託分析、サブスクリプション契約での分析、サービス提供に注力しました。また分析機器選定時のデモンストレーションのほか、受託分析、共同研究等を通して分析技術を提供する「Analytical Solution Plaza」活用によるビジネス拡大を図っています。2021年度に本格稼働した堀場テクノサービス社の新社屋を起点としてグローバルでのグローバルサービス体制を強化していきます。
・重点施策3:「HORIBA Core Values」“The Next Stage of Super Dream Team”
すべての事業活動推進の原動力となる「強い人財」を作る組織体制の強化
重点施策1、2で挙げた事業活動を推進していく原動力は人財にあります。これまで当社グループは、人財育成の面においても様々な施策に取り組んできました。ブラックジャックプロジェクト(※3)は、フロントライン、すなわち現場の最前線の情報を経営陣と共有するシステムとして機能し、当社グループの新しい企業文化として根付いてきました。今後は、成長著しいアジア地域でのアクティビティを強化し、全グループへのさらなる浸透を進め、経営目標を現場に繋げる活動を推進していきます。ダイバーシティ推進についても、グループ会社間での人財交流活性化を通じて、活動をさらに発展させています。ホリバリアン(※4)がより働きやすく、働き甲斐を感じられる職場環境を整備することで、多様な人財によるSuper Dream Teamを実現し、既存ビジネスの変革や新ビジネスの創出を加速します。
これらの企業文化を含めた資産価値の最大化を実現するために導入した経営指標、HORIBA Premium Valueを用いて、セグメントやグループ各社、そして当社グループ全体の資産効率の最適化に向けた活動を加速します。迅速な経営判断により機動的な資源投入を実現するだけでなく、利益拡大と継続投資双方のバランス成長を実現します。
当連結会計年度においては、ダイバーシティ推進プロジェクトであるステンドグラスプロジェクト(※5)を中心に、ダイバーシティ推進のあり方や考え方を学ぶ場や対話の場を複数回設けました。また、国内グループ各社において、ステンドグラスプロジェクトのワーキンググループの活動の活性化を図りました。さらに、2023年度末の目標である管理職における女性比率20%に向けた女性活躍推進を積極的に行っており、2022年4月には内部昇格による歴代3人目の女性執行役員が就任しました。
これら3つの重点施策の実現を通じて、当社グループでは、2023年度に連結売上高3,000億円、営業利益400億円、ROE(自己資本当期純利益率)10%以上をめざします。
(注)※1.人財:当社グループでは、従業員を大切な財産と考えて「人財」と表現しています。
※2.MLMAP(Mid-Long Term Management Plan):当社グループでは中長期経営計画を「MLMAP」として社内浸透させています。
※3.ブラックジャックプロジェクト:「従業員の意識と行動の変革」を目的として1997年に開始した当社グループ独自の業務改善活動で、当初から専任組織を設置して活動の促進を図ってきました。経営者が最前線の現場(フロントライン)からの直接の情報を得る機会であるとともに、グローバルでの経験/知識を共有する大切な役割も担っており、Super Dream Team実現のための重要な活動のひとつです。
※4.ホリバリアン:当社グループで働くすべての人を同じファミリーであると考え、ホリバリアンと呼んでいます。
※5.ステンドグラスプロジェクト:「性別、年齢、国籍、障害等を乗り越えて多様な個性と才能が輝き、新たな価値を創造し続けることで強いHORIBAを実現する」をミッションに掲げたプロジェクトです。2014年開始。
(1) 会社の経営の基本方針
当社グループは、社是「おもしろおかしく」のもと世界で事業展開する分析・計測機器メーカーとして「真のグローバルカンパニー」をめざし、様々な産業分野のグローバルな市場に対して、分析技術を中心とした事業活動を通じて、「地球環境の保全」「ヒトの健康」「社会の安全・利便性向上」「科学技術の発展」等をもたらすことにより社会貢献することを基本理念としています。
また、連結経営を重視し、世界49社にのぼる当社グループの「人財(※1)」「技術」リソースを活かした連携強化及び融合を積極的に推進しています。
(2) 目標とする経営指標
当社グループは、2023年度を目標年度とする中長期経営計画「MLMAP2023(Mid-Long Term Management Plan 2023)(※2)」を2019年8月に策定し、連結売上高3,000億円、営業利益400億円、ROE(自己資本当期純利益率)10%以上をめざしています。
(3) 中長期的な会社の経営戦略及び会社の対処すべき課題
当社グループは、市場別に自動車、環境・プロセス、医用、半導体、科学の5つのセグメントで事業展開をしています。各市場において設備投資や研究開発投資の循環サイクル等の特性があり、それぞれに柔軟に対応する必要があります。異なる市場で各セグメントが強みを発揮できるよう、継続的にバランスよく投資を進めています。セグメント間で「人財」や生産設備等の事業リソースを一時的にシフトすることにより、業績の悪い事業の負担を軽減する柔軟な対応をとる等、互いに補完しながら持続的に成長できる体制を取っています。
当社グループを取り巻く事業環境は劇的に変化しています。自動車産業においては技術の潮目が変わり、電動化や自動運転といった次世代技術に大きな進展を見ることができます。また、感染症拡大という事態がAIやIoTといった先進技術の普及を加速し、半導体、バイオ、ヘルスケアといった市場においても地殻変動が起きています。さらに、中国やインドを中心としたアジア諸国は先進国に肩を並べる勢いで成長を遂げ、世界の市場構造そのものが大きく変わり始めています。
加速度を増して変化する外部環境にスピーディに対応しながら、さらなる事業成長と企業価値向上の実現をめざすため、当社グループは、2019年8月に「ONE STAGE AHEAD」をスローガンに据えた中長期経営計画「MLMAP2023」を策定しました。その内容は社会課題やサステナビリティに向き合うものであり、加速度を増して変化する外部環境にスピーディに対応しながら、さらなる事業成長と企業価値向上の実現をめざしています。
このMLMAP2023を達成するために、以下の3つの重点施策を設定のうえ、様々な取り組みを行っています。
・重点施策1:「Market Oriented Business」
メガトレンドをリードする3フィールドに、コア技術を活用した分析・計測ソリューションを展開
当社グループが5つのセグメントでグローバルに保有する技術、営業チャネル、生産拠点、顧客ネットワークを有機的に組み合わせ、お客様のニーズに応える独自の分析・計測ソリューションを提供します。当社グループの強みである「はかる」技術を通じて、メガトレンドをリードする3フィールドにおいて、イノベーションを加速させる企業体への変革をめざします。
<3フィールドにおける主な施策>Energy/Environment
・ホリバMIRA社(イギリス)、ホリバ・フューエルコン社(ドイツ)とのシナジーを最大化させた自動車セグメントに加え、科学セグメントのリソースも活用し、エネルギー効率向上への寄与が期待される、電動化や自動運転等の次世代自動車技術におけるビジネスを拡大します。また、自動車開発全般におけるフロントローディング(開発プロセス短縮による工数低減)を実現する最適アプリケーションの提供を通じて、お客様の課題を解決し、自動車開発に欠かせないパートナーとしての地位確立をめざします。
・環境・プロセスセグメントにおいては、ガス、水、大気、石油化学領域における多様な製品ラインアップを生かし、環境規制対応から、電子産業をはじめとする様々な産業での製造プロセスでの分析・計測に至るまで、グローバルレベルでの環境保全や生産性向上に貢献します。
当連結会計年度においては、再生可能エネルギーで水素を生成する水電解装置に向けた開発用評価装置及び製造用検査装置の需要が欧州で拡大、これら装置の供給力を強化しています。また、水素やアンモニアの燃焼等の水素エネルギー社会に欠かせない技術開発に貢献する高精度水素ガス測定装置を上市しました。さらに、製造プロセスでの計測需要が増加し、半導体製造プロセスにおいて大気放出前のガスの無害化を監視する計測装置、製造プロセス管理にかかる顧客の負荷低減に貢献する残留塩素濃度モニターや無補充式セルフクリーニングpH電極等を積極的に展開しました。今後もグループ一体となって新たな製品・ソリューション開発に取り組み、カーボンニュートラル実現や環境負荷低減、生産性向上へ向けての製品供給力を強化していきます。
Materials/Semiconductor
・自動車の電動化加速により拡大する二次電池開発需要や、半導体材料や有機材料の解析等の分野では、当社グループがグローバルに展開するアカデミアや自動車/半導体産業といった幅広い顧客層に、科学セグメントが保有する最先端の分析・計測装置を提供することで、事業拡大を実現します。
・半導体セグメントにおいては、グローバルに展開する強固な開発/供給体制を基盤に、主力製品であるマスフローコントローラーと薬液濃度モニターのさらなるシェア拡大をめざします。また、半導体製造装置周辺に搭載された、当社グループの計測/制御機器が生み出す様々なデータを活用できる環境を提供し、半導体生産プロセスの改善に貢献します。
当連結会計年度においては、昨年に引き続き、グローバルで半導体需要や性能・品質要求が高まりました。最先端の半導体デバイスメーカー、また半導体製造装置メーカーのニーズに的確に応えるための製品の高精度化に加え、日本におけるマスフローコントローラー、薬液濃度モニターの供給力を強化しました。また、露光工程で使用されるレティクル/マスク異物検査装置を用いた先端プロセス向けのアプリケーション開発を実施、顧客のニーズに応えるカスタマイズを強化しています。新市場開拓に向けては、クロスセグメントでの活動により、光学技術を用いた新たな製品開発を推し進めました。半導体産業において、研究開発工程から製造プロセスまでの様々な計測需要に応え、半導体技術のさらなる発展に貢献します。
Bio/Healthcare
・医用セグメントにおいては、当社グループの強みである検体検査市場でのさらなるビジネス拡大をめざします。ローム株式会社からの事業承継により取得した、微量血液検査システムの技術を生かして製品ラインアップを拡充するとともに、免疫や生化学分野など、血球計数計測分野以外でのさらなるビジネス拡大をめざします。
・創薬/製薬分野においては、主に科学セグメントが保有するノウハウを活用し、粒子計測や分光分析技術の応用により、独創的なソリューションを提供します。
当連結会計年度においては、創薬/製薬分野にて、企業や大学、研究機関等での研究開発に向けたハイエンドな分析・計測装置の拡販と同時に産業のプロセス計測需要に対応するソリューション提供を推し進めました。また、血球計数計測分野においては、新製品を上市したことにより、特に日本国内や成長市場で機器販売が好調に推移しました。本格稼働したホリバ・インド社(インド)の新試薬工場も活用しながら、グローバルでの試薬の供給を拡大します。ライフサイエンス等新領域でのビジネス拡大とともに、顧客に密着したエンジニアリング力をグローバルに強化し、社会課題の解決に貢献していきます。
・重点施策2:「Solution Provider Beyond Life Cycle Management」
製品導入からリプレイスまで、全方位でお客様のコアビジネスをサポート
当社グループでは、1,000を超える製品群の中からお客様に最適なソリューションパッケージを提供し、保守点検からリプレイスまでトータルにサポートするビジネスモデルを築いてきました。今後は、今まで見えなかった情報の定量化により、新たなアプローチからお客様の課題解決に貢献する、データマネジメントの領域にもビジネスを拡大します。製品の稼働データによる正確な機器管理により、顧客設備の効率運用をサポートすることに加え、計測データの解析により新しい価値の提供を実現し、機器販売と高付加価値なサポートの融合を実現します。「Always with You」をキーワードに、常にお客様に寄り添ったソリューションを提供していきます。
当連結会計年度においては、製品の試運転、改造、点検等従来のサービスビジネスに加え、リモート・サポートや受託分析、サブスクリプション契約での分析、サービス提供に注力しました。また分析機器選定時のデモンストレーションのほか、受託分析、共同研究等を通して分析技術を提供する「Analytical Solution Plaza」活用によるビジネス拡大を図っています。2021年度に本格稼働した堀場テクノサービス社の新社屋を起点としてグローバルでのグローバルサービス体制を強化していきます。
・重点施策3:「HORIBA Core Values」“The Next Stage of Super Dream Team”
すべての事業活動推進の原動力となる「強い人財」を作る組織体制の強化
重点施策1、2で挙げた事業活動を推進していく原動力は人財にあります。これまで当社グループは、人財育成の面においても様々な施策に取り組んできました。ブラックジャックプロジェクト(※3)は、フロントライン、すなわち現場の最前線の情報を経営陣と共有するシステムとして機能し、当社グループの新しい企業文化として根付いてきました。今後は、成長著しいアジア地域でのアクティビティを強化し、全グループへのさらなる浸透を進め、経営目標を現場に繋げる活動を推進していきます。ダイバーシティ推進についても、グループ会社間での人財交流活性化を通じて、活動をさらに発展させています。ホリバリアン(※4)がより働きやすく、働き甲斐を感じられる職場環境を整備することで、多様な人財によるSuper Dream Teamを実現し、既存ビジネスの変革や新ビジネスの創出を加速します。
これらの企業文化を含めた資産価値の最大化を実現するために導入した経営指標、HORIBA Premium Valueを用いて、セグメントやグループ各社、そして当社グループ全体の資産効率の最適化に向けた活動を加速します。迅速な経営判断により機動的な資源投入を実現するだけでなく、利益拡大と継続投資双方のバランス成長を実現します。
当連結会計年度においては、ダイバーシティ推進プロジェクトであるステンドグラスプロジェクト(※5)を中心に、ダイバーシティ推進のあり方や考え方を学ぶ場や対話の場を複数回設けました。また、国内グループ各社において、ステンドグラスプロジェクトのワーキンググループの活動の活性化を図りました。さらに、2023年度末の目標である管理職における女性比率20%に向けた女性活躍推進を積極的に行っており、2022年4月には内部昇格による歴代3人目の女性執行役員が就任しました。
これら3つの重点施策の実現を通じて、当社グループでは、2023年度に連結売上高3,000億円、営業利益400億円、ROE(自己資本当期純利益率)10%以上をめざします。
(注)※1.人財:当社グループでは、従業員を大切な財産と考えて「人財」と表現しています。
※2.MLMAP(Mid-Long Term Management Plan):当社グループでは中長期経営計画を「MLMAP」として社内浸透させています。
※3.ブラックジャックプロジェクト:「従業員の意識と行動の変革」を目的として1997年に開始した当社グループ独自の業務改善活動で、当初から専任組織を設置して活動の促進を図ってきました。経営者が最前線の現場(フロントライン)からの直接の情報を得る機会であるとともに、グローバルでの経験/知識を共有する大切な役割も担っており、Super Dream Team実現のための重要な活動のひとつです。
※4.ホリバリアン:当社グループで働くすべての人を同じファミリーであると考え、ホリバリアンと呼んでいます。
※5.ステンドグラスプロジェクト:「性別、年齢、国籍、障害等を乗り越えて多様な個性と才能が輝き、新たな価値を創造し続けることで強いHORIBAを実現する」をミッションに掲げたプロジェクトです。2014年開始。