有価証券報告書-第48期(令和2年4月1日-令和3年3月31日)

【提出】
2021/06/23 15:31
【資料】
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【項目】
132項目

経営上の重要な契約等

(1)相互技術供与契約
契約会社名相手方の名称国名契約品目契約内容契約期間
日本電産㈱
(当社)
ミネベアミツミ㈱日本流体動圧軸受及びHDD用スピンドルモータ特許権等のクロスライセンス契約
※1
2004年12月18日から契約特許権の存続期間満了まで
日本電産㈱
(当社)
NTN㈱日本流体動圧軸受(B,Gタイプ)を使ったモータ(主に3.5インチHDD用)特許権等のクロスライセンス契約
※2
2009年7月24日から2022年7月23日まで(両当事者合意の場合、更新または延長)
日本電産㈱
(当社)
パナソニック㈱日本流体動圧軸受及びHDD用スピンドルモータ特許権等のクロスライセンス契約
※3
2013年4月1日から契約特許権の存続期間満了まで

(注)※1.当社は対価を一括して受領しております。
※2.当社が対価を年2回、継続して支払う契約です。
※3.当社が対価を一括して支払う契約です。
(2)株式譲渡契約
(三菱重工工作機械株式会社)
当社は、2021年2月4日開催の取締役会において、三菱重工業株式会社(以下、「三菱重工」)から、工作機械、切削工具及びその関連製品に関する設計・製造・販売等を手掛ける三菱重工工作機械株式会社(以下、「三菱重工工作機械」)の株式の取得及び工作機械事業を専業とする海外子会社3社の三菱重工グループが保有する株式の全持分譲受、並びに海外子会社9社が営む工作機械事業の事業譲受(以下、「本株式取得」)等を決議し、2021年2月5日付で三菱重工と本株式取得等に係る譲渡契約を締結致しました。
1.目的
本株式取得により、NIDECに工作機械事業を迎えることでNIDECの既存事業との相互補完が強化されます。特にNIDECは、日本電産シンポにおいて減速機及びプレス機の製造・販売・サービス事業を展開しており、この既存2事業と要素技術開発、製造、営業面等においてシナジーがあると見込んでいるものです。株式譲渡完了後、三菱重工工作機械は日本電産シンポの第三の柱たる事業として重要な位置づけとなります。加えて、三菱重工工作機械の技術がNIDEC内における、将来的な内製化に向けた取り組みにも寄与するものと想定しております。現在、当社が最も注力しているモータ・インバータ・減速機を三位一体にしたEV用トラクションユニットである「E-Axle」は、今後更なる需要を見込んでおります。そのため、E-Axleの拡販をしていくにあたり、その中核部品の一つである、ギヤの強化が必要不可欠です。本株式取得は三菱重工工作機械のギヤに精通した人材及び高度な技術力を獲得できるという、NIDECのEV戦略にも合致した重要な取り組みとなります。
三菱重工工作機械は、1936年に広島において旋盤生産から事業を開始し、三菱重工のグループ会社として長年工作機械のトップメーカーとして「ものづくり」の未来を創る企業として継続、成長している企業です。同社は工作機械、切削工具及びその関連製品に関する設計・製造・販売及びアフターサービス等を提供しており、これまでに培ってきた技術に加え、専門性の高い人材を有しております。主な製品分野は、国内トップシェアを誇る、自動車用トランスミッションや減速機等の歯車装置において、切削加工から研削加工に至るまでの高精度・高効率の歯車加工を実現する歯車機械を始め、最先端かつ独自技術を提供するレーザー・半導体製造装置等の製品を展開しております。
当社は、本株式取得を完了後、三菱重工工作機械を軸として工作機械事業の更なる拡大を視野に入れており、必要な投資を行うことで同事業をグローバルの主役にすることが可能だと考えております。NIDECと三菱重工工作機械のそれぞれが持つ技術力、ブランド力、顧客基盤を相互に利用してグローバルベースでの工作機械市場の発展に貢献したいと考えております。
2.三菱重工工作機械の概要
名称 三菱重工工作機械株式会社
本社所在地 滋賀県栗東市六地蔵130
設立 2015年
事業内容 工作機械、切削工具及びその関連製品に関する設計・製造・販売並びにコンサルティング業務、及び上記製品に関わる製品の据付、技術指導、アフターサービス等
3.株式譲渡契約締結日
2021年2月5日
4.本取引実行日
2021年7月以降(予定)