有価証券報告書-第86期(平成31年2月1日-令和2年1月31日)

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2020/04/20 13:32
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業績等の概要
(1) 業績
当連結会計年度における我が国経済は、雇用・所得環境の改善が続くなか、個人消費は消費増税に伴う駆け込み需要の反動により一時的には減少となったものの、その後は穏やかな景気の持ち直しが見られます。
米国経済は良好な雇用情勢を背景に個人消費が堅調に推移し、経済成長が持続しております。しかし、長引く米中貿易摩擦の影響などにより、世界経済は先行き不透明な状態が続いております。
そのなかで、当社グループの主たる供給先である半導体業界においては、スマートフォン等の携帯用端末向け及び車載向け半導体の需要の回復は足踏み状態が続いております。また、自動車業界においては、世界的に自動車の販売台数が減少しております。
このような事業環境のもと、当社グループは、省資源・省エネルギーに貢献する製品・部品の受注拡大、グローバルな新規顧客の開拓及び全グループを挙げて生産性向上と原価低減に取り組みました。
また、将来の市場拡大に伴う受注拡大を見据え、成長分野への積極的な投資を実施しました。
その結果、半導体業界の市況低迷や世界経済の不透明な先行きにより、電子部品事業と工作機械事業の売上は減収となりましたが、その他の事業においては増収となり、当連結会計年度の売上高は869億7千万円(前期比6.1%増)となりました。一方、利益面では電子部品事業の売上が大幅な減収となったことが影響し、営業利益は1千9百万円(前期比96.1%減)、経常利益は1億5千3百万円(前期比81.2%減)となりました。また、特別利益として、設備投資に関する補助金収入5億6千9百万円を計上しましたが、特別損失として、収益性の悪化した資産グループの減損処理7億円を計上したことなどにより、親会社株主に帰属する当期純損失は、6億2千4百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益3億2百万円)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
(金型)
金型事業については、車載用のモーター金型の受注が堅調に推移するとともに、生産能力の増強を図った結果、売上高は89億6千1百万円(前期比12.9%増)となりました。一方、営業利益は生産能力増強を目的に設備投資を実施したことにより減価償却費などの営業費用が増加したため、10億8千5百万円(前期比2.9%減)となりました。
(電子部品)
電子部品事業については、生産性向上と原価低減に取り組んで参りましたが、半導体業界の市況低迷による受注減少により大幅な減収となりました。その結果、売上高は364億6千5百万円(前期比12.1%減)、営業損失は13億9千万円(前期は営業損失8億5千6百万円)となりました。
(電機部品)
電機部品事業については、試作から量産までの一貫体制を活かし、車載及び産業・家電用のモーターコアの拡販活動と生産性向上に取り組みました。加えて、岐阜事業所が2019年2月に量産を開始したことなどが寄与し、売上高は443億7千7百万円(前期比27.8%増)、営業利益は29億3百万円(前期比3.3%増)となりました。
(工作機械)
工作機械事業については、電子部品向け市場や自動車向け市場を中心に拡販活動に取り組んで参りましたが、景気の不透明な先行きによる設備投資の先送りが継続したことで、売上高は16億7千2百万円(前期比16.5%減)、営業利益は8千4百万円(前期比63.9%減)となりました。
なお、上記セグメント売上高は、セグメント間の内部売上高又は振替高45億7百万円を含めて表示しております。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、191億1千1百万円となり、前連結会計年度末に比べ2億6千1百万円減少しました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況は次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、増加した資金は64億5千3百万円(前期比7億8千4百万円減)となりました。
これは、主に税金等調整前当期純損失7百万円及び非資金項目の減価償却費71億5千5百万円により増加したものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は104億2千6百万円(前期比55億8千9百万円減)となりました。
これは、主に成長分野への先行投資を含む有形固定資産の取得99億1百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、増加した資金は36億6千万円(前期比106億3千8百万円減)となりました。
これは、主に設備投資を使途とする長期借入の実施70億円により増加した一方、借入金の返済16億7千9百万円、自己株式取得14億7千6百万円及び配当金の支払1億4千9百万円により減少したものであります。
なお、これらの増減の他、資金に係る為替換算差額5千1百万円により資金が増加しております。
生産、受注及び販売の実績
当連結会計年度の生産、受注及び販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。
(1)生産実績
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2019年2月1日
至 2020年1月31日)
前期比(%)
金型(百万円)4,747120.1
電子部品(百万円)35,86685.5
電機部品(百万円)44,601127.2
工作機械(百万円)1,37379.1
合計(百万円)86,589104.7

(2)受注実績
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2019年2月1日
至 2020年1月31日)
受注高(百万円)前期比(%)受注残高(百万円)前期比(%)
金型3,65981.51,59059.2
電子部品37,05394.14,078116.9
電機部品45,237127.84,043127.0
工作機械1,01960.018033.8
合計86,969107.49,892100.0

(3)販売実績
セグメントの名称当連結会計年度
(自 2019年2月1日
至 2020年1月31日)
前期比(%)
金型(百万円)4,754118.5
電子部品(百万円)36,46487.9
電機部品(百万円)44,377127.8
工作機械(百万円)1,37378.7
合計(百万円)86,970106.1

(注)1.生産実績の金額は販売価格によっており、セグメント間の取引については相殺消去しております。
2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合は次のとおりであります。
相手先前連結会計年度
(自 2018年2月1日
至 2019年1月31日)
当連結会計年度
(自 2019年2月1日
至 2020年1月31日)
金額(百万円)割合(%)金額(百万円)割合(%)
トヨタ自動車㈱15,97519.522,15425.5

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容
経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において判断したものであります。
(1)重要な会計方針及び見積り
当社グループの連結財務諸表は、我が国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表を作成するにあたり、当社グループが採用している重要な会計処理基準は、「第5 経理の状況 1(1)連結財務諸表 連結財務諸表作成のための基本となる重要な事項」に記載しているとおりであります。また、連結財務諸表の作成にあたっては、固定資産の減損、投資有価証券の評価、繰延税金資産の計上、退職給付債務及び年金資産の認識等の重要な会計方針に関する見積り及び判断を行っております。これらの見積りは、過去の実績などを慎重に検討したうえで行い、見積りに対しては継続して評価し、必要に応じて見直しを行っておりますが、実際の結果は、見積り特有の不確実性によって異なる場合があります。
(2)当連結会計年度の経営成績の分析
① 概要
当社グループの当連結会計年度の経営成績は、売上高が869億7千万円(前期比6.1%増)、営業利益は1千9百万円(前期比96.1%減)、経常利益は1億5千3百万円(前期比81.2%減)、親会社株主に帰属する当期純損失は6億2千4百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純利益3億2百万円)となりました。
② 売上高
省資源・省エネルギーに貢献する製品・部品の受注拡大及びグローバルな新規顧客の開拓に取り組んだ結果、前連結会計年度に比べ6.1%の増収となりました。
③ 売上原価、販売費及び一般管理費
売上原価については、全グループを挙げて生産性向上と原価低減に取り組みましたが、半導体業界の市況低迷や世界経済の不透明な先行きにより、電子部品事業の稼働率が低下したことなどから、当連結会計年度の原価率は89.6%と前連結会計年度に比べ1.1ポイント上昇いたしました。
販売費及び一般管理費については、売上高の増加に伴い運搬費が増加したことなどにより、90億2千万円と前連結会計年度に比べ1億9百万円増加しております。
④ 営業損益
以上の結果、営業利益は1千9百万円となりました。
⑤ 営業外損益及び経常損益
営業外収益は3億8千1百万円(前期比15.7%減)、営業外費用は2億4千7百万円(前期比83.5%増)、経常利益は1億5千3百万円となりました。
⑥ 特別損益
特別利益として補助金収入5億6千9百万円を計上しております。また、特別損失として収益性の悪化した資産グループの固定資産について減損損失7億円を計上しております。
⑦ 親会社株主に帰属する当期純損益
税金等調整前当期純損失は7百万円(前期は税金等調整前当期純利益9億1千5百万円)となりました。これより税金費用5億7千9百万円及び非支配株主に帰属する当期純利益3千7百万円を控除した親会社株主に帰属する当期純損失は6億2千4百万円となりました。
(3)経営成績に重要な影響を与える要因について
当社グループの経営成績に重要な影響を与える要因については、前述の「2 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
(4)中長期的な経営戦略
当社グループは社是を経営理念として、持続的な成長と企業価値の向上に向け、それぞれの時代に合った製品・部品の開発を行い、お客様のニーズに応えて参りました。
近年、環境問題への取り組みの必要性が増大しているなか、当社グループとしましては、「超精密加工でしあわせな未来を」というスローガンのもと、"Save energy. Save earth. Save life."を経営指針の柱に掲げ、超精密加工技術をベースに環境対応技術の普及に貢献する製品・部品の供給拡大と生産性向上に取り組んで参ります。
さらに世界中のお客様をマーケットと捉え、必要とされるものを必要とされるときに必要なだけ生産・供給いたします。消費地立地と最適地生産のバランスを常に考え、進化するニーズに対応する技術力で信頼されるグローバルな供給体制を強化して参ります。
そのなかで、安定的な収益確保と財政基盤の充実を図るため、各事業や各拠点が連携し、全体最適による経営資源の効率的活用に努めて参ります。
なお、当面の目標は、売上高を2024年1月期に1,500億円とし、売上高営業利益率は5%を目指して参ります。
(5)資本の財源及び資金の流動性についての分析
① 財政政策
当社グループは、売上債権及びたな卸資産の圧縮等、資産のスリム化を図ることによって内部資金を生み出し、財務基盤の一層の健全化を進めて参ります。
売上債権については、回収の管理・促進は営業部門に加え専門部署が担当しております。
たな卸資産については、生産工程の見直しによる仕掛在庫等の圧縮を図っております。
以上の取り組みを行ったうえで必要となる資金調達に関しましては、その時点の財政状況、資金需要の期間及び目的を勘案し、最適な調達を行うことを基本としております。
② 財政状態の分析
(資産)
総資産は895億7百万円となり、前連結会計年度末に比べ45億7百万円増加しております。
これは主に、成長分野への先行投資を積極的に進めたことにより有形固定資産が29億8千8百万円増加したことや、受取手形及び売掛金が14億1千5百万円増加したことによるものであります。
(負債)
負債合計は436億4千8百万円となり、前連結会計年度末に比べ69億8千1百万円増加しております。
これは主に、長期借入金が50億2千万円増加したことによるものであります。
(純資産)
純資産合計は、458億5千9百万円となり、前連結会計年度末に比べ24億7千4百万円減少しております。
これは主に、親会社株主に帰属する当期純損失6億2千4百万円の計上により利益剰余金が減少したことに加え、自己株式の取得14億7千6百万円、為替換算調整勘定の減少1億9千2百万円及び剰余金の配当1億4千9百万円によるものであります。
③ キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの概況につきましては「3 経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析 業績等の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
(6)経営上の目標の達成状況について
当社グループは、収益性重視の観点から、売上高営業利益率を経営指標に掲げ、その向上に取り組んでおります。また、財務体質の健全性維持を図るため自己資本比率を経営指標としております。
なお、当社グループが取り組むべき経営課題については、「(4)中長期的な経営戦略」及び「1 経営方針、経営環境及び対処すべき課題等」をご参照下さい。

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