有価証券報告書-第59期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/26 9:15
【資料】
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【項目】
112項目

業績等の概要

(1) 業績
当社グループの国内業績は、プリント配線板事業において自動車関連分野、スマートグリッド関連の受注増により前年同期を上回りました。海外では中国やインドネシアで自動車関連分野の好調に加え、映像関連分野において非日系顧客からの受注拡大により堅調に推移しましたが、円高の為替影響により、前年同期を下回りました。これらの結果、売上高は19,392百万円(前年同期比0.1%増 13百万円の増収)となりました。
利益面は、主に海外工場の稼働率改善と合理化効果により営業利益は700百万円(前年同期比35.4%増 183百万円の増益)、経常利益は708百万円(前年同期比37.6%増 193百万円の増益)、親会社株主に帰属する当期純利益は554百万円(前年同期比17.1%増 81百万円の増益)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
①日本
片面プリント配線板は家電製品向けが減少しましたが、両面プリント配線板で自動車関連とスマートグリッド関連が好調に推移したことでプリント配線板事業は前年同期を上回り、実装関連事業も受注増加により売上高は8,374百万円(セグメント間の内部取引高を含む、前年同期比3.4%増 277百万円の増収)、セグメント利益(営業利益)はスマートグリッド関連の立上げ投資、営業及び生産体制強化に伴う人件費、経費の増加により30百万円(前年同期比65.5%減 58百万円の減益)となりました。
②中国
両面プリント配線板は引き続き自動車関連の好調や映像関連の非日系顧客からの受注が拡大しましたが、片面プリント配線板で事務機や家電製品向け等の減少や円高の為替影響の結果、売上高は10,777百万円(セグメント間の内部取引高を含む、前年同期比3.8%減 429百万円の減収)、セグメント利益(営業利益)は両面プリント配線板の受注増加等により658百万円(前年同期比22.3%増 119百万円の増益)となりました。
③インドネシア
片面プリント配線板はLED照明等の家電製品向けの受注が拡大し、両面プリント配線板も自動車関連向けが堅調に推移しましたが、その他製品の売上高の減少や円高の為替影響の結果、売上高は2,150百万円(セグメント間の内部取引高を含む、前年同期比1.0%減 21百万円の減収)、セグメント損失(営業損失)は合理化等の対策が進み4百万円(前年同期比 119百万円の減)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度より243百万円増加し、3,168百万円となりました。各活動別のキャッシュ・フローの状況とその要因は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動による資金の増加額は、768百万円(前年同期は687百万円の増加)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益769百万円、減価償却費533百万円、売上債権の増加840百万円、たな卸資産の増加281百万円、仕入債務の増加808百万円によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動による資金の減少額は、288百万円(前年同期は291百万円の減少)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出458百万円、定期預金の払戻による収入124百万円、投資有価証券の売却による収入123百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動による資金の減少額は、215百万円(前年同期は553百万円の減少)となりました。これは主に短期借入金の純増加296百万円、長期借入金の返済による支出373百万円、配当金の支払額114百万円によるものであります。