有価証券報告書-第43期(平成29年4月1日-平成30年3月31日)
文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経営の基本方針
当社グループでは、多様なニーズを的確に捉え、そこに狙いを絞った製品を素早く提供することで新たな市場と顧客を創出し、独自性と先進性による強みで優位に事業を展開するため、下記の4項目を経営ビジョンとして掲げ、基本方針としております。
①独自技術を保有し、自社ブランド製品を世界に供給する「開発型企業」を目指します。
②顧客に満足いただける製品を素早く提供する、小回りの利いた会社を目指します。
③市場に常に「新しさと違い」を提供するイノベーターを目指します。
④各人が持っている個性・能力を力一杯発揮できる企業風土を目指します。
(2)目標とする経営指標
当社グループは、潜在力の大きな市場を開拓して成長を続けることが、株主をはじめとするステークホルダーの皆様の期待に応えることであると考えております。これを踏まえ、中長期的な経営指標として「売上高成長率 7~10%(為替相場の変動要因は除く)」を目標といたします。
(3)中長期的な経営戦略
当社グループでは、2017年3月期より連結売上高の目標を1000億円とするスローガン「M1000 真のグローバル企業を目指す」を掲げ、中長期的に次の重点施策に取り組んでまいります。
①技術戦略
IoT(省人化、無人化)や3Dプリント技術等のイノベーションに取り組んでまいります。並行して、過去の品質問題を設計評価項目に入れて設計品質の向上に努めるとともに、ソフトウェア・ファームウェア等の設計標準化を図ってまいります。
②営業戦略
地域密着型の販売・保守体制を構築してまいります。国内海外にかかわらず、地域特性に対応した明確かつ具体的な販売戦略の下でPDCAを循環させ、ソリューション提案とともに新たな市場の創造に向けた営業活動に取り組んでまいります。
③生産戦略
製品供給力とコスト力を実現するために、需要変動に追従できる生産システムと工場別ライン別コストの見える化に取り組んでまいります。
④経営基盤の強化
グローバル人材の育成や社内基幹システムの見直しのほか、部門別独立採算の考え方を、海外を含めたグループ全体に浸透させ、課題認識と解決に向けた方向性を全社で共有できる体制を構築してまいります。また、企業の信頼性向上に向けて内部統制や子会社管理の強化にも取り組んでまいります。
(4)経営環境
当社グループは、現在の産業用インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ事業を率先して立ち上げ、市場形成に貢献してきたと自負しております。昨今の社会インフラや生活環境においてデジタル化が進展する中で、産業用インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ事業の経営環境は、引き続き成長機会の大きい状況が続くものと想定しております。
(5)対処すべき課題
①品質管理体制の強化
様々な市場に対応するプリンタ本体や機能性インクを、短期間で上市する当社グループにとって、品質の安定は最重要課題であります。品質管理体制の持続的な強化に向けて、設計・製造・サービスの各部門における課題認識を明確化し、鋭意取り組んでまいります。設計部門においては、設計品質の改善・初期流動期間の短縮を重点課題とし、設計評価の見直しを行ってまいります。製造部門においては、製造品質の改善・製造起因の着荷不良削減を重点課題とし、受入・製造・品質管理体制の見直しを行ってまいります。サービス部門においては、サービスサポート体制の組織化とレベルアップに努めてまいります。
②生産・物流体制の強化
当社グループの現在の生産拠点について、プリンタ本体は長野県の本社工場と子会社2社(中国浙江省、イタリア)の合計3ヶ所で、インクは長野県の本社工場と子会社4社(中国浙江省、台湾、オランダ、リトアニア)の合計5ヶ所であります。プリンタ本体の上位モデルは国内、エントリーモデルは中国、TA市場向け高速モデルはイタリアで製造しておりますが、今後は為替動向等に応じて見直しを行ってまいります。インクについては消費地生産に積極的に取り組むことで、製品リードタイムの短縮とコストの削減を進める方針であります。生産システムについては、発注・受入・組立・出荷・着荷の連動性を高めるとともに、部材調達から製品出荷までの計画と進捗を、ユニット別に週単位で管理する仕組みを整備し、需要動向に追従できる生産体制を構築してまいります。さらに、競合他社に対抗できるコスト競争力を確保するために、工場別ライン別のコストを明確にする体制を構築してまいります。また、「日本」「アジア・オセアニア」「欧州・中東・アフリカ」「北・中南米」の4極体制で販売と在庫の管理を細分化し、生産・販売部門が情報共有できる情報システムの整備を進めてまいります。それにより、4極の需要動向に応じてタイムリーに製品供給できる体制を構築し、適正な物流コストを実現してまいります。
③研究・開発体制の強化
当社グループは、「新しさと違い」を提供するイノベーターとして、お客様に満足いただける新製品を素早く提供する小回りの利いた会社を目指しております。そのためには技術者の確保・育成を含め、さらなる研究・開発体制の強化が不可欠となります。具体的には、製品開発プロセスを要所で区切って進行状況の期限管理を徹底する一方で、次の開発ステップに移行可能かどうかの審査を厳格化し、設計品質の向上に努めてまいります。また、製品を成り立たせる根幹となる要素技術の開発と量産開発のノウハウを蓄積することにより、製品の品質向上と開発期間の短縮につなげてまいります。
④グローバル管理体制の強化
当社グループの海外販売比率は既に70%を超えており、販売拠点や生産拠点をグローバルベースで運営しておりますが、実質的な管理体制は「真のグローバル企業」に遠く及ばないと自覚しております。グローバル管理体制の強化に向けた第一歩として、管理会計のグローバル展開に取り組んでおります。さらには、子会社管理の仕組み作りと人事制度や基幹システムのグローバル展開を推進することにより、グループガバナンス全般の強化を実現してまいります。また、為替リスクの低減に向けた取り組みについても注力してまいります。
⑤地域密着型の販売・保守体制の強化
営業拠点による新規ユーザーの開拓、製品の用途提案、製品導入後のアフターフォローやカスタマーエンジニアによる迅速な保守サービスの提供など、地域密着型の販売・保守体制を構築し、顧客満足度の向上に向けた取り組みを深化させることで、さらに競争力を高めてまいります。
⑥内部統制・コンプライアンスの強化
企業の社会的責任として、内部統制システムの充実と企業の信頼性向上に取り組んでまいります。違法行為、不正、ミスを防止する管理・監視体制を整備しつつ、災害へのリスク管理、ガバナンスを強化し、組織が健全かつ効率的に運営されるよう努めてまいります。また、関係法令・規則の遵守はもとより、お客様の情報管理などに対するセキュリティーポリシーを確立し、役職員一人ひとりの高い倫理観の醸成、社会的良識を持った責任ある行動を目指して社内教育を行ってまいります。反社会的勢力との関係に対しては、断固とした対応で臨むことにより一切の関係を遮断し、コンプライアンスに則った経営を行ってまいります。
⑦環境問題への対応
当社グループは、独自のインクジェットプリント技術を活用したデジタルオンデマンドプリント拡大に取り組んでおり、アナログプリントの一部がデジタルオンデマンドプリントに置き換わることが、環境ニーズへの貢献(在庫廃棄の削減、物流コストの削減、版やスクリーンが不要、廃インクや洗浄水の減少等)につながると考えております。世界的に環境問題への関心が高まる中、デジタルオンデマンドプリント市場の健全な拡大を推進するとともに、より環境に優しいインクの開発や生産工程の整備等、環境保全を十分に意識した経営を行ってまいります。
(1)経営の基本方針
当社グループでは、多様なニーズを的確に捉え、そこに狙いを絞った製品を素早く提供することで新たな市場と顧客を創出し、独自性と先進性による強みで優位に事業を展開するため、下記の4項目を経営ビジョンとして掲げ、基本方針としております。
①独自技術を保有し、自社ブランド製品を世界に供給する「開発型企業」を目指します。
②顧客に満足いただける製品を素早く提供する、小回りの利いた会社を目指します。
③市場に常に「新しさと違い」を提供するイノベーターを目指します。
④各人が持っている個性・能力を力一杯発揮できる企業風土を目指します。
(2)目標とする経営指標
当社グループは、潜在力の大きな市場を開拓して成長を続けることが、株主をはじめとするステークホルダーの皆様の期待に応えることであると考えております。これを踏まえ、中長期的な経営指標として「売上高成長率 7~10%(為替相場の変動要因は除く)」を目標といたします。
(3)中長期的な経営戦略
当社グループでは、2017年3月期より連結売上高の目標を1000億円とするスローガン「M1000 真のグローバル企業を目指す」を掲げ、中長期的に次の重点施策に取り組んでまいります。
①技術戦略
IoT(省人化、無人化)や3Dプリント技術等のイノベーションに取り組んでまいります。並行して、過去の品質問題を設計評価項目に入れて設計品質の向上に努めるとともに、ソフトウェア・ファームウェア等の設計標準化を図ってまいります。
②営業戦略
地域密着型の販売・保守体制を構築してまいります。国内海外にかかわらず、地域特性に対応した明確かつ具体的な販売戦略の下でPDCAを循環させ、ソリューション提案とともに新たな市場の創造に向けた営業活動に取り組んでまいります。
③生産戦略
製品供給力とコスト力を実現するために、需要変動に追従できる生産システムと工場別ライン別コストの見える化に取り組んでまいります。
④経営基盤の強化
グローバル人材の育成や社内基幹システムの見直しのほか、部門別独立採算の考え方を、海外を含めたグループ全体に浸透させ、課題認識と解決に向けた方向性を全社で共有できる体制を構築してまいります。また、企業の信頼性向上に向けて内部統制や子会社管理の強化にも取り組んでまいります。
(4)経営環境
当社グループは、現在の産業用インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ事業を率先して立ち上げ、市場形成に貢献してきたと自負しております。昨今の社会インフラや生活環境においてデジタル化が進展する中で、産業用インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ事業の経営環境は、引き続き成長機会の大きい状況が続くものと想定しております。
(5)対処すべき課題
①品質管理体制の強化
様々な市場に対応するプリンタ本体や機能性インクを、短期間で上市する当社グループにとって、品質の安定は最重要課題であります。品質管理体制の持続的な強化に向けて、設計・製造・サービスの各部門における課題認識を明確化し、鋭意取り組んでまいります。設計部門においては、設計品質の改善・初期流動期間の短縮を重点課題とし、設計評価の見直しを行ってまいります。製造部門においては、製造品質の改善・製造起因の着荷不良削減を重点課題とし、受入・製造・品質管理体制の見直しを行ってまいります。サービス部門においては、サービスサポート体制の組織化とレベルアップに努めてまいります。
②生産・物流体制の強化
当社グループの現在の生産拠点について、プリンタ本体は長野県の本社工場と子会社2社(中国浙江省、イタリア)の合計3ヶ所で、インクは長野県の本社工場と子会社4社(中国浙江省、台湾、オランダ、リトアニア)の合計5ヶ所であります。プリンタ本体の上位モデルは国内、エントリーモデルは中国、TA市場向け高速モデルはイタリアで製造しておりますが、今後は為替動向等に応じて見直しを行ってまいります。インクについては消費地生産に積極的に取り組むことで、製品リードタイムの短縮とコストの削減を進める方針であります。生産システムについては、発注・受入・組立・出荷・着荷の連動性を高めるとともに、部材調達から製品出荷までの計画と進捗を、ユニット別に週単位で管理する仕組みを整備し、需要動向に追従できる生産体制を構築してまいります。さらに、競合他社に対抗できるコスト競争力を確保するために、工場別ライン別のコストを明確にする体制を構築してまいります。また、「日本」「アジア・オセアニア」「欧州・中東・アフリカ」「北・中南米」の4極体制で販売と在庫の管理を細分化し、生産・販売部門が情報共有できる情報システムの整備を進めてまいります。それにより、4極の需要動向に応じてタイムリーに製品供給できる体制を構築し、適正な物流コストを実現してまいります。
③研究・開発体制の強化
当社グループは、「新しさと違い」を提供するイノベーターとして、お客様に満足いただける新製品を素早く提供する小回りの利いた会社を目指しております。そのためには技術者の確保・育成を含め、さらなる研究・開発体制の強化が不可欠となります。具体的には、製品開発プロセスを要所で区切って進行状況の期限管理を徹底する一方で、次の開発ステップに移行可能かどうかの審査を厳格化し、設計品質の向上に努めてまいります。また、製品を成り立たせる根幹となる要素技術の開発と量産開発のノウハウを蓄積することにより、製品の品質向上と開発期間の短縮につなげてまいります。
④グローバル管理体制の強化
当社グループの海外販売比率は既に70%を超えており、販売拠点や生産拠点をグローバルベースで運営しておりますが、実質的な管理体制は「真のグローバル企業」に遠く及ばないと自覚しております。グローバル管理体制の強化に向けた第一歩として、管理会計のグローバル展開に取り組んでおります。さらには、子会社管理の仕組み作りと人事制度や基幹システムのグローバル展開を推進することにより、グループガバナンス全般の強化を実現してまいります。また、為替リスクの低減に向けた取り組みについても注力してまいります。
⑤地域密着型の販売・保守体制の強化
営業拠点による新規ユーザーの開拓、製品の用途提案、製品導入後のアフターフォローやカスタマーエンジニアによる迅速な保守サービスの提供など、地域密着型の販売・保守体制を構築し、顧客満足度の向上に向けた取り組みを深化させることで、さらに競争力を高めてまいります。
⑥内部統制・コンプライアンスの強化
企業の社会的責任として、内部統制システムの充実と企業の信頼性向上に取り組んでまいります。違法行為、不正、ミスを防止する管理・監視体制を整備しつつ、災害へのリスク管理、ガバナンスを強化し、組織が健全かつ効率的に運営されるよう努めてまいります。また、関係法令・規則の遵守はもとより、お客様の情報管理などに対するセキュリティーポリシーを確立し、役職員一人ひとりの高い倫理観の醸成、社会的良識を持った責任ある行動を目指して社内教育を行ってまいります。反社会的勢力との関係に対しては、断固とした対応で臨むことにより一切の関係を遮断し、コンプライアンスに則った経営を行ってまいります。
⑦環境問題への対応
当社グループは、独自のインクジェットプリント技術を活用したデジタルオンデマンドプリント拡大に取り組んでおり、アナログプリントの一部がデジタルオンデマンドプリントに置き換わることが、環境ニーズへの貢献(在庫廃棄の削減、物流コストの削減、版やスクリーンが不要、廃インクや洗浄水の減少等)につながると考えております。世界的に環境問題への関心が高まる中、デジタルオンデマンドプリント市場の健全な拡大を推進するとともに、より環境に優しいインクの開発や生産工程の整備等、環境保全を十分に意識した経営を行ってまいります。