有価証券報告書-第53期(2023/04/01-2024/03/31)
(1) 経営成績等の状況の概要
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、物価上昇及び為替変動リスク等の不安要素を抱えつつも、インバウンド需要の回復、設備投資が拡大する等により緩やかな回復基調となりました。世界経済においては、不安定な国際情勢を背景とする地政学リスクの高まり、各国の金利政策の変更に伴う急激な為替変動等、先行き不透明な状況となりました。
このような状況の中、当社グループは、高付加価値空間創造企業として、持続可能でよりよい社会の実現を目指し、高い省エネ性能に加え、顧客価値を創造する光の質を高めた新製品の開発、製造及び販売に注力して参りました。
業界に先駆け製品をLED化して以降、製品のエネルギー効率の継続的な改善は製造メーカーの責務と考え、さらなる高効率照明器具の開発を進めるとともに、「人と地球にやさしい未来の光」を実現し、人々の暮らしを明るく照らすだけでなく、より豊かに幸せにすることを目指したサステナビリティ経営を推進しております。
また、製造部門においては、環境に配慮した製品の提供を目指し、継続した品質改善活動及び原価低減活動を行うとともに、販売管理費の抑制に努めて参りました。
この結果、当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
財政状態の状況
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産は、39,924百万円(前連結会計年度末比4,784百万円の増加)となりました。
(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産は、22,829百万円(前連結会計年度末比626百万円の増加)となりました。
(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債は、15,238百万円(前連結会計年度末比727百万円の減少)となりました。
(固定負債)
当連結会計年度末における固定負債は、8,947百万円(前連結会計年度末比894百万円の減少)となりました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は、38,567百万円(前連結会計年度末比7,032百万円の増加)となりました。
経営成績の状況
(売上高)
当連結会計年度における売上高は、51,706百万円(前連結会計年度比13.1%の増収)となりました。
(営業利益)
当連結会計年度における営業利益は、5,203百万円(前連結会計年度比68.3%の増益)となりました。
(経常利益)
当連結会計年度における経常利益は、5,724百万円(前連結会計年度比57.7%の増益)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、4,649百万円(前連結会計年度比57.0%の増益)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(照明器具関連事業)
照明器具関連事業の売上高は45,774百万円(前連結会計年度比12.2%の増収)(セグメント間取引含む。以下同じ。)となり、セグメント利益(営業利益。以下同じ。)は5,624百万円(前連結会計年度比73.1%の増益)となりました。
(環境関連事業)
環境関連事業の売上高は10,272百万円(前連結会計年度比16.2%の増収)となり、セグメント利益は897百万円(前連結会計年度比9.1%の増益)となりました。
(インテリア家具事業)
インテリア家具事業の売上高は1,174百万円(前連結会計年度比24.4%の増収)となり、セグメント損失は210百万円(前連結会計年度は98百万円のセグメント損失)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、16,163百万円(前連結会計年度は11,847百万円)となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、10,152百万円の増加(前連結会計年度は3,901百万円の増加)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、2,904百万円の減少(前連結会計年度は2,789百万円の減少)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、4,094百万円の減少(前連結会計年度は461百万円の減少)となりました。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.金額は製造原価としております。
b.受注実績
当社グループ(当社及び連結子会社、以下同じ)は主に需要予測に基づく見込生産方式を採用しているため、該当事項はありません。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(注) セグメント間取引については、相殺消去しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、業績予想として売上高48,500百万円、営業利益4,800百万円、経常利益4,500百万円及び親会社株主に帰属する当期純利益3,200百万円を2023年4月28日に公表し、その達成のため、高付加価値空間創造企業として、持続可能でよりよい社会の実現を目指し、高い省エネ性能に加え、顧客価値を創造する光の質を高めた新製品の開発、製造及び販売に注力して参りました。
サステナビリティに関する社会的な要請が高まる中、エネルギー価格の高騰やゼロカーボンに向けた社会の取組みの進捗が追い風となり、当連結会計年度における売上高は、51,706百万円(前連結会計年度比13.1%の増収、業績予想比6.6%の増収)となりました。
また、製造部門における継続した品質改善活動及び原価低減活動並びに全社的な販売費及び一般管理費の抑制に努めた結果、営業利益は5,203百万円(前連結会計年度比68.3%の増益、業績予想比8.4%の増益)、経常利益は5,724百万円(前連結会計年度比57.7%の増益、業績予想比27.2%の増益)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,649百万円(前連結会計年度比57.0%の増益、業績予想比45.3%の増益)となりました。
なお、2023年4月28日に「中期経営計画の見直しに関するお知らせ」で公表いたしました中期経営計画につきましては、計画の取組施策を着実に実行した結果、2025年3月期を最終年度とする中期経営計画での数値目標である売上高及び営業利益は、最終年度を待たず、1年前倒しで達成いたしました。
セグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
(照明器具関連事業)
当セグメントにおきましては、業務用LED照明器具分野で業界トップクラスの品揃えを実現し、照明制御ソリューション分野でのトップブランドとしての地位の確立に努めました。
国内市場については、無線照明コントロールシステム「Smart LEDZ Fit/Fit Plus」及び無線調光調色器具「Tunable LEDZ」の販売促進に注力しました。電気料金の高騰やサステナビリティに関する社会的要請の高まりを背景に、既存照明器具の取り換え需要に加え、新設の商業施設やオフィス等の大型施設向け需要の取込みを強化しました。
また、自然の光、カラー演出、色味調整の三役を1台で備えた次世代無線調光調色器具シリーズ「Synca」の製品群を大幅に拡充し、東京事業所の体験型オフィスをさらにリニューアルするとともに、これからの照明を模索する「Synca U/X Lab connect」を新設、そして福岡営業所にも「Synca U/X Lab FUKUOKA」を新設しました。さらにオフィス向けカタログ「LIGHTING+FOR WORKSPACE」を発刊し、積極的な販売活動を展開しました。
急激な円安の進行と原材料の高騰による売上原価への影響の対応としては、価格改定を行うとともに、原価低減及び販売管理費削減の取組みを継続して進めました。
海外市場については、英国において2023年5月に「S16」カタログを発刊し、顧客密着型の営業を強化しました。
また、アジアでは、高級建築市場顧客の需要に応える「sync」シリーズの継続した新商品リリースと「Synca」を、DALI信号で制御できる「DALIコンバーター」を、海外先行リリースし、同市場における高いブランドイメージの確立と、高級住宅のWEB照明プレゼンテーションツールとして、「Virtual Concepts」をリリースし認知度向上に努めました。「sync4」カタログを2023年6月のWEB公表に引き続き7月に発刊し、既存顧客の深耕に努めるとともに高級建築市場の開拓を進めました。
この結果、売上高は45,774百万円(前連結会計年度比12.2%の増収)(セグメント間取引含む。以下同じ。)となり、セグメント利益(営業利益。以下同じ。)は5,624百万円(前連結会計年度比73.1%の増益)となりました。
(環境関連事業)
当セグメントにおきましては、流通店舗を中心にLED照明の更新、省エネルギー化及び快適性向上の提案に注力しました。
エリア毎や時間帯別の調光調色照明で蓄積した当社グループならではのノウハウを活かし、複数店舗の照明を遠隔で一括操作し、省エネルギーと空間演出が実現可能な新サービス「レンタルプラス」の提供を開始し、店舗環境の向上に貢献いたしました。
営業活動においては、ゼロエネルギー化を推進する自家消費型太陽光発電のレンタルの提案を開始するとともに、動画を活用した展示会でのプレゼンテーションの再配信等、デジタルツールを活用することにも注力し、営業活動の効率向上に努めた結果、レンタル契約実績及び機器販売実績ともに堅調に推移しました。
この結果、売上高は10,272百万円(前連結会計年度比16.2%の増収)となり、セグメント利益は897百万円(前連結会計年度比9.1%の増益)となりました。
(インテリア家具事業)
当セグメントにおきましては、主にオフィス市場の開拓に注力し、同市場におけるブランド確立に向けた活動を展開しました。2023年12月に「Booth&Green」の新カタログを発刊し、オフィス緑化を取り入れた休憩スペース等を手掛け、オフィスの多様化によって音環境に関する問題も増えてきていることから吸音パネルの受注に向けた活動も積極的に進めました。
また、オフィスで使いやすいテーブル及びチェアを拡充し、他メーカーと共同制作したオリジナルスツール及び環境にやさしい素材を使った商材等を取り入れたカタログ「AbitaStyle 12 改定版」を増刷し、更なるAbitaStyleブランドの認知向上のため訪問活動と新カタログに向けた新商品の開発を強化するとともに、オリジナル家具の制作及び業者開拓しました。
さらに、行動制限緩和による人流回復を受けてホテル需要も戻ってきており、チェア等の入替の引き合いが増加しました。
この結果、売上高は1,174百万円(前連結会計年度比24.4%の増収)となり、セグメント損失は210百万円(前連結会計年度は98百万円のセグメント損失)となりました。
財政状態に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
当社グループの当連結会計年度末における自己資本比率は61.5%(前連結会計年度末比6.5ポイントの増加)となり、当連結会計年度末における1株当たり純資産額は2,610円11銭(前連結会計年度末比475円92銭の増加)となりました。
(資産)
当連結会計年度末の資産合計は、62,753百万円(前連結会計年度末比5,410百万円の増加)となりました。
主な要因は、「現金及び預金」の増加4,322百万円、「受取手形及び売掛金」の増加1,458百万円及び「棚卸資産」の減少602百万円によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末の負債合計は、24,186百万円(前連結会計年度末比1,621百万円の減少)となりました。
主な要因は、「支払手形及び買掛金」の増加754百万円、「未払法人税等」の増加459百万円及び「短期借入金」の減少2,650百万円によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産合計は、38,567百万円(前連結会計年度末比7,032百万円の増加)となりました。
主な要因は、「親会社株主に帰属する当期純利益」の計上4,649百万円、「為替換算調整勘定」の増加2,749百万円及び「配当金の支払い」による減少480百万円によるものであります。
経営成績及び財政状態等に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績及び財政状態等に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの運転資金の需要は、原材料の仕入及び製造費用並びに販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、新製品のための設備投資が中心となっております。
当社グループは、これらの事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
運転資金の需要につきましては、自己資金及び金融機関からの短期借入金を基本としており、設備投資等の長期資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入金を基本としております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いております。
過去の実績及び当該取引の状況に照らして、合理的と考える見積り及び判断を行っておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性があるため、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。
当連結会計年度における当社グループ(当社及び連結子会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりであります。
① 財政状態及び経営成績の状況
当連結会計年度におけるわが国経済は、物価上昇及び為替変動リスク等の不安要素を抱えつつも、インバウンド需要の回復、設備投資が拡大する等により緩やかな回復基調となりました。世界経済においては、不安定な国際情勢を背景とする地政学リスクの高まり、各国の金利政策の変更に伴う急激な為替変動等、先行き不透明な状況となりました。
このような状況の中、当社グループは、高付加価値空間創造企業として、持続可能でよりよい社会の実現を目指し、高い省エネ性能に加え、顧客価値を創造する光の質を高めた新製品の開発、製造及び販売に注力して参りました。
業界に先駆け製品をLED化して以降、製品のエネルギー効率の継続的な改善は製造メーカーの責務と考え、さらなる高効率照明器具の開発を進めるとともに、「人と地球にやさしい未来の光」を実現し、人々の暮らしを明るく照らすだけでなく、より豊かに幸せにすることを目指したサステナビリティ経営を推進しております。
また、製造部門においては、環境に配慮した製品の提供を目指し、継続した品質改善活動及び原価低減活動を行うとともに、販売管理費の抑制に努めて参りました。
この結果、当社グループの当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
財政状態の状況
(流動資産)
当連結会計年度末における流動資産は、39,924百万円(前連結会計年度末比4,784百万円の増加)となりました。
(固定資産)
当連結会計年度末における固定資産は、22,829百万円(前連結会計年度末比626百万円の増加)となりました。
(流動負債)
当連結会計年度末における流動負債は、15,238百万円(前連結会計年度末比727百万円の減少)となりました。
(固定負債)
当連結会計年度末における固定負債は、8,947百万円(前連結会計年度末比894百万円の減少)となりました。
(純資産)
当連結会計年度末における純資産合計は、38,567百万円(前連結会計年度末比7,032百万円の増加)となりました。
経営成績の状況
(売上高)
当連結会計年度における売上高は、51,706百万円(前連結会計年度比13.1%の増収)となりました。
(営業利益)
当連結会計年度における営業利益は、5,203百万円(前連結会計年度比68.3%の増益)となりました。
(経常利益)
当連結会計年度における経常利益は、5,724百万円(前連結会計年度比57.7%の増益)となりました。
(親会社株主に帰属する当期純利益)
当連結会計年度における親会社株主に帰属する当期純利益は、4,649百万円(前連結会計年度比57.0%の増益)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(照明器具関連事業)
照明器具関連事業の売上高は45,774百万円(前連結会計年度比12.2%の増収)(セグメント間取引含む。以下同じ。)となり、セグメント利益(営業利益。以下同じ。)は5,624百万円(前連結会計年度比73.1%の増益)となりました。
(環境関連事業)
環境関連事業の売上高は10,272百万円(前連結会計年度比16.2%の増収)となり、セグメント利益は897百万円(前連結会計年度比9.1%の増益)となりました。
(インテリア家具事業)
インテリア家具事業の売上高は1,174百万円(前連結会計年度比24.4%の増収)となり、セグメント損失は210百万円(前連結会計年度は98百万円のセグメント損失)となりました。
② キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物は、16,163百万円(前連結会計年度は11,847百万円)となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、10,152百万円の増加(前連結会計年度は3,901百万円の増加)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは、2,904百万円の減少(前連結会計年度は2,789百万円の減少)となりました。
財務活動によるキャッシュ・フローは、4,094百万円の減少(前連結会計年度は461百万円の減少)となりました。
③ 生産、受注及び販売の実績
a.生産実績
当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 生産高(百万円) | 前年同期比(%) |
| 照明器具関連事業 | 6,122 | △4.18 |
(注) 1.セグメント間取引については、相殺消去しております。
2.金額は製造原価としております。
b.受注実績
当社グループ(当社及び連結子会社、以下同じ)は主に需要予測に基づく見込生産方式を採用しているため、該当事項はありません。
c.販売実績
当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
| セグメントの名称 | 販売高(百万円) | 前年同期比(%) |
| 照明器具関連事業 | 40,315 | 12.0 |
| 環境関連事業 | 10,217 | 16.3 |
| インテリア家具事業 | 1,174 | 24.4 |
| 合計 | 51,706 | 13.1 |
(注) セグメント間取引については、相殺消去しております。
(2) 経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
① 当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容
当社グループの当連結会計年度の経営成績等は、業績予想として売上高48,500百万円、営業利益4,800百万円、経常利益4,500百万円及び親会社株主に帰属する当期純利益3,200百万円を2023年4月28日に公表し、その達成のため、高付加価値空間創造企業として、持続可能でよりよい社会の実現を目指し、高い省エネ性能に加え、顧客価値を創造する光の質を高めた新製品の開発、製造及び販売に注力して参りました。
サステナビリティに関する社会的な要請が高まる中、エネルギー価格の高騰やゼロカーボンに向けた社会の取組みの進捗が追い風となり、当連結会計年度における売上高は、51,706百万円(前連結会計年度比13.1%の増収、業績予想比6.6%の増収)となりました。
また、製造部門における継続した品質改善活動及び原価低減活動並びに全社的な販売費及び一般管理費の抑制に努めた結果、営業利益は5,203百万円(前連結会計年度比68.3%の増益、業績予想比8.4%の増益)、経常利益は5,724百万円(前連結会計年度比57.7%の増益、業績予想比27.2%の増益)、親会社株主に帰属する当期純利益は4,649百万円(前連結会計年度比57.0%の増益、業績予想比45.3%の増益)となりました。
| 2024年3月期 (2023年4月28日公表 の業績予想) | 2024年3月期 (実績) | 増減 | 増減率(%) | |
| 売上高(百万円) | 48,500 | 51,706 | 3,206 | 6.6 |
| 営業利益(百万円) | 4,800 | 5,203 | 403 | 8.4 |
| 経常利益(百万円) | 4,500 | 5,724 | 1,224 | 27.2 |
| 親会社株主に帰属する 当期純利益(百万円) | 3,200 | 4,649 | 1,449 | 45.3 |
なお、2023年4月28日に「中期経営計画の見直しに関するお知らせ」で公表いたしました中期経営計画につきましては、計画の取組施策を着実に実行した結果、2025年3月期を最終年度とする中期経営計画での数値目標である売上高及び営業利益は、最終年度を待たず、1年前倒しで達成いたしました。
セグメントごとの経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
(照明器具関連事業)
当セグメントにおきましては、業務用LED照明器具分野で業界トップクラスの品揃えを実現し、照明制御ソリューション分野でのトップブランドとしての地位の確立に努めました。
国内市場については、無線照明コントロールシステム「Smart LEDZ Fit/Fit Plus」及び無線調光調色器具「Tunable LEDZ」の販売促進に注力しました。電気料金の高騰やサステナビリティに関する社会的要請の高まりを背景に、既存照明器具の取り換え需要に加え、新設の商業施設やオフィス等の大型施設向け需要の取込みを強化しました。
また、自然の光、カラー演出、色味調整の三役を1台で備えた次世代無線調光調色器具シリーズ「Synca」の製品群を大幅に拡充し、東京事業所の体験型オフィスをさらにリニューアルするとともに、これからの照明を模索する「Synca U/X Lab connect」を新設、そして福岡営業所にも「Synca U/X Lab FUKUOKA」を新設しました。さらにオフィス向けカタログ「LIGHTING+FOR WORKSPACE」を発刊し、積極的な販売活動を展開しました。
急激な円安の進行と原材料の高騰による売上原価への影響の対応としては、価格改定を行うとともに、原価低減及び販売管理費削減の取組みを継続して進めました。
海外市場については、英国において2023年5月に「S16」カタログを発刊し、顧客密着型の営業を強化しました。
また、アジアでは、高級建築市場顧客の需要に応える「sync」シリーズの継続した新商品リリースと「Synca」を、DALI信号で制御できる「DALIコンバーター」を、海外先行リリースし、同市場における高いブランドイメージの確立と、高級住宅のWEB照明プレゼンテーションツールとして、「Virtual Concepts」をリリースし認知度向上に努めました。「sync4」カタログを2023年6月のWEB公表に引き続き7月に発刊し、既存顧客の深耕に努めるとともに高級建築市場の開拓を進めました。
この結果、売上高は45,774百万円(前連結会計年度比12.2%の増収)(セグメント間取引含む。以下同じ。)となり、セグメント利益(営業利益。以下同じ。)は5,624百万円(前連結会計年度比73.1%の増益)となりました。
(環境関連事業)
当セグメントにおきましては、流通店舗を中心にLED照明の更新、省エネルギー化及び快適性向上の提案に注力しました。
エリア毎や時間帯別の調光調色照明で蓄積した当社グループならではのノウハウを活かし、複数店舗の照明を遠隔で一括操作し、省エネルギーと空間演出が実現可能な新サービス「レンタルプラス」の提供を開始し、店舗環境の向上に貢献いたしました。
営業活動においては、ゼロエネルギー化を推進する自家消費型太陽光発電のレンタルの提案を開始するとともに、動画を活用した展示会でのプレゼンテーションの再配信等、デジタルツールを活用することにも注力し、営業活動の効率向上に努めた結果、レンタル契約実績及び機器販売実績ともに堅調に推移しました。
この結果、売上高は10,272百万円(前連結会計年度比16.2%の増収)となり、セグメント利益は897百万円(前連結会計年度比9.1%の増益)となりました。
(インテリア家具事業)
当セグメントにおきましては、主にオフィス市場の開拓に注力し、同市場におけるブランド確立に向けた活動を展開しました。2023年12月に「Booth&Green」の新カタログを発刊し、オフィス緑化を取り入れた休憩スペース等を手掛け、オフィスの多様化によって音環境に関する問題も増えてきていることから吸音パネルの受注に向けた活動も積極的に進めました。
また、オフィスで使いやすいテーブル及びチェアを拡充し、他メーカーと共同制作したオリジナルスツール及び環境にやさしい素材を使った商材等を取り入れたカタログ「AbitaStyle 12 改定版」を増刷し、更なるAbitaStyleブランドの認知向上のため訪問活動と新カタログに向けた新商品の開発を強化するとともに、オリジナル家具の制作及び業者開拓しました。
さらに、行動制限緩和による人流回復を受けてホテル需要も戻ってきており、チェア等の入替の引き合いが増加しました。
この結果、売上高は1,174百万円(前連結会計年度比24.4%の増収)となり、セグメント損失は210百万円(前連結会計年度は98百万円のセグメント損失)となりました。
財政状態に関する認識及び分析・検討内容は、次のとおりであります。
当社グループの当連結会計年度末における自己資本比率は61.5%(前連結会計年度末比6.5ポイントの増加)となり、当連結会計年度末における1株当たり純資産額は2,610円11銭(前連結会計年度末比475円92銭の増加)となりました。
(資産)
当連結会計年度末の資産合計は、62,753百万円(前連結会計年度末比5,410百万円の増加)となりました。
主な要因は、「現金及び預金」の増加4,322百万円、「受取手形及び売掛金」の増加1,458百万円及び「棚卸資産」の減少602百万円によるものであります。
(負債)
当連結会計年度末の負債合計は、24,186百万円(前連結会計年度末比1,621百万円の減少)となりました。
主な要因は、「支払手形及び買掛金」の増加754百万円、「未払法人税等」の増加459百万円及び「短期借入金」の減少2,650百万円によるものであります。
(純資産)
当連結会計年度末の純資産合計は、38,567百万円(前連結会計年度末比7,032百万円の増加)となりました。
主な要因は、「親会社株主に帰属する当期純利益」の計上4,649百万円、「為替換算調整勘定」の増加2,749百万円及び「配当金の支払い」による減少480百万円によるものであります。
経営成績及び財政状態等に重要な影響を与える要因
当社グループの経営成績及び財政状態等に重要な影響を与える要因につきましては、「第2 事業の状況 3 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
② キャッシュ・フローの状況の分析・検討内容並びに資本の財源及び資金の流動性に係る情報
当社グループの当連結会計年度のキャッシュ・フローは、「第2 事業の状況 4 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 (1) 経営成績等の状況の概要 ② キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
当社グループの運転資金の需要は、原材料の仕入及び製造費用並びに販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は、新製品のための設備投資が中心となっております。
当社グループは、これらの事業運営上必要な資金の流動性と資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。
運転資金の需要につきましては、自己資金及び金融機関からの短期借入金を基本としており、設備投資等の長期資金の調達につきましては、金融機関からの長期借入金を基本としております。
③ 重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成しております。この連結財務諸表を作成するにあたって、資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす見積り及び仮定を用いております。
過去の実績及び当該取引の状況に照らして、合理的と考える見積り及び判断を行っておりますが、実際の結果は、見積りによる不確実性があるため、これらの見積り及び仮定に基づく数値は実際の結果と異なる可能性があります。
連結財務諸表の作成にあたって用いた会計上の見積り及び仮定のうち、重要なものは「第5 経理の状況 1 連結財務諸表等 (1)連結財務諸表 注記事項 (重要な会計上の見積り)」に記載しております。