有価証券報告書-第74期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/29 13:17
【資料】
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【項目】
117項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)財政状態
①資産、負債、純資産の状況
当連結会計年度末における資産の残高は、70,325百万円となり、前連結会計年度末に比べて3,733百万円増加いたしました。これは、主に現金及び預金が3,537百万円増加、商品及び製品が392百万円減少、原材料及び貯蔵品が220百万円減少、投資有価証券が835百万円増加したことなどによるものであります。
負債の残高は、17,060百万円となり、前連結会計年度末に比べて540百万円減少いたしました。これは、主に未払法人税等が356百万円増加、支払手形及び買掛金が183百万円増加、電子記録債務が30百万円増加、短期借入金が16百万円増加、長期借入金が320百万円減少、退職給付に係る負債が1,412百万円減少したことなどによるものであります。
純資産の残高は、53,264百万円となり前連結会計年度末に比べて4,273百万円増加いたしました。これは、主に利益剰余金が4,659百万円増加、その他有価証券評価差額金が421百万円増加、為替換算調整勘定が1,245百万円減少、非支配株主持分が495百万円増加したことなどによるものであります。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況については、「第2事業の状況」の「1業績等の概要」の「(2)キャッシュ・フローの状況」の項に記載のとおりであります。
(2)経営成績
当連結会計年度における売上高は、69,906百万円となり、前連結会計年度に比べ4,223百万円の増収となりました。売上原価は、56,722百万円となり、前連結会計年度に比べ2,445百万円の増加となりました。売上原価率は、原価低減活動、生産効率化等の合理化を推進したことなどにより、前連結会計年度に比べ1.5ポイントの減少となりました。
以上の結果、営業利益は、7,261百万円となり、前連結会計年度に比べ1,450百万円の増益となりました。経常利益は、7,567百万円となり、前連結会計年度に比べ1,205百万円の増益となりました。親会社株主に帰属する当期純利益は、5,020百万円となり、前連結会計年度に比べ947百万円の増益となりました。
(3)経営成績に重要な影響を与える要因について
ミラーシステム事業は近年、自動車メーカーの現地生産化の拡大に対応すべく海外拠点の拡充を図っております。当連結会計年度は、連結売上高に占める海外向け売上高が44.4%となっております。今後、更に海外売上高比率は高まる見込みであり、それに対応すべく海外拠点での設備投資額も増加することが予想され、これらは当社グループの連結業績に重要な影響を与える要因と考えております。引き続き、各海外拠点において、安定した品質を確保出来る生産体制の確立とともに製造コストの低減により収益基盤を固めていくことが、対処すべき経営課題と認識しております。