有価証券報告書-第31期(平成25年10月1日-平成26年3月31日)

【提出】
2014/06/27 15:23
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85項目

研究開発活動

当社は、創業以来の経営方針として単に標準品の販売にとどまることなく、お客様の様々なニーズに対応した製品を提供するという基本方針のもとで製品開発に取り組んでおります。
露光装置の市場は、成長著しいスマートフォンに代表される多機能型携帯電話やタブレット端末などのIT機器の伸長に伴い、それに使われるプリント配線板の生産は高精度化とともに高い生産性の両立が要求されており、これに適応したコンタクト式露光装置及び直描式露光装置は市場拡大してきております。
一方、事業の多柱化の経営方針に基づき、露光装置で培った多様な技術を応用展開した産業用自動化装置においては、新興国においてもみられるように人件費の高騰に伴い生産の自動化の流れは一段と進行しており、自動化のニーズは今後も需要が見込めるため、今期も市場ニーズにあった製品をタイムリーに提供出来るよう、技術開発を推進して参りました。
当社はウシオグループとしてウシオ電機株式会社(以下「ウシオ電機」)との連携強化を推進しており、露光装置分野においては研究開発投資の効率化を、産業用自動化装置においてはウシオ電機からの業務委託を着実に実施しております。
また、精密機械加工は、当社のコア技術のひとつであり、確かな技術と困難にチャレンジする姿勢で機械加工技術の研究、それを利用した金型の開発・製造・販売を行っております。
第31期の研究開発費は、282,487千円(売上高比7.0%)を計上いたしました。主な売上品目別セグメントに関しての研究開発実績は以下のとおりであります。
(1) 露光装置
当社の露光装置事業としては、全自動露光装置のラインナップとして、コンタクト式露光装置、直描式露光装置を有しており、その開発・製造・販売を行っております。コンタクト式露光装置は長い歴史に裏付けされた技術を基礎に昨期にリリースしたADEX5200を大判化した新機種の開発に着手し、リリースに向けた準備を進めております。直描式露光装置については、富士フイルム株式会社から直描露光機事業を譲受け収益性の改善に向けた取組み行うとともに現行機種であるIP-3700Hの後継機種開発に着手しております。また、現行機種についてもタクト改善を行うなど商品力向上の取組みを行って参りました。
露光機事業での第31期研究開発費は263,892千円を計上致しました。
(2) 自動化装置
昨期に引き続き、ウシオ電機との業務連携強化の一環として当社の得意とする技術等を取り入れ液晶パネル関連製造装置の一部受託設計・製造を実施致しました。今期は液晶パネル関連製造装置3台の据付を完了し、高い品質と完成度を評価頂いております。また、ウシオ電機と共同で軽量化を目的とした実験機の開発・評価を行って参りました。ウシオ電機関連以外でも新規顧客の開拓を行い、新規顧客向けの新規製造装置の受注・開発を行いました。
自動化装置事業での第31期の研究開発費は16,507千円を計上致しました。
(3) 精密機械加工
当社は機械工場を有しており、精密機械加工についても長い経験を有しております。その加工技術を利用して金型の開発・製造・販売をを行うとともに、難削材機械加工の研究開発を進めております。
加工技術関連の第31期の研究開発費は2,088千円計上致しました。
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