有価証券報告書-第72期(平成26年4月1日-平成27年3月31日)

【提出】
2015/06/26 13:19
【資料】
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【項目】
117項目

財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析

(1)財政状態
①資産、負債、純資産の状況
当連結会計年度末における資産の残高は、65,664百万円となり、前連結会計年度末に比べて7,414百万円増加いたしました。これは、主に現金及び預金が2,730百万円、受取手形及び売掛金が687百万円、棚卸資産が827百万円、有形固定資産が1,639百万円、投資有価証券が936百万円増加したことなどによるものであります。
負債の残高は、18,391百万円となり、前連結会計年度末に比べて465百万円増加いたしました。これは、主に短期借入金が1,877百万円減少、長期借入金が1,551百万円、繰延税金負債(固定)が503百万円増加したことなどによるものであります。
純資産の残高は、47,272百万円となり前連結会計年度末に比べて6,948百万円増加いたしました。これは、主に利益剰余金が4,412百万円、その他有価証券評価差額金が698百万円、為替換算調整勘定が1,451百万円増加したことなどによるものであります。
②キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの状況については、「第2事業の状況」の「1業績等の概要」の「(2)キャッシュ・フローの状況」の項に記載のとおりであります。
(2)経営成績
当連結会計年度における売上高は、64,655百万円となり、前連結会計年度に比べ2,547百万円の増収となりました。売上原価は、53,465百万円となり、前連結会計年度に比べ1,510百万円の増加となりました。売上原価率は、原価低減活動、生産効率化等の合理化を推進したことなどにより、前連結会計年度に比べ1.0ポイントの減少となりました。
以上の結果、営業利益は、5,847百万円となり、前連結会計年度に比べ816百万円の増益となりました。経常利益は、6,748百万円となり、前連結会計年度に比べ1,239百万円の増益となりました。当期純利益は連結子会社での繰延税金資産の計上に伴う増益効果もあり4,847百万円となり、前連結会計年度に比べ1,385百万円の増益となりました。
(3)経営成績に重要な影響を与える要因について
ミラーシステム事業は近年、自動車メーカーの現地生産化の拡大に対応すべく海外拠点の拡充を図っております。当連結会計年度は、連結売上高に占める海外向け売上高が47.4%となっております。今後、更に海外売上高比率は高まる見込みであり、それに対応すべく海外拠点での設備投資額も増加することが予想され、これらは当社グループの連結業績に重要な影響を与える要因と考えております。引き続き、各海外拠点において、安定した品質を確保出来る生産体制の確立とともに製造コストの低減により収益基盤を固めていくことが、対処すべき経営課題と認識しております。
(4)経営戦略の現状と見通し
当社グループといたしましては、これらの状況を踏まえ、主力のミラーシステム事業で世界トップレベルのグローバルサプライヤーを目指し、総力をあげて諸施策に取り組んでまいります。また、自動車メーカー各社が力を注ぎ日々進化を続けている自動運転や安全運転支援等に対応するため、新たな車載システムや新製品開発の強化にも努めてまいります。
また、自動車業界においては、海外シフトや少子高齢化により国内生産減少への対応は避けられない状況であります。当社としては、新規事業の創出を目的とした専任部署を設け、早期事業化に向けた積極的な展開を進めてまいります。