有価証券報告書-第32期(平成28年4月1日-平成29年3月31日)

【提出】
2017/06/26 9:13
【資料】
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【項目】
103項目

業績等の概要

(1) 業績
当連結会計年度における我が国経済は、緩やかな回復基調で推移しましたが、新興国経済の減速懸念、英国のEU離脱問題、米国新政権の動向など先行き不透明な状況が続きました。液晶を始めとするフラットパネルディスプレイ(FPD)の分野におきましては、FPDメーカーによる設備投資が一部において堅調に推移しました。
このような環境の中、当社グループは事業構造の改革と新規事業・新製品開発の取り組みを推進し、事業基盤の強化に努めてまいりました。当連結会計年度の連結業績は、売上高2,731百万円(前連結会計年度比3.6%増)、営業利益26百万円(前連結会計年度は営業損失134百万円)、経常利益12百万円(前連結会計年度は経常損失150百万円)、親会社株主に帰属する当期純利益は0.9百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純損失168百万円)となりました。
セグメントごとの業績を示すと、次のとおりであります。なお、セグメント利益は営業利益ベースの数値であります。
(日本)
日本セグメントでは、主力製品である画像処理外観検査装置は、FPDメーカーの設備投資動向が上向き、大幅な増収となりました。この結果、売上高は2,148百万円(前連結会計年度比39.6%増)、セグメント損失は37百万円(前連結会計年度はセグメント損失218百万円)となりました。
(米国)
米国セグメントでは、CAD/CAMソフト「KEYCREATOR」の売上が伸び悩みました。この結果、売上高は424百万円(前連結会計年度比9.7%減)、セグメント利益は21百万円(前連結会計年度比177.9%増)となりました。
(韓国)
韓国セグメントでは、画像処理外観検査装置の売上が減少しました。この結果、売上高は158百万円(前連結会計年度比74.8%減)、セグメント利益は4百万円(前連結会計年度比92.3%減)となりました。
(2) キャッシュ・フローの状況
当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ340百万円減少し、939百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フローは次のとおりであります。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果取得した資金は43百万円(前連結会計年度比33.1%減)となりました。これは主に税金等調整前当期純利益の計上15百万円、減価償却費の計上141百万円、仕入債務の増加169百万円などの資金増加、売上債権の増加278百万円などの資金減少によるものです。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は103百万円(前連結会計年度比29.5%減)となりました。これは主に定期預金払戻し61百万円、投資有価証券の売却21百万円などの資金増加、有形固定資産の取得33百万円、ソフトウエアの取得147百万円などの資金減少によるものです。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は265百万円(前連結会計年度は資金の取得170百万円)となりました。これは長期借入金の借入200百万円による資金増加、短期借入金の減少80百万円、長期借入金の返済385百万円による資金減少によるものです。